すべては、ユーザーに満足してもらうため
今回の新型開発に至った経緯は、時間の経過とともに“もっと良いものが作れると感じたこと”、そしてなにより“ユーザーに満足してもらいたい”という、ひたむきな思い。
また、発売から10年が経過し、ユーザーから寄せられた製品に対する様々な意見がデータとして蓄積され、製品の良い点・悪い点が明確になったことも、新型を生み出す後押しになったのだそう。
SOTOのナカの方々が愛用者の声を大切にしていることが、よ〜く伝わってきますよね……!
一番大変だった「コスト調整」
気になる値段は、現行品(ST-480C)が税込2,420円、新型(ST-487)が税込2,750円。これだけの改善をおこなっているにも関わらず、価格差はたった330円。
開発担当者:お金をかけて製品を改善することは容易ですが、当然、製品原価アップは製品の売価にそのまま影響します。そのため、コストアップさせずに品質を向上さることが非常に困難でした。
昨今の原材料高騰の煽りを受け、樹脂・金属・ゴム……すべての部品を一から見直し、コストダウンできる箇所はないか、協力メーカー様に相談に乗って頂きながら商品化を進めた点が一番大変でした
さまざまな現場の方々の尽力があったからこそ、開発から販売が実現し、我々ユーザーのアウトドアを快適にしてくれているのだと思うと、本当に「ありがたい」この一言に尽きます。
現行品を使っていた人にも、手に取ってほしい
最後に、スライドガストーチの開発者として、我々ユーザーに届けたいメッセージもお聞きしました。
もうね、これを読んだらファン以上にファンになりますって、SOTOさん……!
開発担当者:私が代表者としてコメントを書かせて頂いておりますが、この商品は社内でも多数の人間が開発に携わり、同時に多くの部品加工メーカー様の協力なくしては完成できなかった商品で、弊社の自信作です。そのため、現行品(ST-480C)をご使用頂いていたユーザー様にも使って頂き、製品の違いを感じて頂けると幸いです。
製品は発売されたことで完成と思われがちですが、私たちは実際に多くのお客様にフィールドでご使用頂き、頂戴したご意見をもとに日々製品を改善することで、本当の意味で商品の完成に近づくと考えております。そのため本製品に限らず、製品に関するご意見、ご要望を頂ければ嬉しく思います
もちろん、現行品のスライドガストーチも名品であり、便利であることに変わりないですが、新型はそれよりもハイスペックに作られているので、機能・価格・デザインを踏まえて、自分の好きな方を選ぶとよいでしょう。
ああもうっ。発売日が待ち遠しい
変更点やその理由について、今回開発者の声をともに詳しく解説したのでめちゃくちゃ長くなってしまいましたが、みなさんの気持ちは「販売されたら買いに行こう……!」もうこの一つだと思います。
とはいえ、実はまだSOTOのオフィシャルサイトでは、今回の新型発売についての告知は出されていないのですが(3月19日現在)、「2023年春」には購入できるとのことなので、みなさん、どうぞお楽しみに!