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“火加減むずい”を解決。イムコ「自動炊飯シリンダー」で、アルストが格段に便利になるぞ【私的神アイテム】

料理が得意でない筆者にとって、唯一失敗知らずの炊飯方法が「固形燃料+ポケットストーブ」による自動炊飯でした。

でも、本当は嵩張る固形燃料を使わずになんとか上手く炊飯したい……。今回は、イムコ「自動炊飯シリンダー」が、そんな筆者の救世主となり得たのか、詳しくレビューしていきます。

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目次

記事中画像撮影:筆者

ズボラなボクでも、お米は綺麗に炊きたい

たかにぃさんキャンプでの調理シーン

料理が得意でなく、キャンプでお米を炊くのに失敗することが多い筆者。

そんな私でも唯一失敗無しの方法が、固形燃料+ポケットストーブを使った「自動炊飯」でした。

火加減が不要&点火後はほぼ“ほったらし”なので、炊飯中に他の調理をするなど時間効率も高い方法です。

固形燃料でのメスティン自動炊飯

けれど、軽装備派キャンパーの私は、嵩張る固形燃料ではなく、燃料用アルコールでうまく炊飯できたらいいのに……と常々考えておりました。

ところがなんと、そんな私にぴったりなギアを発見!

イムコ「自動炊飯シリンダー」

手の平にのせたイムコ「自動炊飯シリンダー」

現在のフリント式ライターの世界基準を作った、老舗ライターブランドIMCO(イムコ)の「自動炊飯シリンダー」というアイテムです。

重量はわずか22gで高さ4×直径3.6cm。 一見おもちゃみたいなシリンダーですが……、実は今、人気急上昇中なんです。

今回はこの「自動飯シリンダー」について、実際の使用感も含めて炊いて詳しくご紹介していきます。

どうやって使うの?

アルストにイムコ「自動炊飯シリンダー」を入れるところアルストにセットしたイムコ「自動炊飯シリンダー」真上から

イムコ「自動炊飯シリンダー」は、アルコールストーブの中に入れて使います。

そもそもアルコールストーブって、炊飯に必須の「火加減」の調節ができないギア。

しかし、その炊飯に最適な火加減を、「自動炊飯炊飯シリンダー」が行ってくれるというワケなんです。にわかには信じ難いスゴイ仕組みですよね。

さまざまなアルストに対応!

イムコ「自動炊飯シリンダー」対応アルスト一覧

出典:Amazon

イムコ「自動炊飯シリンダー」は、さまざまなアルコールストーブに対応。

販売サイトの画像から、エバニュー・エスビット・トランギア・ソロストーブ・コールマン製などに対応しているようですが、一般的な形のタイプなら使えそうですね。

エバニュー「チタンアルコールストーブ」真上から

今回は、筆者手持ちのエバニュー「チタンアルコールストーブ」を使ってみました。

エバニュー「チタンアルコールストーブ」にセットしたイムコ「自動炊飯シリンダー」真上から

実際、イムコ「自動炊飯シリンダー」をセットしてみると、エバニューの純正品かと思うぐらいシンデレラフィット。

燃料はたったの25mlでOK!

アルストにアルコールを注入

お米1合を炊飯する場合、普段は30ml〜40mlのアルコール燃料を使いますが、シリンダーを入れると25mlで済むようです。

火加減の調節ができるだけでなく、大幅な燃料の節約にもなるので、余った燃料でコーヒーを沸かすこともできそう。

点火してみたが……。

普通のライターでイムコ「自動炊飯シリンダー」に点火

ということで、早速イムコ「自動炊飯シリンダー」を使っていきます!

使い方はとてもシンプル。 アルコールストーブに燃料を入れたら、イムコ「自動炊飯シリンダー」をセットし、 30秒待ってから点火します。

アルストに手をかざす

……ところが、30秒待って点火しても特に反応がありません

周囲が明るいために炎が見えないのかと思い、手をかざしてみるも、全く熱さを感じません。

ライターを変更

チャッカマンタイプのライター

そこで、普段私がアルコールストーブに使っている100円ライターが原因なのでは? と考え、チャッカマンタイプのものに変更してみました。

チャッカマンタイプのライターでイムコ「自動炊飯シリンダー」に点火

すると、ようやく無事に着火に成功!

イムコ「自動炊飯シリンダー」のトロ火状態

明るい場所では目視が難しいですが、暗くするとこの通り、しっかりとトロ火が確認できます。

実はこの後、100円ライターを用いた点火にも再びトライ。すると、点火時にややコツが要ることが判明しました。

ライター3種

それは、シリンダーのメッシュ部分に、ライターの炎を広く“面”で着地させるように点火するというやり方。こうすると一発着火できました。

とはいえ100円ライターの場合、このやり方だと炎が手の指の方へと上がってきて火傷する恐れが。

シリンダーの個体差もあると思いますが、チャッカマンタイプやターボ式ライターなど、自分の手より下方向へ炎を送り込みやすい機種があると、よりスムーズに点火できそうです。

お米1合炊いてみた

アルストにセットしたイムコ「自動炊飯シリンダー」と米を浸水中のメスティン

点火テストも完了し、いよいよ実際にお米1合の自動炊飯にチャレンジ!

炊飯をスタートする前に、洗った1合の米に適量の水を入れ、20分ほど浸水させておきます。

最初はトロ火

トロ火時間計測中

点火すると、しばらくはトロ火状態が続きます。

本燃焼時間計測中

そのままトロ火で燃焼すること1分30秒後、炎が大きくなり、本燃焼に切り替わりました!

アルコールストーブ単体だとすぐに本燃焼しますが、「自動炊飯飯シリンダー」によって、トロ火を経てゆっくりと本燃焼に切り替わるのが確認できました。

ただし、アルコールストーブ自体がすでに調理で温まっている場合は、本燃焼までが早い可能性があるので注意が必要です。

再びトロ火

再度トロ火状態計測中

本燃焼から10分後、なんと今度は再びトロ火状態に変化! その後は燃料が尽きて自然に鎮火しました。

合計燃焼時間は、実測で17分間という結果に。

「自動炊飯シリンダー」無しの燃焼時間も計測してみましたが、こちらは8分程度。 つまり、ほぼ倍近く燃焼時間が増えたことになります。

自動炊飯が完了!

メスティンの蓋を開けて炊飯完了

自動炊飯が完了したら、蓋をしたままメスティンの上下をひっくり返し、10〜15分ほどそのまま蒸らしておきます。

蒸らしが完了したら、いよいよクッカーの蓋を開けます!

実食シーン1実食シーン2

炊きたてを実食しましたが、口元の飯粒にすら気付かないほど、とてもおいしく炊けております。

イムコ「自動炊飯シリンダー」を使ったアルコールストーブでの炊飯、大成功です!

他の用途でも使用可能?

鍋物調理中

「自動炊飯シリンダー」により燃焼時間が長くなるので、燃料30ml程度でも、アルコールストーブでお鍋の調理もできました。

本来、火加減ができず燃焼時間も短いアルコールストーブは、あまり調理向きではないと思っていましたが、「自動炊飯シリンダー」があれば一気に調理の幅が広がります

特殊な形状のアルコールストーブにも使える?

TOAKSの「チタンアルコールストーブ」
こちらは筆者のお気に入り、TOAKSの「チタンアルコールストーブ」。これにも「自動炊飯シリンダー」が使えたらと思ったのですが、かなり形状が特殊なんです。

先にも触れた通り、一般的な形状のアルコールストーブには対応しているようですが、特殊な形状のタイプではいかがなものか? ということで追加検証してみました。

TOAKSの「チタンアルコールストーブ」本燃焼中

まずは、「自動炊飯シリンダー」無しの本燃焼状態がこちら。周囲のジェット孔から炎が吹き出し、勢いよく燃えております。

TOAKSの「チタンアルコールストーブ」トロ火状態

「自動炊飯シリンダー」有りのときがこちら。 エバニューでのトロ火状態より火柱は長いものの、ジェット孔から吹き出す炎よりはかなりトロ火の状態です。

高さのあるゴトクに変えて炎から距離を離すなど、工夫次第では自動炊飯も可能かもしれません。

※ただし、メーカーが保証する使用方法ではないため、あくまで自己責任の上で行って下さい。

外だとかなりデリケート

イムコ「自動炊飯シリンダー」

1つ気になったのは、どうしてもトロ火状態の弱い火力は、風の影響を大きく受けてしまうという点。

屋外での使用時には、ウインドスクリーンなどの風防アイテムは必須、かつ風が通りにくい林間サイトなどの環境下で使うのがベストだと思いました。

待ってるだけでご飯 完成!

イムコ「自動炊飯シリンダー」

「自動炊飯シリンダー」のおかげで、アルコールストーブでほったらかし炊飯が叶い、待っている間にスマホをいじることもできました。

継続的に使用すれば燃料の節約にも繋がり、燃料の統一により装備の軽量化にもなります。

バックパックキャンパーや自転車でのキャンプなど、軽キャンプでぜひ使ってみてはいかがでしょうか?

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