「シェルターG」に待望のベスティブル(前室)が登場!
人気テントブランド、ミニマルワークスの人気ドーム「シェルターG」。4本のポールで設営できる手軽さや、開放感のある大きな入口と天窓、デッドスペースが少なくレイアウトのしやすいフロアなど多くの魅力により、人気テントのひとつとなっています。
さらに、メッシュドアや、景色の楽しめる透明窓、TPUドアなど、豊富なオプションにより、機能を季節やシーンに合わせて拡張できる汎用性の高さも魅力。
▼「シェルターG」本体について知りたい方はこちらの記事をチェック!
オプションのベスティブルを取り付けると……
そんな「シェルターG」の別売オプションに、待望のベスティブルが昨年末登場しました。ベスティブルとは、拡張式の前室。テントの空間と使い方の幅を広げられます。
上の写真は本体に接続した状態です。パッと見ても1部屋増えていることがわかるくらい拡張されていることがわかります。
今回は、「シェルターG」を約1年愛用してきた筆者が、ベスティブルを実際に購入し、レビューしてみました。
まずは、ベスティブルのセット内容から!
付属品はこちら。ベスティブル本体に収納バッグ、アルミポール1本、ポール収納袋、アルミ製のVペグ2本、ペグ収納袋となっています。
「シェルターG」本体との接続はジッパー式
本体とベスティブルの接続は、本体に設けられたオプション取り付け用のジッパーとバックルを使用。
「シェルターG」は前後対称の作りなので、ベスティブルが2セットあれば、両側に取り付けも可能です。別売りオプションではありますが、シーンや利用人数に合わせて空間サイズを調整できる点は便利!
本体のドアパネルは、もちろんそのまま使えるので、ベスティブルの空間を区切ることも可能です。ゴミ箱や雑多な荷物や食料など、隠したいものを置いておく使い方も便利。
メッシュ付きのベンチレーションで換気もOK
ベスティブルは、入り口上部の左右それぞれ1箇所に換気用のベンチレーションを備えています。本体側にある5つのベンチレーションと合わせて7つのベンチレーションで通気性もしっかり確保されています。
ベスティブルはスカート付き
ベスティブルはスカート付き。冬キャンプの際冷気の侵入と暖気の逃げを軽減できる作りです。これはオールシーズンキャンプに行く方にはうれしい仕様。
本体も改良され、ますます死角なしに……
ちなみに現在生産されている最新の「シェルターG」本体は、従来版より改良が施されています。それがスカートの追加と幕内ポケットのメッシュ化。(今回の記事に使用している筆者のシェルターGは従来版)
過去の「シェルターG」レビュー記事で筆者が気になるポイントとして、スカートが無い点と幕内ポケットの水の抜けにくさを指摘しておりましたが、この2点が解決され、さらに死角なしに……
もしこれから「シェルターG」本体を購入するなら最新版をおすすめします!
MINIMAL WORKS シェルターG(本体)
本体サイズ | 350 × 300 × 170cm |
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収納サイズ | 65 × φ25cm |
重さ | 6.4kg |
収納バッグはゆとりがあり、使い勝手良し
ベスティブルの収納バッグは本体の収納バッグと同様、ゆとりがあり、バックルにより圧縮できる作りです。シェルターGは別売りのオプションが豊富ですが、それらもまとめて収納できます。
本体の収納バッグ(写真奥)とベスティブルの収納バッグ(写真手前)の比較をしてみました。本体の収納サイズがφ25 × 65cmなのに対し、ベスティブルはφ23 × 44cm。本体の3分の2ほどの大きさです。
また、ペグを含まない重さは、本体が6.4キロで、ベスティブルが2.1キロでした。
ちなみに、本体バッグのバックルベルトを最大まで長くしたら、ベスティブルのバッグを括れました。一度にまとめて運びたいときに便利です。
「シェルターG」ベスティブルのサイズ感
続いてベスティブルのサイズ感について。横から見た底面の長さは「シェルターG」本体が約300cmに対し、ベスティブルは約190cmあります。
ベスティブルを取り付けた「シェルターG」はサイズがアップし約5メートルに。ベスティブルの追加により、6人ほどでのリビングにも使えるサイズ感になりました。
ハイコットを置いてのサイズ感
次はベスティブルの内部の広さを見ていきましょう。ベスティブルの高さは一番高い場所で140cm、フロア部分の奥行きは約190cm、入口側の幅は203cm、本体側の幅は300cmとなっています。
比較として、190 × 67 ×37cmの平均的なハイコットを置いてみました。
一番奥にハイコットを横向きに置いた場合はこんなサイズ感。ベスティブル内に2台はコットを置けます。
ハイコットを縦向きに置いた場合は約20cm、本体側にはみ出しました。コットを2台置く場合は動線的にこの置き方が現実的でしょう。
本体側へのはみ出しも少ないので、本体をLDKとして使った場合も十分なスペースを確保。
本体のみの場合はハイコットを2台置くと、手狭になるので2人以上ではレイアウトが限られましたが、ベスティブルの追加でかなり空間作りの自由度が上がります。
カンガルースタイルの適正がアップ!
シェルター内にテントを入れることで壁を増やし、暖房効果を高められるカンガルースタイルは、冬キャンプの人気レイアウト。個人的には、心理的な安心感も魅力の一つと感じています。
そんなカンガルースタイルも、「シェルターG」本体のみでの実用的な使い方はソロに限られました。ベスティブルの登場で、「シェルターG」のカンガルースタイルに幅が広がったのでは? と思い、手持ちのテントで検証!
まずは、ヒルバーグの1.5人用サイズのテント「ウナ」。こちらは、フロアサイズ230 × 110cm、高さ100cmとなっていますが、ベスティブル内にジャストサイズで収まりました!
本体側へのはみ出しもありません。多くの2ポールタイプのドーム型ソロ用テントは問題なく収まりそうです。
続いては、ノースフェイスの2人用ドームテント「ホームステッドルーミー2」のインナーテント。こちらのサイズは、フロアは223 × 165cm、高さ116cmです。
本体側へ約20cmほどのはみ出しはあるものの、テントのほとんどがベスティブルに収まっています。サイドにも余った空間があるので、ちょっとした物を置けそう。
小型テントをベスティブルに収めたことで、レイアウトの幅がかなり広がりました。ソロやデュオはもちろん、2人用テントでカンガルー+コット寝1台で、3人ファミリーで使用も可能になりました。
さらに日中はテントやコットを外に出すなどの工夫で、スペースを広く使えます。
MINIMAL WORKS シェルターG用ベスティブル
本体サイズ | 300 × 190 × 140cm |
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収納サイズ | 44 × φ23cm |
重量 | 2.1kg |
【注意】 2021年12月以降入荷分の「シェルターG」については仕様変更がありました。 こちらのベスティブルは仕様変更後の「シェルターG」対応のもの。 既存の「シェルターG」と生地の生産ロットが異なる為、若干色に差が生じる可能性があります。
同時発売された他のオプションも注目!
ベスティブル用TPUドア
ここからは、ベスティブルと同時に発売された他のオプションについても紹介します。
まずこちらは、ベスティブル用のオプションドア。透明なウレタン素材でできており、暖かく過ごしながら、外の景色を見られます。
本体同様、もともとのドアを併用できる作りなので、プライベートを確保したいときは、閉じることも可能。
ベスティブル用メッシュドア
こちらは、夏場に便利なベスティブル用のメッシュドア。オプション用のジッパーに取り付ければ、さらなる通気性のアップができ、虫の侵入を減らせます。
必要な時期に必要な機能を買い足せるのも「シェルターG」の魅力。
ミニマルワークス シェルターG ベスティブル用メッシュドア
本体用グラウンドシート
「シェルターG」本体用のグラウンドシートも登場。テントにラグなどを引き、座布団などに座る、お座敷スタイルも楽しみやすくなりました。冬場はこの上にこたつを置くのも一興です。
雨などで地面のコンディションが良くないときにファニチャーなどを汚したくないときにも活躍のオプション。
「シェルターG」ベスティブル用グラウンドシートの詳細はこちら
「シェルターG」のカラバリに新色チャコールも追加!
これまでの「シェルターG」のカラバリは、ベージュとオリーブの2色展開でしたが、人気にともない、本国では年始に新色のチャコールを発売開始。
近年、グレー系のカラーはキャンプ界で徐々にトレンドとなっており、グレーを採用したテントは増えてきました。
グレーを活かしたモノトーンコーデや、イエローやオレンジなどのアクセントカラーと組み合わせたコーデも楽しめそう!
日本への入荷時期は2023年1月現在、未定の状況ですが、発売が待たれます。チャコールについては、ベスティブルは未発表となっています。
さらなる拡張で、死角なしの「シェルターG」
便利な拡張オプションの追加と、本体の改良でますます死角なしのシェルターテントへと昇華した「シェルターG」。ベスティブルにより、ソロに限らずデュオや3人ファミリーでも使いやすくなるなど、マッチするキャンパーさんもグッと増えました。
さらにはインナーテントの発売も予定されている「シェルターG」。インナーテントなど、今後もまだまだ拡張オプションが登場して、さらにその人気を伸ばす予感です!