理想のまな板を探し求めて
普段、バックパックや自転車キャンプを楽しむ筆者は、軽量&コンパクトな装備を重視。
必然的にキャンプ飯も、ラーメンやレトルトカレーなど最低限のツールで作れる簡単なものになりがちです。でも、ときには野菜など使ってちゃんと調理したいことも。
そんなときのために、軽くてコンパクト、かつ使いやすい「まな板」が欲しくて、長らく探し求めていたんです。
数々のまな板遍歴を経て
アウトドア用まな板にもさまざまなタイプがありますが、よく見るのは木製。例に漏れず、私も木製のスノーピーク「マナイタセット M」を愛用していました。
まな板としての性能も本格的で付属の包丁も内部に収まり、とても魅力的なのですが、少し重くて嵩張るのがどうしても気になっており……。
スノーピーク マナイタセット M
使用サイズ | 256×200×17(h)mm |
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収納サイズ | 256×100×34(h)mm |
重量 | 470g |
材質 | 本体/天然木、ステンレス、ゴム、 包丁/ステンレス、プラスチック |
メスティンに収まる100円ショップのまな板などは、筆者にとっては逆に小さすぎて使いづらく、薄いアクリルまな板ではやや大きいサイズばかり。
そんな中、登山用品店で見つけたのが画像のMSR「アルパインDX カッティングボード」。26.7×19×0.4cmとコンパクトで177gと軽く、収納時は半分に折り畳めます。
遂に、長年の“まな板ジプシー生活”に終止符を打つアイテムかに思えたのですが……。
MSR アルパインDX カッティングボード
使用サイズ | 26.7×19×0.4cm |
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収納サイズ | 13.3×19×0.9cm |
重量 | 177g |
材質 | PP |
遂に理想的なまな板を発見!
実は後日、同じ登山用品店で別のアイテムを発見! それがフォッジルズ「スナップフォールド ソロパック」でした。
サイズの異なる「ディッシュ」「ボウル」「カップ」の3つがセットになったソロ用食器セットなんですが、実はまな板としても使える万能品。使い勝手もより理想的なアイテムだったのです!
フォッジルズ 「スナップフォールド」の神ポイント5つ!
まな板としても使える万能アイテム、フォッジルズ「スナップフォールド ソロパック」。早速その私的神ポイントをご紹介します。
1. どこにでも入るサイズ感
3つの食器はすべて、4隅のスナップボタンを外せば薄く平らに展開。全部重ねれば実にスマートに収納できます。
バーナーやクッカー、ケトルやキッチンペーパー等ですでにいっぱいの調理器具ボックスの中にも、「スナップフォールド ソロパック」なら余裕で収まります。
バックパック背面のちょっとした隙間にも入るし、自転車キャンプならサドルバッグに入れてフレーム代わりにもできます。
2. 食材が転げ落ちにくい
画像は、展開サイズ25.2×22.8cm・容量500mlと最大の「ディッシュ」をまな板として野菜をカットしたところ。少し立ち上がった縁のおかげで、食材が転げにくいんです。
ズボラな私は、キッチンバサミでザクザク野菜をカットすることも多く、縁で受け取ってくれるので非常に助かっております。
3. そのままお皿にもなる
縁のスナップボタンを留めれば、そのままお皿になるのも魅力です。お鍋の具材をカットした後など、鍋に投入するまでのちょい置き用の器を用意する必要もナシ。
サラダなんかも具材をカット後にそのまま器にできるので、洗い物が最小限に。組み立てサイズも最大で縁の浅い「ディッシュ」は、みんなでシェアする器にも最適です。
また、等高線がモチーフのスタイリッシュなデザインのおかげで、ただざく切りしただけのズボラ料理でも、普段より見栄えが良くなるのもうれしいポイントなんです。
4.使い分けできる3サイズ
「ソロパック」は「ディッシュ」のほか、ミドルサイズの「ボウル」とミニサイズの「カップ」がセットに。私はこの3サイズをシーン毎に使い分けております。
3サイズ共に耐熱温度が105度で、熱い料理を盛っても安心。汚れや匂いもつきにくく、食洗機にも対応するなどお手入れも楽ちんで、食器としての機能も優秀です。
【 ボウル 】
「ボウル」は容量500mlでお米一合分が入り、1人前の食事にピッタリです。果物など入れるのにも最適なサイズ感。
組み立て時は「ディッシュ」より小さく深型フォルムですが、展開サイズは22.3×25.2cmとほぼ同じ。なので、まな板としての使用感は「ディッシュ」とあまり変わりません。
【 カップ 】
「カップ」は容量250mlで、組み立て時の大きさはシェラカップくらい。スープなど汁物を入れたり、取り分け用の食器にもちょうどいいサイズです。
展開サイズは20.8×23.8cmと最小。まな板としては、ニンニクなどの薬味や小さめ食材をちょこっとカットするのに重宝しています。
ただし、スープなどの汁物を直接器に口を付けて飲もうとすると、ボウルの折り目から溢れてしまう点だけ注意が必要です。
5. 吊るして干せる
あと、地味に便利なのがスナップボタン固定用の穴。洗った後にカラビナなど通して干すことができます。普通の食器と違って、開いて干せるから乾くのが早いのもポイント。
さらに、スナップボタンで3つの器を連結させれば、場所をとらずに乾かせて助かっております。
フォッジルズ スナップフォールド ソロパック
サイズ | (カップ)20.8×23.8cm、(ボウル)22.3×25.2cm、(ディッシュ)25.2×22.8cm |
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容量 | (カップ)250mL、(ボウル・ディッシュ)500mL |
重量 | (カップ)33g、(ボウル・ディッシュ)40g |
材質 | (本体)ポリプロピレン、(スナップボタン)ポリアセタール |
耐熱温度 | 105度 |
耐冷温度 | -25度 |
カラー | グレー、ホワイト |
実は専用のまな板もある
実は、同じくフォッジルズの商品で専用のまな板もあるんです。「フレックスカッティングボード」という商品名で、26×18cmと18×12.7cmの2サイズのセットです。
「スナップフォールド ソロパック」より更に軽くてコンパクトなので、キャンプの装備や調理内容に応じてこちらとうまく使い分ければ、より効率的な調理を目指せそうです。
二つ折りにしてツマミ部分を反対側の穴に挟み込めば、収納時もコンパクト。また「スナップフォールド ソロパック」同様、この穴で吊るして干せるのが便利です。
フォッジルズ フレックスカッティングボード
使用サイズ | (大)26×18cm、(小)18×12.7cm |
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収納サイズ | 13cm×18cm |
重量 | (大)35g、(小)17g |
材質 | ポリプロピレン |
耐熱温度 | 105度 |
耐冷温度 | -25度 |
まな板を持っていくのに迷いなし!
フォッジルズ「スナップフォールド」シリーズのおかげで、重たくて嵩張る思いをせずともまな板を持参できるようになり、キャンプで野菜を調理する頻度が増えました。
また、理想的なまな板というだけなく、食器と兼用できることで装備自体の軽量化にまで貢献。食器としての機能も優秀でデザインもカッコよく、今後もどんどん活躍してくれるに違いありません。