今回アイテムを紹介してくれるのは、アウトドア写真家・ジベキャン@BOXキャンパーさん
理学療法士として地域医療に携わるかたわら、アウトドア写真家としてキャンプブランドの撮影を担当することもあるジベキャン@BOXキャンパーさん。
“パッキングとスタッキング”が大好きで、ソロキャンプはコンテナボックスだけで完結していたことから、「ボックスキャンパー」というネーミングを思いついたんだとか。
キャンプは、軍用テントを主体としたソロのミリタリースタイルが中心。時々テンマクデザインのサーカスTCを使ったデュオキャンプをすることもあるそう。
そんなジベキャンさんがキャンプ道具を買うときに重視しているのは、“このギアにはどんなこだわりがあるのか?”という点。
いろいろなキャンプブランドがありますが、それぞれのブランドに、機能性やデザインといったこだわりがあります。実際にキャンプ用品店で、目で見て触り、話を聞く。また、公式ホームページの説明を読み込んでブランドコンセプトを調べるなど、「1つ1つのギアが持っている魅力」に注目して買うようにしています
今回はギアコンテナのカスタム術を2つご紹介しつつ、男前ギアを3つセレクトしてもらいました。ミリタリーテイストがお好きな方や、オリジナリティを求めるキャンパーに刺さるラインナップです……!
1.身近なアイテムでコンテナをチューンナップ
Delta/MT「アルミコンテナ」
以前から「魅せる収納多機能ボックス」をテーマに、DIYをしてきたジベキャンさん。単なる「ボックス=収納」としてではなく、「機能性」と「デザイン性」を兼ねたオリジナルのものにしたい、そう思ったのがアルミコンテナをカスタムしたきっかけ。
上蓋のスペースを活用して「魅せる収納」にするため、有孔ボードとマジックテープでギアを固定。さらに天板を使ってテーブルにもなるよう工夫。サイドにはバーナーを固定して、簡易調理台としても使える仕様にしています
他にもこだわりのポイントが。
有孔ボードとテーブル板は、片面をブラック、片面をモダン(家具調)の2色塗りにしているので、裏返すと印象を変えることができます。ギアを固定している部分もマジックテープなので、簡単に配置変更OK。実用性を上げました
さらに、ランタンハンガーも設置できるようにカスタム。アルミコンテナの「収納力」と「タフさ」を最大限に活かしています。
アルミコンテナ自体は、他社にはないマットブラックの塗装で、無骨なデザインが気に入って購入しました。同じコンテナであればスタッキング可能なところも◎です
ジベキャンさんのこだわりが詰まったこのカスタム、驚くべき点は、材料は全て100円ショップとホームセンターで調達したものだけ、ということ。
かかった費用や材料の詳細はこちらの投稿をチェックしてみてください!
Delta/MT Extreme X™ 30アルミコンテナ
サイズ | 外寸:W517xD322XH240(mm) 内寸:W487xD288xH215(mm) |
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重量 | 3.7kg |
容量 | 30L |
2.3,000円以下の優秀コンテナが様変わり!
ワットノット「ワンタッチバケットHEAVY-DUTY」
シェラカップや薪バサミをかっこよく収納できて、使わないときはコンパクトに折りたたみできる。自然に溶け込むデザイン、3000円以下で買えるお手頃価格、丈夫さなど、惹かれたポイントはたくさんあります。薪や薪バサミといった焚き火アイテムの運搬に便利です
「タフで収納上手」のワンタッチバスケット(通称ワンバケ)を使っていく中で拡張性の高さに気が付き、このカスタムを思いついたとのこと。
側面についているモールシステム(いわゆるベルトループ)は軍隊でも使用されている機能で、ミリタリーキャンプギアと相性がいい。そこで軍用のマガジンポーチやバッグを取り付けて収納を拡張しました
上は、パール金属のスタンドとダイソーのスノコをDIYして組み合わせテーブル化。サイドは、100円ショップのタオル掛けを活用してシェラカップなどを掛けています
バックパックスタイルでのソロキャンは荷物の出し入れが面倒なときがあり、「やっぱりコンテナボックスが楽!」と感じたそう。
元はこのようにシンプルなコンテナも、パッキングが得意なジベキャンさんの手に掛かれば、無骨さ溢れるギアボックスに様変わり!
WHATNOT 収納コンテナ ブラック
サイズ | 展開時サイズ(約):幅360mm×奥行250mm×高さ320mm 収納時サイズ(約):幅360mm×奥行250mm×高さ60mm |
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重量(約) | 1230g |
素材 | 【本体】ポリエステル、【ワイヤー】スチール、【底面】木・EPE、【足キャップ】PVC |
【BLKP】 パール金属 積み重ね 棚 ブラック
製品サイズ | (約)幅40.5×奥行25.5×高さ17.5cm |
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耐荷重 | (約)5kg |
素材・材質 | 鉄(エポキシ樹脂塗装) 耐荷重:(約)5kg |
PHOENIX IKKI バックパックに付ける 拡張用 大容量ポーチ
メイン素材 | ナイロン |
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表地 | ナイロン,コットン |
3.世界に一つだけのMY焚き火台
フジノハガネ「コンパクト焚き火台 / オリジナルネーム入り」
「地元のガレージブランドと知って応援したくなった」という、フジノハガネ。岡山のタンク屋がつくる、鉄製のキャンプギアブランドです。
フジノハガネは、シンプルだけどずっと使える。使うほどに味が出て、自分だけのギアに育ちます。一生使えるんじゃないかってくらいの耐久性と無骨さが、まさに自分好み。ネームオプションで世界で一つだけの焚き火台が手に入るところも魅力的です
なんとプラス3,000円〜で、名前や屋号を入れてくれるサービスも。これは嬉しすぎる……!
収納時は、A4サイズで厚み1.2cmの薄型に。鉄製のためずっしりとした重みはありますが、コンパクトになるのでコンテナボックスにもすんなり収まります。
さらに、ゴトクのギザギザにも注目。こうすることで鍋を載せたときに滑り止め効果があり、凹部分に180mm以上の串を置けば、そのまま焼き鳥が楽しめる仕様に。
ゴトクは、高すぎず低すぎない絶妙の高さ。熾火調理ができるように設計されています。
「空気の流れもよく、燃焼効率が高い」と、ジベキャンさん。唯一無二の焚き火台は、キャンパーの所有欲を大いに満たしてくれるはず。
フジノハガネのInstagramはこちら
4.自衛隊愛用飯盒の復刻モデル
ロスコ「戦闘飯盒2型」
とあるキャンプ系Youtuberさんの動画で知った、ロスコの戦闘飯盒2型。すでにメスティンを持っていたものの「自衛隊のレプリカ」と聞き、ミリタリーキャンパーとしての熱が沸騰。買わずにはいられなかったそう。
上蓋、中蓋、下蓋の3層構造で、鍋、お皿、フライパンの3つの機能が揃っています。上下で同時調理可能なところも便利で、下蓋で味噌汁、中蓋で肉まんやシューマイを蒸したり、燻製したりすることもあります
さらに飯盒なら中蓋を使って水蒸気炊飯が可能なので、失敗知らず。美味しいごはんを食べたいときには欠かせません!
飯量は下蓋で2合、中蓋で0.5合ほどが炊けます。一般的な飯盒と違い、深すぎないサイズ感で、調理しやすく、洗いやすいところもポイント。
ちょうど発売された同時期に仕事の年間表彰として会社から祝金を頂いたので、自分へのご褒美がてら購入した思い出のあるギアです
安価な飯盒なら1,000円台で手に入ることを考えると、なかなか高価なお買い物……。なのですが、現職の自衛隊員が使用しているものと同等規格をほぼ忠実に復刻し、国内の防衛省指定工場にて手作業で塗装、生産。ガタつきがほぼない精巧さを踏まえれば、納得のお値段でしょう…!
ロスコ 戦闘飯盒2型字【41001】
サイズ | W17.5×H10.5×D10 |
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本体重量 | 約400g |
5.これぞ焚き火を楽しむケトル
イーグルプロダクツ「キャンプファイヤーケトル0.7L」
焚き火に適したケトルって実は少ないんです……。一般的なコーヒーケトルは焚き火がダメなものが多いし、筒状のクッカーはゴトクがないと不安定。軽いチタン製品もありますが、熱伝導性が悪く、焦げやすいデメリットも
そこで目を付けたのが、ブッシュクラフトの本場、北欧発のイーグルプロダクツのケトル。Instagramで見かけて一目惚れし、調べてみると「焚き火を楽しむケトルとして最適」だったそう。
ステンレスは錆に強い反面、熱伝導率が悪い弱点があります。でも、底面を銅加工にすることでうまくカバーしているところはかなり合理的。それに丸い形状は安定感が高く、薪の上に直接置ける点も◎です
夜は焚き火で湯沸かししてワンカップ酒を温め、寒い朝はコーヒーを淹れるときに活躍中。
全てが金属性なので、焚き火の中にワイルドに放り込むことができる。そして何よりかっこいい! 所有欲が満たされます
0.7Lで240gという軽さもグッド。容量は0.7L、1.5L、4.0Lの3サイズ展開です。
イーグルプロダクツ キャンプファイヤーケトル【0.7L ST200】
サイズ | (約)直径14.5×高さ7.4cm ハンドル含まず |
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重量 | 約236g |
容量 | 約0.7L |
素材 | ステンレス(底部:銅メッキ) |
セット内容 | 本体×1、蓋×1、収納袋×1 |
プライベートキャンプ場「森喫」が気になる
岡山県に2022年10月グランドオープンしたばかりのキャンプ場「森喫(しんきつ)」で、アドバイザーとしても活動中のジベキャンさん。「森喫」は1エリア1日1組限定のプライベートキャンプ場。あえて必要以上に手を加えないありのままの森と、清らかな渓流を独り占めできる贅沢なスポットです。
テントサウナも持ち込みOKとのことなので、サウナ後の“天然水ダイブ”を愉しみたいキャンパーにもうってつけ。冬は、雪化粧の静かな森の中で雪中キャンプが楽しめるそう。最寄りICから10分以内でアクセスもいいので、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。
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