モンベルがランドセルを発売!
総合アウトドアメーカー「モンベル」が開発したランドセル「わんパック」。
軽い・高機能・丈夫・低価格という魅力から、多くのメディアに取り上げられ、予約が殺到している人気ぶりです。
今回、筆者はいち早くこの「わんパック」の入手に成功。
数々の登山用品を生み出してきた「モンベル」が作るランドセル、その使い心地はどうなのか……?
中学生と小学生のやんちゃ3兄弟の母である筆者が、徹底レビューしていこうと思います。
まずはスペックをチェック
一般的なランドセルの重さは大体1,100g〜1,500g。それと比べてモンベルの「わんパック」は約930g。
価格も、一般的なランドセルが3万円台後半〜6万円が多いなか、「わんパック」は税込14,850円と半額以下。
豊富な収納や開け閉めしやすい工夫、タブレット収納に対応したポケットがあったりと、機能性に優れています
【先に結論】私だったらモンベルのランドセルを買う
まずはこれを見てください。わが家の息子のランドセルです。見るも無惨な姿です。
記事に載せるのすら躊躇した、6年間フルで使い倒したランドセルです。ショルダーベルトなんて、縫い糸でかろうじて繋がっているだけ! これは長男のランドセルですが、次男もショルダーベルトが壊れています。
そんなわけでして、最初に結論をいってしまいます。
筆者が、普通のランドセルとモンベルのランドセル、どっちを買うべきか迷ったら、モンベルを選びます。
伝統的なランドセルも大好きですが、わが家の経験的にどんなに丈夫なランドセルでも6年持った試しがありません。
もちろん皮革製のランドセルにはたくさん魅力があります。
ただ、値段と耐久性、買い替えたとしても「わんパック」の方が安く済む。品質は重視するけど、少しでも安い方が親としてはありがたい!
結論をお伝えできたところで、次に「わんパック」の機能を詳しくみていきましょう。
細かい機能をチェック
ということで、中学生の息子と小学2年生の息子がいる筆者が、母親目線で「わんパック」を実際にチェックしていきます!
ポケットが広くて、出し入れしやすい
ポケットの幅にゆとりがあるだけで、低学年のうちは荷物の出し入れが格段にしやすくなります。
モンベルの「わんパック」は、ポケット開口部がガバッと開く設計。深さも十分にあるので、ものを出し入れしやすいんです。
太めの反射材がついている
前面下部とショルダーベルトに太めの反射材が使用されていて、事故が多くなる薄暮時も安心です。
PC・タブレットが入る
この「わんパック」、14インチまでのPCやタブレットをぴったり収納できる背面ポケットがあります。
しかもクッション入りなので、タブレットをしっかりと保護してくれます。ちなみに、通常のランドセルにはこの機能はありません。
ガバッと開くメインポケット
メインポケットは横方向にガバッと開きます。片手だけで開閉とまではいきませんが、開け閉めはとても簡単。新一年生でも苦労しなさそうです。
パネル入りで自立する
普通のランドセル同様、この「わんパック」もしっかり自立します。
背面と底面にパネルが入り、さらに底面には汚れ防止にもなるしっかりとした底びょうがついています。ランドセル放置男子がいる家庭には、とってもありがたい機能。
肩への負担を減らす設計
肩幅や体型によって自由に動きフィットするフレキシブルショルダーベルト。肩へ負担を大きく減らしてくれる機能です。
実際の重さに近づくように、2Lの水を2本、バッグに入れて息子に背負ってもらいました。
このフレキシブルショルダーベルトのおかげで、しっかりと背負うことができています。
レインカバーが付属
「わんパック」には、レインカバーが付属しています。色は、蛍光イエローで、視界の悪い雨の日でも安心です。しかも反射材までついているので、日没が早い冬の夕方の下校時もさらに安心できます。
子育てママが感じた良いと思った点
さて、ここまで読んでくださった皆さんには「わんパック」のよさが十分伝わっているかと思いますが、さらにもう少し「よかったな」と感じたポイントをお伝えしたいと思います。
スマートな見た目
これまでのランドセルにはない、スマートな見た目。大人が持っても違和感がないデザインです。実際に「大人用の販売はないのか」という声もあるんだとか。
値段が安い
「わんパック」の価格は、税込14,850円。なんと15,000円以内でランドセルが手に入ります。今の時代、15,000円でランドセルはなかなか購入できません。
ちなみに、ランドセル工業会によると、2022年度の購入平均金額は56,425円。しかも毎年平均価格が上昇しています。
「わんパック」がどれだけ家計に優しいことか。企業努力の賜物です。
親や祖父母とっては、小学一年生という人生の節目で、奮発したい気持ちもよくわかります。でも、ランドセルはいわば消耗品。
体にあったもの、体に馴染みやすいもの、そして、使いやすいものを用意してあげたいですよね。
PC・タブレットがしっかり守られる
「わんパック」の背面側にあるのが、14インチのPCやタブレットがぴったり収納できるポケット。クッション入りのポケットなので、画面割れなどから守ってくれます。
収納ケースを別途購入する必要もなく、子どもも出し入れしやすく使い勝手がいいです。
子育てママが感じた「これがあったらもっと嬉しい」
特に機能に不満はないのですが、「これがあったら。ここがこうだったらもっといいのにな」と感じた点がこちら。
低学年にはレインカバーの取り付けが難しそう
レインカバーが付属されているのはとてもいいなと思いますが、低学年、特に小学1年生が取り付けるにはちょっと難しそうで不安。
まずしっかりと被せることに不安を感じます。そして、マジックテープの固定も難しそう……
実際に筆者の息子(小学2年生)にやってもらいましたが、できないことはありませんが完璧ではなく、途中で外れてどこかに落としてきてしまいそうです。
3か所固定するマジックテープを上手に止めるのが難しそうでした。
ここは登山用ザックのように、誰でも簡単に被せられる作りだといいなと感じました。
チェストベルトがあったらな
せっかく登山用品を開発しているモンベルなので、腰ベルトまではいかなくても、チェストベルトがあるといいなと感じました。
フレキシブルショルダーベルトで、ある程度の体型差はカバーできますが、チェストベルトは、重たいものを背負ったときにショルダーベルトが肩から外れるのを防いだり、肩への食い込みを軽減したりといった効果が期待できます。
背中を丸めずにもっと安定して背負えるようになれば……
サイドにも反射材が欲しい
惜しいなと思ったのが、サイドの反射材。「わんパック」の前後には反射材がありますが、サイドにはついていません。
さりげなくサイドに反射材が入っているランドセルも多いのですが、ここはやはり価格帯を考えるとしょうがないのかもしれません。
価格のバランスがしっかりと考えられているのも、モンベル製品の魅力だと思います。
開発経緯は?入荷予定は?モンベルに聞いてみた
──開発のきっかけを教えてください
モンベル広報担当者:モンベルが、包括連携協定を締結している富山県立山町の舟橋町長から「機能的で軽く、経済的にも負担にならないランドセルを町から子どもたちに贈りたい」と相談をいただいたのが、開発のきっかけです
──「わんパック」に込めた想いを教えてください
モンベル広報担当者:これひとつ(ワン)で、通学にも遠足にも使えるバックパック(パック)になればと思い、「わんパック」と名付けました。
「オールインワンで収納できること」と「わんぱく」との語呂合わせでもあり、「わんぱくに元気に育って欲しい」との想いが込められています
──「わんパック」ならではの機能は?
モンベル広報担当者:アウトドアメーカーならではのノウハウが活きた点としては、
雨の多い日本の気候に対応できるよう、水濡れに強い素材を使っています。また、従来の皮革製ランドセルに比べて非常に軽量です
──価格面も魅力的です
モンベル広報担当者:立山町からお手軽な価格帯との希望があったので、開発は、耐久性と機能性を持たせつつ、常に価格面でのバランスにこだわって進めてきました
──既に大人気です。今後の入荷予定や注文方法は?
モンベル広報担当者:現在はご好評につき、完売状態です。次回の入荷予定は2023年春を予定しています
ランドセルに新しい風、吹くかも
繰り返しになりますが、やんちゃな男の子がいるわが家なら「わんパック」を購入します!
「わんパック」は、モンベルが「新しいランドセルだよ」と言って売り出してくれたことに大きな意義があると思っています。
毎日使うものだからこそ、子どもの体のことを考えると、このような背負いやすい「ランドセル」がもっと普及していってほしいなと思います。
親のエゴでいうと、新一年生の小さい体で大きなランドセルを背負っている姿も可愛くていいんですけどね!
ちなみに、今回実際に「わんパックを」背負った筆者の息子(小学2年生)は「(わんパックは)かっこいいし、背負いやすいから、今からでもこっちのランドセルを使いたい」と申しておりました。買っちゃおうかな!?
気になったという方は、ぜひモンベルの公式HPをチェックしてみてくださいね!
▼モンベル「わんパック」について詳しくはこちら