ダウンサイジングでより身近に
早速ですが、今回訪れた展示会でまず注目したのは軽自動車ベースをはじめとする小型キャンピングカー。コロナ前から進んでいたキャンピングカーのダウンサイジングが、さらに加速した様子です。
そんなキャンピングカーの“いま”を、車中泊大好きの筆者が小型キャンピングカーを中心に、カテゴリー分けしながら解説レポートしていきます!
カテゴリーその1:軽自動車サイズ枠内バンコン
ポップアップルーフなどを例外として、内装のみをカスタムし、ボディの幅と長さが軽サイズ枠内に収められているタイプ。軽自動車登録のため維持費が安く運転も楽々です。
カーショップスリーセブン「エブリイV MOCⅡポップアップ」
スズキ「エブリイバン」にポップアップルーフを架装し、4名乗車4名就寝(大人3名+子ども1名)を可能にした軽キャンパー。
軽自動車登録サイズ枠内のバンコンは装備を充実させるとゴチャゴチャになりがちですが、スッキリとまとめているのが、このモデルの魅力。
ポップアップルーフもサブバッテリー電力供給装置(走行中に勝手に充電してくれる内蔵ポータブル電源のような装置)も標準装備で300万円台前半という価格も見逃せません。
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MDNマドンナ「JIVREY(ジブリィ)ワゴン」
ジムニーの顔をしたエブリイバンを手軽な車中泊仕様に仕立てたモデルで、ベッドキットやルーフトップテントなどはオプションですが、装着すれば4名乗車4名就寝も可能。
キャンピングカーは内装と装備が最重要ですが、ジムニーの顔をしたオフローダー風バンなら、キャンプシーンに似合うこと間違いなし。商用車然とした外装をカッコよくカスタムするのも、最近のキャンピングカーのトレンドです。
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カーショップ アシスト「ぷちキャンTRYⅡ Bプラン×DAMDリトルD×ARB」
ジムニー顔のエブリイ(ジブリイ)に対し、こちらはカスタムパーツメーカーDMAD(ダムド)の「リトルDキット」を装着した旧型ディフェンダー顔の軽キャンパー。
ディフェンダー顔だけでも楽しくなりますが、2名用ベッドを装備しつつ、ベッド展開時の足元側に大きく家具を迫り出す設計で収納や快適性を充実させています。クルマとキャンプを同時に楽しむには、こういうのもありですね。
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三島ダイハツ「クオッカ」
一見キャブコン(主にトラックの荷台に居住空間を作ったもの)に見えますが、ダイハツが特装車としてラインナップしているパネルバンをベースに、内装を作り付けたバンコンです。
まるで山小屋の様な室内は、静岡県産の富士ヒノキで製作。写真のダイネット仕様を基本に、ベッド仕様、ワーケーション仕様へと、積み木のようにパーツを重ねていくことで変身します。ダイハツ正規ディーラー製作のキャンピングカーだから車検や整備も安心ですね。
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カスタムセレクト「2022年モデル ロードセレクト コンパクト」
ポップアップルーフ架装やルーフトップテントの装着無しで、4名就寝を可能にした軽キャンパー。運転席、助手席のある前方空間もフルに使い、前後にズレた2段ベッドを装備することで4名分のベッドを確保。
しかも下段のベッドは寝台板の高さが調整可能なため、ベッド下の空間を有効活用でき、生活用品やキャンプ用品を大量に収納できます。組み付け家具も充実しているのに、価格控えめの高コスパも魅力です。実用性重視派に最適な1台かも?
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カテゴリーその2:軽自動車サイズ枠内「キャブコン」
続いては、軽トラックをベースに居住空間を新たに作って合体させたタイプをピックアップ。
軽自動車登録のサイズを超えないものは当然、軽自動車として登録することができ、税制上のメリットも受けられるうえ運転も楽々。
外壁の多くがFRPやアルミ&断熱材複合パネルで構成されているため、外壁が鉄板のままのバンコンより暑さ寒さに強く快適性が高いのもうれしい特徴です。
東和モータース「インディ108エクストラSaⅢt」
軽キャブコンのベストセラー「インディ108」が、ベース車両を新型ハイゼット・トラックにしてリニューアル登場。
欧州製の本格キャンピングカーとおなじ構造の高断熱アルミ外壁パネルの採用、考え抜かれた高効率な室内レイアウトは不変ながら、ベース車両刷新でスマートアシスト装備(追加オプション)による安全性、CVT装備による走行性が向上しました。
それでいて軽サイズ枠内だから維持費の安さもバツグン。ちなみに「インディ108」は東和モータースが、「インディ727」はインディアナRVがそれぞれ販売する兄弟車で、ボディカラーは違いますが中身はほぼおなじです。
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さて、ここまでが軽サイズのモデルでしたが、次項からは軽サイズを超える中〜大型のモデルもご紹介していきます!