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冬キャンプの夜の景色

冬キャンプで“寝るとき”に役立つ10のアイテムと3つのテクニック

冬キャンプで寝るときに役立つアイテムとテクニックを、まとめてご紹介!

冬に大切なのは、やはり寒さ対策。顔や足の寒さを防ぐ装備、手軽に使える暖房グッズなど、快眠をサポートするアイテムを活用しましょう。

就寝時の服装について気になっている方も、ぜひご覧ください!

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目次

アキャッチ画像出典:PIXTA

準備不足は命取り!冬キャンプのリスクを理解して楽しもう

女性が寒そうに冬キャンプをしている

出典:PIXTA

「キャンプをするなら冬が一番!」という人も多くいるほど、冬キャンプはとても人気があるアクティビティです。

焚き火の温かさ、冷たく澄んだ空気などは、まさに冬キャンプならではの魅力といえます。しかしそれを楽しめるのは、万全の準備があってこそ。

冬キャンプはほかの季節のキャンプとは違ったリスクがあり、準備が不十分だと、低体温症などの重大な事故につながる可能性があります

この記事では冬キャンプで快適に寝るための方法を紹介しますが、あくまで個人の体質や地域の環境、その日の天気などにも左右されることを忘れてはなりません。

場合によっては「予定を変更して帰宅する」など、自分自身でリスクを見極めた上で判断する必要があります。

その前提のもとに、以下で紹介するアイテムやテクニックを、上手に取り入れてみてください。

【アイテム編】冬キャンプは十分な装備が肝心

冬キャンプで寝るときに使いたいアイテムをピックアップ! 複数のアイテムを併用することで、快適性が格段に向上します。

シュラフ・マット|冬キャンプでは保温性能にすぐれるものを

シュラフとマットを使用して寝ている

出典:PIXTA

シュラフやマットは、夏のキャンプでも使用するアイテムです。しかし冬キャンプにおいては、それらの保温性能や断熱性能がより重要になります。

冬キャンプ用のシュラフ・マットを選ぶ際は、実際に使用する場所の気温に対応できるかどうかを見極めましょう。

「3シーズン用」などと表記されているシュラフやマットは、冬キャンプに向いていません。

▼おすすめのアイテムはこちら

イスカ アルファライト 1000EX

使用時サイズ最大長211×最大肩幅84cm
収納時サイズ直径25.5×40cm
重量1720g
最低使用温度−12℃

コールマン キャンパーインフレーターマットハイピーク/シングル

使用時サイズ198×68×10cm
収納時サイズ直径21×72cm
重量2.7kg

スカートつきのテント|冷たい風を防いでくれる

スカートつきのテントが設営されている

出典:PIXTA

テントにはさまざまな形状のものがあり、なかには裾(すそ)の部分にスカートを装備しているモデルもあります。

スカートがあると冷たい風の吹き込みや雨の入り込みが抑えられることから、まさに冬の使用に最適です。スカートをまくりあげることで通気性を確保できるため、夏場での使用も問題ありません。

▼おすすめのアイテムはこちら

ロゴス neos PANELスクリーンドゥーブル XL-BB

使用時サイズ
収納時サイズ54×63×23cm
重量16.6kg

スノーピーク ランドロック

使用時サイズ625×405×205cm
収納時サイズキャリーバッグ:75×33×36cm
フレームケース:72×17×22cm
重量22kg

グランドシート・インナーマット|断熱性能の高さに注目

グランドシートがテントの下に敷かれている

出典:PIXTA

グランドシートやインナーマットは、断熱性アップ・快適性アップ・湿気対策・テントの保護など、多くのメリットを持つアイテム。

冬キャンプにおいては、厚みがあり、高い断熱性能を持つ製品がおすすめです。アルミシートが貼りつけられたシートや、クッションを内蔵したシートもあります。

▼おすすめのアイテムはこちら

ビジョンピークス フォールディングテントマット

サイズ220×200×0.7cm
重量1.64kg
素材ポリエステル、ポリエチレン

コット|地面からの冷えを防ぎつつ寝心地を改善

テントのなかにコットが置かれている

出典:PIXTA

冬キャンプにおいては、地面から伝わる“冷え”を防ぐことが重要です。効果的な方法として挙げられるのが、地面から距離をとること。

そこで役に立つのが、簡易的なベッドとして機能するコットです。背面にアルミシートが貼られているコットなどは、とくに高い断熱性能を期待できます。

単にマットを敷くより寝心地が快適である点も、コットを使用するメリットです。

▼おすすめのアイテムはこちら

キャプテンスタッグ 簡単フィールドGIベッド(オリーブ)

使用時サイズ185×63.5×43.5cm
収納時サイズ21×10×95cm
耐荷重100kg
重量5.4kg

バラクラバ・ネックウォーマーなど|顔まわりの寒さを防ぐ

ネックウォーマーがダウンジャケットの上に置かれている

出典:PIXTA

顔や首まわりは、とくに寒さを感じやすい部分です。「顔が寒くて眠れない」というのは、寒冷地に住んでいる人の多くが経験しているはず!

そのような状況で役立つのが、バラクラバ(目出し帽)・ネックウォーマー・マフラーなど。寝るときだけでなく、日中の活動においても大いに活躍します。

▼おすすめのアイテムはこちら

ミズノ ブレスサーモバラクラバ

サイズフリー(大人用)
素材ポリエステル93%、合成繊維(ブレスサーモ)7%

厚手の靴下・テントシューズ|冷えやすい足を保温

キャンプで厚手の靴下を履いている

出典:PIXTA

足もまた、寒さを感じやすい部分です。足の冷えを防いで快適に寝るために、厚手の靴下やテントシューズを着用しましょう。

靴下の素材は、保温性と快適性にすぐれる「メリノウール」がおすすめ。テントシューズは保温性が高く、コンパクトに収納できるダウン(羽毛)入りのものがおすすめです。

▼おすすめのアイテムはこちら

キャラバン メリノウール・2Pソックス

サイズS・M・L
素材メリノウール80%、ナイロン10%、ポリウレタン10%

ナンガ オーロラテントシューズ

サイズフリー(22.0〜29.0cm)
素材表地:オーロラテックス
裏地:40dnナイロンタフタ
中綿:STDホワイトダックダウン80-20%(650FP)

インナーシュラフ|保温性アップと汗の吸収に役立つ

インナーシュラフを体にまとっている

荷物に余裕があれば、シュラフに「インナーシュラフ」を追加しましょう。保温性を高めるのと同時に、汗を吸収したり、シュラフに皮脂汚れがつくのを防ぐ効果も期待できます。

冬キャンプで使用するインナーシュラフは、保温性能の高さをウリにしているモデルを選びましょう。「サーモライト」などの高機能素材を使用しているインナーシュラフもおすすめです。

▼おすすめのアイテムはこちら

ベアーズロック くるむん インナーフリース

使用時サイズ180×75cm
収納時サイズ直径18×30cm
重量655g
素材フリース生地

シートゥサミット サーモライトリアクター コンパクトプラス

使用時サイズ183×90cm
収納時サイズ直径11×15cm
重量263g
素材サーモライト ほか

タラスブルバ 起毛インナーシュラフ

使用時サイズ210×80cm
収納時サイズ11×22cm
重量500g
素材ポリエステル

湯たんぽ|低コストでも効果大の定番アイテム

湯たんぽがブランケットの上に置かれている

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湯たんぽは冬キャンプでおなじみのアイテム。寝る前にシュラフに入れておくだけで、ぬくぬくと温かく眠りにつくことができます。価格が安く、何年でも使い続けられるのも利点です。

ただし、湯たんぽの使用で発生しやすい「低温やけど」には、くれぐれもご注意を! 寝るときにはシュラフから取り出すようにしましょう。

▼おすすめのアイテムはこちら

マルカ ミニゆたA 600ml 袋付

容量600ml
素材溶融亜鉛メッキ鋼板、真鍮、合成ゴム、ポリエステル

ロゴス どこでもソフト湯たんぽ(収納袋付き)

容量1L
素材クロロプレンゴム、ナイロンジャージ、ABS樹脂、PET

ホットカーペット・電気毛布|暖かさが数段アップ

ホットカーペットが広げられている

出典:PIXTA

ホットカーペットや電気毛布は、電気を必要とする代わりに、まさに効果絶大! 電源つきのサイトでキャンプをするなら、ぜひ用意しておきたいアイテムです。

ただし湯たんぽと同様、低温やけどには注意しなければなりません。製品によって就寝中に使用できるものと、できないものがあります。その点をよく確認してから購入しましょう。

ポータブル電源|電源なしのサイトでも家電が使用可能に

ポータブル電源でスマートフォンを充電している

出典:PIXTA

ポータブル電源があれば、電気毛布やサーキュレーターなどの便利な電化製品を、場所を問わず使用できます。防災用品としても活用できることから、持っておいて損はないアイテムです。

ポータブル電源を選ぶときは、容量(Wh:ワットアワー)の数値に注目! 1泊のキャンプでは、容量が500Wh以上のモデルがおすすめです。500Whあれば、消費電力50Wの電気毛布を8時間ほど使用できます。

▼おすすめのアイテムはこちら

エコフロー リバー2 マックス

容量512Wh
定格出力500W
サイズ26.9×25.9×19.6cm
重量6.1kg

ジャクリ ポータブル電源 708

容量708Wh
定格出力500W
サイズ約30×19×19cm
重量6.8kg

【テクニック編】少しの工夫で睡眠時の快適性がアップ

便利なアイテムを追加する以外にも、寝るときの快適性を向上させるテクニックがあります。簡単に実践できるので、ぜひ覚えておきましょう!

テントの設営はフラットで水が溜まりにくい場所に

平らな場所でテントを設営している

出典:PIXTA

テントの設営場所を決める時点から、快眠を得るための準備は始まっています。水平であるか、木の根や大きな石が露出していないかなどを、入念に確認しましょう。

また、雨による影響を考慮することも大切です。雨が降りそうな日は、周囲よりも低い場所や、水はけが悪そうな場所を避けて設営しましょう。

テント内に複数のマットを敷いて断熱性アップ

テントのなかに何枚ものマットが敷かれている

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マットやカーペットなど、敷物の使い方も重要です。複数のマットを重ねることで空気の層ができ、保温性アップが見込めます。

例として、一番下にテントマット、その上にブランケットや毛布、さらにその上にエアーマットなどを敷くことで、地面からの冷えをブロックできます。

シュラフだけでは、背中の冷えをあまり防げないことも覚えておきましょう。

服装のチョイスを適切に!着込み過ぎは逆効果になることも

冬キャンプに適した服装をまとっている女性

出典:PIXTA

「着れば着るほど温かくなる」と思われがちですが、寝るときにおいては、かならずしもそうとは限りません。

冬キャンプに対応できるスペックのシュラフであれば、「ある程度の薄着で寝るほうが快適」ともいわれています。その理由は、薄着のほうがシュラフに体温が伝わりやすく、保温性能をより引き出せるからです。

あくまでも環境によるため一概にはいえませんが、高い保温性能を持つシュラフさえあれば、肌着とフリースだけでも快適に過ごせます。

注意点のおさらい!ストーブやカイロなどの使用には細心の注意を

深い雪に囲まれたテント

出典:PIXTA

すでに何度か触れましたが、冬キャンプには注意すべきことがあります。非常に重要なことのため、あらためて冬キャンプで起こり得る危険と注意点をおさらいしましょう。

冬キャンプにひそむ危険
●不十分な装備による低体温症
●ストーブの使用による一酸化炭素中毒や火災
●カイロや湯たんぽなどの使用による低温やけど

冬キャンプは、体の冷えを防げる装備でおこなうことが大前提です。極寒のなかで体温が奪われ続けると低体温症を引き起こし、危機的な状況へとつながります。衣服を濡らさないように注意しつつ、常に体を温めておくことも大切です。

薪ストーブや石油ストーブの使用による一酸化炭素中毒も、冬キャンプならではの危険としてよく知られています。一酸化炭素は不完全燃焼により発生する気体であり、無色かつ無臭のため、発生に気づきにくいのが怖いところです。

多くのテントにおいては“火気厳禁”とされていますが、一部のテントではストーブが使用できる構造のものもあります。そういったテントでストーブを使用する場合も、換気を十分におこないつつ、一酸化炭素チェッカーを用意しておくなどの対策が必要です。

そして低温やけどは、高温のやけどとくらべて重症化しやすいやけどです。温かいと感じる温度であっても、長時間にわたって体の同じ部分に触れ続けていると、奥深くの細胞まで損傷してしまいます。

そのため「使い捨てカイロを服に貼って寝る」「湯たんぽを寝袋に入れたまま寝る」といった行為は控えましょう。製品に記載されている注意書きを、使用前によく確認することが肝心です。

冬キャンプの注意点については、別の記事で詳しく解説しています。ぜひそちらを参考にしてください。

服装の最適化や暖房グッズの活用で、快適な睡眠を実現しよう!

朝日を迎えるキャンプ場

出典:PIXTA

夏場ほどテントサイトが混まず、冷たい空気が心地よく、場所によっては雪景色も楽しめる冬キャンプ。それらの魅力を存分に味わうには、寒さをしのぐための十分な装備と、質の高い睡眠が欠かせません。

最高の朝を清々しい気分で迎えるため、今回お伝えした「冬キャンプで“寝るとき”に役立つ10のアイテムと3つのテクニック」をしっかり押さえておきましょう!

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