パワーアップして帰ってきた!相模原の名物フェスティバル
大型の野外フェスはもちろん、地元の小さなお祭りも開催され始めるなど日常を少しずつ取り戻し始めた2022年。そんな折、3年ぶりのリニューアル開催となったのが「潤水都市さがみはらフェスタ」です。
こちら相模原駅北口からすぐの相模総合補給廠一部返還地、つまり米軍基地から一部返還された土地にて開催されました。その立地の良さから多くの来場者で賑わう相模原市の一大イベントとして知られています。
今年は「Let’s Chill Out !」と共同開催
政令指定都市の一大イベントといえどローカルなイベントではあるワケですが、今年はなんとアウトドア×カスタムカーの祭典「Let’s Chill Out !」と共同開催。
多彩なカスタムカー展示と個性豊かなアウトドアショップの出店によってさらにパワーアップしていました!
仕掛け人は、キャンパーにはお馴染みのこの方!
「Let’s Chill Out !」の主催者は、アウトドアファニチャーブランド「CielBleu.(シエルブルー)」の代表、カスタムカーのビルダー、そしてイベンターと、マルチな活躍を見せるワカさんこと茨木一綺さんです(実行委員会は、齋、染葉、茨木さんの3家族)。
そんなワカさんに今回の見どころを尋ねると、
いままでは富士の麓で、人数も絞っての開催にしていましたが、相模原市からのお誘いがあり、都市型開催も面白そうだな、と思い至り開催に踏み切りました。
さがみはらフェスタの伝統にレッツチルアウトの新風が吹くことで、どんな化学反応を見せるのかぼく自身も楽しみで仕方ないです。ぜひそんな空気感を楽しんでもらえたら、主催者冥利に尽きますね
とのこと! というワケで、気になるイベントの中身を早速、見ていくこととしましょー!
なんといってもカスタムカー展示
自らもカスタムカーのビルダーとして活動しつつ、セルフカスタムした愛車シェビーバンに乗るワカさん。そんな氏が開催するイベントとあって、古今東西から多くのカスタムカーが集い展示されていました。
会場で見つけた気になる3台をスナップ
まず、どどどーんと目に入ったのが、アメリカのスクールバスに並ぶ長蛇の列!
こちらはいまや各メディアでも引っ張りだこのバンビルダー鈴木大地(@daichi_suzuki.jp)の一台です。
ボンネットに上るサービスショットをお願いしつつ、行列のため車内の撮影は断念。まるでホテルの一室かのようなその空間はご本人のインスタグラムからチェックしてみてください〜!
続いては希少なキャンピングカーをご紹介。1972年製ダッジフレームのウィネベーゴ社製ブレーブは、八王子から車両展示&キャンプで来場していた下田さん一家の愛車です。
希少なヴィンテージキャンピングカーで、いまなお走っていること自体がスゴい一台。迫力満点のフロントデザインが、アメリカンなスタイルを象徴しています。
オーニングが付き、ルーフに上がることも可能と外への拡張性も高く、居住性抜群! こんな一台に乗って、ファミリーで旅ができるなんて羨ましい限り!
そして3台目はさらにクラシックな1958年式フォルクスワーゲン社製BINZクルーキャブ。
通称ワーゲンバスの「タイプ2」をベースに、ドイツのコーチビルダー「BINZ」社が製造したものです。おそらく日本ではこの一台しかないんじゃないですかね……?
と話してくれたのは、一昨年に縁あってオンリーワンとも言える超希少車両を手に入れたオーナーの下田さんです。
このクルマの最大の特徴は後部がダブルピック仕様となっているところ! そこにオガワのカーサイドテントを合わせてキャンプを楽しんでいらっしゃいました。ん〜〜〜〜〜〜〜粋ですね。
お楽しみのお買い物も目移りするモノばかり!
フェスティバルといったらやっぱりマーケットは外せません! 会場内では個性豊かなお店が新作を展示したり、市場で希少となっているレアアイテムを販売したりと盛り上がりを見せていました。
どんな出店者が出ていたのか、気になる方はこちらでチェック。
キャンプハックでもお馴染みのガレージブランド「38explore」のブースには、注目アイテムの38灯(みやび)などが並び大盛況!
キャンプに便利な人気アイテムを展開する「LALPHA(ラルファ)」も展示販売。実際にギアを手に取り見れるのもマーケットならでは。
横浜トヨペットが和歌山の人気ショップ「Orange」とタッグを組んで、神奈川県下で展開するU-BASEも出店。アイコニックなほりにし看板はやっぱり存在感抜群ですね!
ミリタリーライクなデザインと、コンパクトに収納できる設計のカヤックで、アウトドアズマンに衝撃を与えたfolbotも展示販売。来春発売となるSUPも一足早くお披露目されていましたよ。
ガレージブランドのパイオニア的存在となるモノラルも新作の焚き火台をお披露目! 革新的なスタイルは踏襲しつつ、更に進化した構造となっていました。近日発売とのことです。
この秋に発売となったTAC-FORCEのシャークボムナイフも展示販売中でした。プチプラなのでちょっとしたお土産感覚で売れていたようです。
色濃い「さがみはらフェスタ」の伝統
2000年初頭から開催されてきた「さがみはらフェスタ」。伝統あるお祭りだけに、場内はいい意味でローカルな雰囲気が残ります!
オリジナルコンテンツも白熱しており、その様子もお伝えします。
老若男女問わず楽しめる豊富なコンテンツ
メインステージではプロの芸人によるお笑いバトルがあったり、相模原市内の高校生によるダンス選手権があったりと、かなり本気度の高いプログラムで会場を大いに沸かせていました。
飲食店も賑わいをみせ、行列ができていました。外で食べるフェス飯のうまさはやっぱり格別ですよね。
とりわけ絶えず行列を作っていたのが「さがみはらぁ麺グランプリ」!
1人前よりちょっと少なめのラーメンを食べ比べて、どこのラーメンが美味しかったか投票する、という参加型コンテンツで、本気のラーメン屋さんたちが活気を見せていました。
筆者も一杯いただきました。箸袋が投票用紙となっているのもユニークですね。食べて美味しく、投票して楽しく。なんとも素敵なコンテンツです!
スラックラインやボルダリング、ゴーカートは子どもたちから大人気。さらにキッズが安心して遊べるエア遊具なども設置されており、ユルっとした時間の中でたくさんの笑顔と出会うことができました。
しかも無料。また次回の開催に期待大!
驚きなのはこれだけの規模のフェスでありながら、なんと入場料は無料。それゆえ性別年齢問わず地元を中心としたお客さんが足を運んでおり、既存のキャンパーには出店者と交流できる濃い時間を提供し、そしてキャンプとは無縁だった人にはその魅力を感じてもらうことのできる場所となっていました。
初回ながら素晴らしい仕上がりを見せてくれた「潤水年相模原フェスタ」と「Let’s Chill Out !」のコラボレーション。これから2回目、3回目と回数を重ねるごとにブラッシュアップされ、さらに素晴らしいフェスへと育っていくことでしょう。今後の展開からも目が離せませんね!