「グッドデザイン賞2022」受賞作品が発表!
グッドデザイン賞2022が発表されました! 1957年創設の、日本で唯一の総合的デザイン評価・推奨の仕組み「グッドデザイン賞」ですが、今年もたくさんのアウトドアアイテムが選出。
今回は、1,560件の受賞作品から、キャンパーならチェックマストな20作品を厳選。一挙ご紹介していきます!
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スノーピーク「ゼッカ」
巨大なフロントパネルから臨める大パノラマと、圧倒的な開放感が魅力のテント。左右に2つのインナーテントが設置できます。
全体的に緩やかに湾曲したフォルムで、背面側は焚き火を囲って集える中庭のようなスペースに。自然をフルに体感しつつ、より親密なコミュニケーションを生み出すテントです。
スノーピーク ゼッカ
対応人数 | 3〜6名 |
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【 審査員の評価 】
大型のルームシェルターに求められる体験要件を改めて見直したことで生まれたキャンプにおけるコミュニケーションスタイルの新提案。
テントやタープなどたくさんのキャンプアイテムを作ってきたスノーピーク社の知見から生まれた本製品は説得力に溢れている。イベントや時間毎のユーザーの動線、自然に大きく開かれたシェルター内での心地よい過ごし方、人や自然との向き合い方など、様々なアイデアが一つの製品に内包されている。
安心感や快適性など基本的な機能要件をしっかりと担保しながら新たなキャンプの体験を創出している点が高く評価された。
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アルペンアウトドアーズ「AOD-2 タープ」
ジッパー式で3枚に分離できるタープ。グロメットやテープの配置も工夫され、ジッパーの開閉とポールの本数により、タープ・パップシェルター・ティピーテント・陣幕など、無限のアレンジが可能です。
さらに、シェルター使用時の2ヶ所のベンチレーターなど、各アレンジ時のディティール にもこだわり、完成度が高い設計なのも魅力です。
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【 審査員の評価 】
無限のアレンジ性能を持つこのタープテントにアウトアドアライフを楽しむ人々が根源的に持つDIYスピリッツとの相性の良さを感じた。
大人数のグループ、ファミリー、デュオ、ソロキャンパーなどあらゆるユーザーが人数や過ごし方に応じて思い思いに形を変えて楽しめるという商品コンセプトを実現するために、製品の各所に散りばめられた細部の構造アイデアも素晴らしく高く評価された。
ムラコ × アンドワンダー「ヘロン テント シェルター」
muracoとand wanderのコラボシェルターシリーズ。ワンポールとツーポールの2サイズ展開で、かつ2人・4人・6人用と3種のインナーテントとの組み合わせにより、シーンに合わせてさまざまなレイアウトが可能です。
さらに、シェルター設営後にインナーテントを設置できるため、従来のワンポールテントのデメリットだった降雨時のインナーテントの濡れを解消しているのも大きなポイント。
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【 審査員の評価 】
設営がしやすく、いわゆる「テント」の様式を残した三角形の姿が美しいセンターポール方式のテント。
既存の機能で十分だと認識されていたセンターポールテントが外観の趣を損ねることなく、内部の居室空間にたくさんの合理的なアイデアを散りばめられてアップデートされている。
美意識と機能性の双方を兼ね備えた非常に高品質なデザインの提案が高く評価された。
FLOWS.INC「エアタタミ」
タタミを想起させる硬さと、独自の厚みが特徴のインフレータブルマット。グランドシート+断熱シート+インフレータブルマットと重ねずに済み、和室のようにシンプルに、寝る・過ごすを全てマットの上で完結できます。
大小2サイズを組み合わせてあらゆる広さにも対応。また、硬さを生かして、重ねてテーブルやチェアにできるなど、マルチに使えるマットです。
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【 審査員の評価 】
アウトドアやキャンプシーンでの使用を想定したインフレータブルなタタミの提案。
床材と家具の中間のような独特の厚み設計が生み出す新しい使用体験は審査委員の驚きと納得を獲得した。敷き詰めてタタミのような床材として使うことを中心としながら、複数個を組み合わせた立体的なソファのような使用シーンも想起できる拡張性の広い製品提案である。
短時間で空気を入れる事ができる利便性、細部のデザイン処理も美しく、新規制だけではない、実直な製品開発の姿勢も併せて総合的に評価された。
Really Life Tools 「RLT Chair」
焚き火をするときの前傾姿勢とリラックス時の後傾姿勢、2つの姿勢に対応できるハンモックシートでありながら、2つ折りだけでなく分解&コンパクト収納を実現したチェア。
また、小径なために、林業や道路開発時に“支障木”として処分される良質な広葉樹を有効活用。オリジナル開発された真鍮金具と共に、経年変化を楽しめる純国産チェアです。
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【 審査員の評価 】
展開時も折りたたみ時も細い木製のフレームが美しいハンモック型シートタイプのアウトドアチェア。
前屈みで焚き火をする姿勢と、背中を倒してリラックスする姿勢、2つの姿勢に対応できる形状や分解して収納した時のおさまりなども良く考慮されている。
組み立ては、フレームの接続や頒布の取り付けからロープの止め、などのプロセスを要するもので、決して簡単ではないが、道具としての楽しみ方を提供している。
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we know enough<「焚き火台」
ステンレスメッシュ製の火床+灰受けプレートのダブルレイヤー構造の焚き火台。灰受けプレート自体も地面から浮かせ、焚き火シート無しでも火の粉や輻射熱による地面のダメージを大幅に軽減しています。
2.4kgと軽量ながら、安定性の高いフレーム構造により、別売りゴトクでダッチオーブン調理も可能。ソロからファミリーまで幅広いシーンに対応した焚き火台です。
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【 審査員の評価 】
キャンプ場でよく見かける焚き火による焦げ跡の問題を解決すべく、 火床と灰受けプレートによる二層構造によって炎から草花を守る、自然に優しい焚き火台。
灰受けプレートも含めて地面から浮かせ、空気層を設けることで、風の通り道を作り、地表への熱の影響を低減している。
問題解決に加えて、空を映す鏡のような大きく弧を描くステンレスのプレートが夜の美しいシーンを創出している。
ダックノット「焚き火台 B.S.T」
パッと開くだけで使えるワンアクションの焚き火台。ギミックの分重くなりがちなのに、660gと軽量性もしっかり追求しつつ、全体のデザインもスタイリッシュに仕上がっています。
高さが変えられる2種のゴトクで焚き火調理もしやすく、独自のV字型火床で、熾火がためやすく薪の消費を抑える設計も秀逸です。
ダックノット 焚き火台B.S.T
使用サイズ | 幅360×高さ230×奥行225mm |
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重量 | 約620g |
【 審査員の評価 】
軽量でコンパクトなスタイルの焚き火台に求められる製品の要件を高いレベルで満たしている製品企画とデザインが高く評価された。
昨今のキャンプシーンの盛り上がりを受けて、すでに市場にはたくさんの類似商品があるが、その中でも誰でも素早く設置できる部材構成のアイデアが秀逸である。
▼「焚き火台B.S.T」について詳しくはこちらもチェック!
Nicetime Mountain Gallerly「NMG 001 Nata」
国内外で活躍するデザイナーの熊野亘氏とNicetimが共同開発し、日本古来の道具である鉈を現代のアウトドアライフにマッチするようアップデートしたアイテム。
刃部は、バトニングにも耐えるフルタング構造で、6mm厚ステンレス材の両刃仕様。握りやすいシリコンゴムグリップやレザーケースなど、ミニマルな中にも機能美を感じさせるデザインも魅力です。
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【 審査員の評価 】
古くからあるプリミティブな道具をアップデートすることは非常に難しいデザインワークの一つである。
その為市場では、別の機能を付加したり、目新しいスタイリングを試みるなどの企画によって作られた製品をよく見かけるが、本製品は道具の本質に立ち返って真っ向から機能と佇まいの調和に立ち向かったものである事が窺える。
開発経緯をみるにつけ、新しい「ナタ」の姿を定義する際に行われた膨大なリサーチと研究のプロセスは目を見張るものがある。産地職人との協業から生まれた刃部やグリップに用いたシリコンなど素材の使い方も秀逸であり、その成果として生まれた純粋な道具としての佇まいは高い評価を集めた。
F PLUS「スウィングバーナーライター」
100円ライターを開発した着火器具のプロフェッショナル「東京パイプ」のアウトドアライター。風に強いバーナータイプで、パイプ部をスイングアップすれば火口と指が離れて安全な着火が可能です。
また、スイングアップ時にはロック解除、スイングダウン時にはロックされる自動ロック機構により誤作動も防止。スイングアップ時のパイプ下L字空間により、ホールドしやすいのもポイントです。
FPLUS スイングバーナーライター
サイズ | H150×74×21mm |
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重さ | 65g |
【 審査員の評価 】
着火器具を開発してきた知見を活かし、機能性・操作性に優れた画期的な製品をデザインしている。
先端部がスイングし、着火可能位置にあるときにのみロックが解除される仕様のため、余計なロックボタンの排除に成功しており安全性も高い。ユーザビリティに溢れる仕組みは高く評価された。価格もリーズナブルで、アウトドアのみならず様々なシーンで活躍することだろう。
構造設計、デザイン、価格設定の全てにおいてバランスの取れた製品の好例である。
like-it「スタックアップコンテナー」
キャンプにピッタリの収納ボックス。浅型53Lと深型83Lの2サイズ展開で、深型はヘリノックスのチェアワンやランタンを縦入れ、浅型はコットなど長物を寝かせて収納でき、キャンパーが求めるサイズ感にこだわっています。
また、表面の波形状デザインにより、強度UP・軽量化・スタック時の安定感も実現。内部を仕切れる専用インナーボックスもこの凹凸で固定され、携行時にもずれません。
ライクイット スタックアップコンテナー 53 インナーボックスセット
容量 | 53L |
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ライクイット スタックアップコンテナー 83
容量 | 約83L |
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【 審査員の評価 】
収納ボックスの表面に付された凹凸は製品そのものの構造強度を向上させ、同時に内側ケースのガイドとなる機能性も併せ持つ。そしてその形状が製品全体の佇まいを決定する大きな意匠要素となっている。
構造強度が上がることで製品の肉厚を薄くでき、それによって軽量化を実現、ひいては樹脂材料の使用量を低減することにも成功している。
様々な使用要件、製造要件が外観意匠と美しく調和している製品開発が高く評価された。
QAMAR「マルチウォータータンク」
シーンに応じて回転させて使える八角形のウォータータンク。平らな底面が多いため、受水・注水・洗浄などの動作時も安定します。大小2つの口には専用蓋・ウォーターコックが標準装備。
また、ボディの凹凸で横置き時もスタッキング可能で、持ち運びやすいコンパクトサイズもポイント。シームレスなデザイン&カラーで、自宅でも普段から災害用ストックなどに活用できます。
カマル マルチウォータータンク
容量 | 13L |
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【 審査員の評価 】
用途に応じて向きを回転させて使うウォータータンク。大きく平らな面が、受水、注水、洗浄の各動作時にも安定をもたらす。
女性にも運びやすいコンパクトなサイズで、持ち運びの負担も軽減されている。
水だけでなく米びつとしても使え、防災グッズとして家庭での使用も想定されている点と生活空間にも馴染みやすい抑制の効いたデザインとカラーリングなどを評価した。
カシオ「PRO TREK PRW-61Y」
本格アウトドアモデルでありながら、ケースと裏蓋・バンドにバイオマスプラスチックを採用。堅牢性を担保するためガラス繊維を配合するなど、耐久性や装着性も追求しています。
立体的な発光による夜間視認性の配慮や針が太く見やすい文字盤インデックス、世界6局の電波を受信するマルチバンド6やタフソーラーなど、時計本来の実用機能も充実したモデルです。
カシオ PRO TREK PRW-61Y
重量 | 53g |
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【 審査員の評価 】
PRO TREKを次世代ニーズである環境配慮型の仕様へと昇華させている。バイオマスプラスチック素材を採用し、環境計測が可能なセンサーを搭載した魅力的なアウトドアウォッチとして仕上げている。
メーカーの環境保護・循環型社会への参画意識を上手いバランスで製品に落とし込んでおり好感が持てる。
今後この製品が国内外メーカーの水準値を引き上げる基礎的な製品になることを期待している。
NESTOUT「アウトドアバッテリー シリーズ」
ELECOM(エレコム)が展開するアウトドア向けブランドNESTOUT(ネストアウト)のモバイルバッテリーシリーズ。ミリタリーライクなルックスのみならず、防水防塵はIP67レベルを誇ります。
さらに、外圧に強い丸みを帯びたフォルムやシリコンクッションにより、衝撃に弱いリチウムイオン電池を守るタフな構造に。底部にはカメラネジ規格のねじ穴を備え、三脚や別売りLEDライトを接続できるなど、拡張性の高さも魅力です。
NESTOUT モバイルバッテリー 5000
●重量 | 約 132g |
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NESTOUT モバイルバッテリー 10000
重量 | 約 225g |
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NESTOUT モバイルバッテリー15000
重量 | 約340g |
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【 審査員の評価 】
昨今、アウトドアシーンにおいての電気エネルギーの利用に注目が集まっている。
自然の中で不便を楽しみながら、生活を工夫することで体験の喜びを生み出してきたキャンプ。自然環境を享受しながら一体感や興奮を楽しむアウトドアスポーツの現場においても、より快適に過ごしたり、デジタルデバイスを使いたいというニーズが高まっている。
そういった新しいシーンに向けて提案されたこのモバイルバッテリーは防水、防塵、耐衝撃などの技術要件や使用体験の向上のみならず、その存在感と佇まいでアウトドアの体験をより豊かなものに感じさせてくれる情緒を纏っている。
▼NESTOUT「モバイルバッテリー」シリーズについて詳しくはこちらもチェック!
ジャクリー「 ポータブル電源 2000 Pro」
2160Whの大容量と定格出力2200Wの高出力を実現した、Jackreyの最上位モデル。ドライヤーやホットプレートなどの高出力家電が屋外でも使えます。停電時でも、家庭用冷蔵庫やクーラーなどほぼ全ての家電を動かせるスペック。
また、ACコンセントなら最速2時間、別売りソーラーパネル「SolarSaga 200W」を6枚使えば、最速2.5時間でフル充電が完了。キャンプ前日に充電し忘れても間に合う速さも要チェックです。
▼Jakery ポータブル電源 2000 Proの詳細はこちら
【 審査員の評価 】
近年、拡大している大容量のポータブル電源デバイスはキャンプやアウトドアの用途のみならず、地震や台風などの災害に対する備えとしても非常に注目を集めている製品であるが、その黎明期からポータブル電源を市場に送り出しているJackery社ならではのノウハウがしっかりと表現された製品となっている。
アウトドアユースのシーンを盛り上げてくれるようなデザインとカラースキームの提案、シンプルで使いやすいユーザビリティのクオリティなど、大容量ポータブル電源デバイスのスタンダードを感じさせるデザインが高く評価された。
SABUMA「ポータブル電源 S2200」
アウトドアシーンだけでなく、「暮らしに溶け込むデザイン」にこだわったポータブル電源。鋭角のない柔らかなフォルムや縦長の形状、白×グレーの配色などハイテク機器感が抑えられたデザインが特徴です。
一方で、2,258Whの大容量・出力2,000Wを実現し、電子レンジやドライヤーなどほぼ全ての家電が使えます。冷蔵庫で59時間など、災害時に必要とされる2〜3日分の電気をまかなえるハイスペック電源です。
SABUMA ポータブル電源 S2200
サイズ | 200 x 430 x 300 (mm) |
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重さ | 20kg |
【 審査員の評価 】
近年、拡大している大容量のポータブル電源デバイスはキャンプやアウトドアの用途のみならず、地震や台風などの災害に対する備えとしても非常に注目を集めている製品である。
市場にはアウトドアを意識したようなデザインが多く見られる中、本製品で提案されている「暮らしに溶け込む」デザインは大容量ポータブル電源を使うシーンをさらに拡張してイメージさせてくれるものとなっている。
美しい外観デザインに加え、機能や操作がシンプルに実装された高いユーザビリティも評価を集めた。
ECOFLOW「ポータブルクーラー WAVE」
8㎡以下の空間を、わずか8分で6℃も冷却できる圧倒的冷却性能を誇るポータブルクーラー。着脱可能な専用バッテリーパックによって、電源がないアウトドアシーンでも最大8時間稼働します。
AC電源はもちろん、ポータブル電源や車載充電、ソーラーパネル充電にも対応。運転時間や風量・温度設定など、専用スマホアプリによる操作が可能な点も実にスマート。
ECOFLOW Wave
重量 | 17.5kg |
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サイズ | 518×310×416mm |
【 審査員の評価 】
電源を気にせず場所を問わず使用できるポータブルクーラーというニーズに対して、空調技術に自社のポータブル電源やソーラーパネル発電の技術をマッチングさせて、携帯性のあるクーラーに上手くまとめ上げている。
また、製造工程においても、塗装を必要としない樹脂成型法と素材で外装部品を構成するクリーンな製法を採用している点などを評価した。
▼ECOFLOW「Wave」について詳しくはこちらもチェック!
Route6「軽キャンパー Warmth 電気安心パッケージ」
スズキの軽自動車「エブリイ」がベース車両のキャンピングカー。木の温もりや経年変化を楽しめる天然木にこだわって、1台1台職人の手作り家具を導入しています。
さらに、リン酸リチウムイオンバッテリーにより大容量の電気が使いやすく、標準装備の電子レンジも車両電源のみで使用可能。車中泊のみならず災害時の備えとしても安心の仕様です。
▼Warmthの詳細はこちら
【 審査員の評価 】
アウトドアブームによるユーザーの多様化によって、新しいニーズが見えてきているキャンピングカーに本格的な木材家具、そして、クリーンな電気のこだわりを遺憾無く詰め込んだ作品。
まず、天然無垢材のこだわりは、軽自動車をこうも変えられるのかという驚きをもった仕上がりとなっている。あえて突板を使用することで、極めて高い居住性とデザイン性、さわり心地を実現。そのこだわりを保ちながら、張り合わせ部分での部材クリ抜きによって、軽量化に配慮したところも評価したい。
また、リン酸リチウムイオンバッテリー、充電器、ソーラーパネルによって、クリーンで安心な電気供給を可能にしている。天然由来のマテリアルやエネルギーにこだわり、ユーザーにとって、屋外までの移動の道具ではなく、心からのアウトドアアクティビティを楽しむスペースとして、車のカスタマイズの可能性を広げるデザインとして高く評価したい。
グッドデザイン・ロングライフデザイン賞受賞作品
続いては、長年にわたりスタンダードであり続ける力を持ったデザインを顕彰する「ロングライフデザイン賞」のアイテムをご紹介します!
スノーピーク「ソリッドステーク」
鋳造ペグの永遠定番たるアイテム。燕三条に伝わる鍛造技術により、固い地面にも確実に食い込んでタープやテントを支えます。
ハンマーが滑りづらく力が分散しないよう円柱形に成形されたヘッド打撃面や、ペグ本体が回転せずロープ抜けを防止する大型のフック部分など、長く愛されてきた理由が詰まった逸品です。
スノーピーク ソリッドステーク 20
サイズ | 200mm(ヘッド部/12mm、打込み部/6mm) |
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重量 | 75g |
スノーピーク ソリッドステーク 30
サイズ | 300mm (ヘッド部/15mm、打ち込み部/8mm) |
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重量 | 180g |
【 審査員の評価 】
昨今のアウトドアブームから多くのキャンパーが本格的な装備をすることによって、自然がもたらすどのような環境、条件下でも揺るぎなく安心できる器材を求めるようになってきた。
その中でも装着後には何事もなかったかのようにタープやテントをしっかり支え、その存在を消し去ってゴーストのように撤収に備える折れることのない強靭なペグの役割は重要である。
燕三条に拠点を置くスノーピークは、彼の地の最強の鍛造技術によって最高のスペックをもつペグを開発した。このペグを介して、誰にも追随できない圧倒的なパフォーマンスを全てのプロジェクトにおいて追求する姿勢を表明してみせた。
同社は単にブランディングによってユーザーに認識してもらうだけではなく、道具としての美しさを極め、取り扱う全ての製品が同等のエスプリによって成立していることに感服させられる。
グッドデザイン賞・ベスト100入りの2作品
最後は、審査委員会により特に高い評価を得て見事「ベスト100」入りを果たしたアイテムをご紹介します!
IKIKI「グランドチェア」
従来のアウトドアチェアにはなかった、あぐらがかけるほど幅広の座面と厚手ファブリックによる快適な座り心地が魅力のチェア。しかも、快適さと収納性が相反せず、分解してコンパクトに携行できる構造が秀逸です。
全てのパーツがねじ込み式だから組み立ても簡単。楕円の肘掛けは、全体の強度を確保するフレーム構造の要でありつつデザインのアクセントとして機能している点もポイントです。
IKIKI グランドチェア
使用サイズ | W735xD740xH765 SH320mm |
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重量 | 約4.2kg |
【 審査員の評価 】
座り心地の良いしっかりした造りで、素材の選定にも優れている。従来のアウトドアチェアにはない柔らかさとしなやかさも感じられた。
アウトドアチェアに座ると座面が埋もれてしまう感覚があるが、IKIKIグランドチェアにはそれがなく、肘かけの掴み心地もいい。組み立てのしやすさ、自然な座り心地、労力をかけずに立ち上がることができる設計も高い評価を得た。
家具とアウトドア用品の良い点が融合した、幅広い使い道ができるプロダクトである。
タイガー「ステンレスボトル MTA」
炭酸飲料OKな保冷ボトル。ボトル内の圧力が高まった際には「安全弁」が作動し、自動的にボトル内の炭酸ガスを逃がす構造を採用。キャップが飛んだり、中身が噴き出ることなく安全に携行できます。
「スーパークリーンPlus加工」が施されたボトル内面は、炭酸が気化しにくく汚れやニオイもつきにくい仕様に。飲み口やストラップも抗菌加工され、とことん安全にこだわった保冷ボトルです。
タイガー 真空断熱炭酸ボトル MTA 500ml
容量 | 0.5L |
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タイガー 真空断熱炭酸ボトル MTA 800ml
容量 | 0.8L |
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タイガー 真空断熱炭酸ボトル MTA 1.2L
容量 | 1.2L |
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タイガー 真空断熱炭酸ボトル MTA 1.5L
容量 | 1.5L |
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【 審査員の評価 】
炭酸飲料を持ち運ぶという点において、まず頭によぎるのは蓋の構造である。どのような蓋の構造であれば、開閉時に噴き出さずに済むのかという疑問は、断面構造を見ると納得する。
蓋を回し始めた瞬間に外に繋がる隙間ができ、圧を逃がして回しやすくなっている。また内圧が急激に上がった際は、蓋以外の弁が機能し、圧を外に逃がす構造になっている。
1箇所のみならず、2箇所で噴き出しに対応しているところなどを見ると、開発における苦労が伝わってくる。とにかく安全面に対する意識の高さが窺えるプロダクトである。
“今”を体現するグッドデザインギアでキャンプもアップデート!
過去最多の応募総数となった昨年と、ほぼ同規模となったグッドデザイン賞2022。アウトドア関連アイテムの盛況ぶりも継続し、新鋭ブランドの活躍も目立ちました!
あなたも、まさに“今”のアウトドアシーンを体現するグッドデザインギアで、キャンプをアップデートしてみてはいかがですか?