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キャンプで電気ストーブを使うメリット・デメリット

冬キャンプを快適に過ごすためにぜひとも手に入れてほしい電気ストーブ。ガスストーブや石油ストーブなどと違って燃料を使わないので、気軽かつ安全に使用できます。メリット・デメリットを理解して、自分の使い方に合ったアイテムか確認してくださいね。
メリット

メリット
- 着火の手間がかからずすぐに使用できる
- 一酸化炭素中毒の心配がない
- 燃料を使用しないので嫌な匂いがしない
- 小型なら持ち運びに便利
- テント撤収前の乾燥に使える
電気ストーブの何よりのメリットは、燃料を使わない点。着火の手間がかからず、気軽に使える点がうれしいポイントです。一酸化炭素中毒の心配もないので、子連れのキャンプでも安心して使えるでしょう。
嫌なにおいもないので、灯油のにおいが苦手な人でも快適に使えますよ。換気せず、フルクローズの環境でも使えるので、おこもりスタイルにもぴったりです。
デメリット

デメリット
- 電源サイトに宿泊するかポータブル電源が必要
- テント全体を暖めるには不向き
電気ストーブのデメリットを挙げるとすれば、電源が必要な点。燃料を使わないのは大きなメリットですが、電源サイトを選ぶか、ポータブル電源を別途用意する必要がある点は理解しておきましょう。
また、どちらかというと手元や足元をピンポイントに暖めるアイテムで、テント内全体を暖めるのにはややパワー不足。メインストーブには薪ストーブや石油ストーブを使い、サブで電気ストーブという使い方もおすすめです。
キャンプに最適な電気ストーブの選び方

電気ストーブは、暖かさやサイズなどの違うさまざまなアイテムが販売されています。ここからは選ぶ際にチェックすべきポイントを解説していくので、細かな仕様まで確認してこだわって選んでみましょう。
電気ストーブの選び方のポイント
①消費電力や本体価格を比較して決めよう
種類 | 消費電力 | 電気量 | 特徴 | |
ハロゲンヒーター | ![]() | 300〜1,000W | 8.9〜27円/h | ・小型で比較的値段が安い ・消費電力が高くなりがち |
カーボンヒーター | ![]() | 450〜900W | 12.1〜24.3円/h | ・遠赤外線の放出量がハロゲンの約2倍 ・熱効率がよく電気代を安く抑える |
グラファイトヒーター | ![]() | 450〜900W | 12.1〜24.3円/h | ・速暖性に優れ素早く暖める ・ピンポイントでの使用に最適 |
シーズヒーター | ![]() | 200〜1,200W | 5.4〜32.4円/h | ・遠赤外線の放出量に優れる ・発熱体が壊れにくく耐久性が高い |
セラミックヒーター | ![]() | 640〜1,200W | 17.2〜31.5円/h | ・熱効率がよく素早く暖める ・火災などに繋がりにくく安全 |
電気ストーブにはハロゲンヒーター・カーボンヒーターなど熱源に違いがあり、消費電力にも違いがあります。キャンプで使用する場合は、電源サイトやポータブル電源で使用するため、適した消費電力のモデルを選ぶのが重要。加えて多くの遠赤外線を放出する熱源のほうが暖房効果を実感しやすいですよ。

手頃なお値段で選ぶならハロゲンヒーター、消費電力を重視するなら熱効率がよく電気代を抑えることができるカーボンやグラファイトヒーター、暖房効果を重視するなら速暖性に優れたシーズヒーターやセラミックヒーターを選ぶのがおすすめです。
②持ち運びしやすい大きさや重量にも注目を

野外に持ち出す場合はコンパクトで軽いものが持ち運びに便利ですが、本体が小さいぶん暖房効果が弱まる点にも注意が必要。コンパクトすぎるものを選ぶと十分な暖かさを得られない場合があります。車に無理なく積み込めるか、1〜2人で持ち運べるかなどを確認しつつ、暖房効果の高さも考慮して選びましょう。
③出力調整ができると節電に役立つ!

出力が調整できれば消費電力を抑えることができるため、電力が限られるキャンプでの使用に効果的。例えば「弱(300W)」「中(600W)」「強(900W)」など3段階で調整できればシーンに最適な暖かさが選べ、無駄な電力消費を抑えられます。ポータブル電源から電力を供給して使用する場合も節電に繋がりますよ。
④キャンプで使うなら安全機能搭載モデルが安心

キャンプで電気ストーブを使用する場合は特に、「転倒オフ機能」や「過熱防止機能」付きがおすすめ。万が一電気ストーブを倒しても自動で電源をオフにしてくれるので、火傷や火災も防ぐことができます。子供やペットが一緒なら、安全機能の有無は必ずチェックしておきましょう。
⑤首振りやタイマーなど便利な機能もチェックしよう

「首振り機能」や「タイマー」など便利な機能があると、より快適。特にテント内全体を暖めにくい電気ストーブは、首振り機能があると暖められる範囲が広がります。
また、タイマー機能があれば就寝時の消し忘れを防ぎ、節電にも繋がりますよ。
【種類別】キャンプにおすすめの電気ストーブ20選

キャンプにおすすめの電気ストーブをご紹介します。ハロゲンヒーター・カーボンヒーターなど種類別にまとめたので、それぞれのモデルの特徴を理解したうえで選んでくださいね。
ハロゲンヒーター
テクノス ハロゲンヒーター
サイズ(cm) | 19×19×49 |
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重量(kg) | 0.72 |
消費電力(W) | 300 |
サイトについてすぐに暖を取りたい人におすすめ。安全に使えるのもうれしいポイント
おすすめポイント
●スイッチを入れたらすぐに暖まる
●スリムデザインで場所を選ばず置きやすい
●転倒OFFスイッチを搭載。子連れキャンプにもぴったり
テクノス パラボラ型ハロゲンヒーター床置
サイズ(cm) | 32.8×42.2×46.4 |
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重量(kg) | 2.1 |
消費電力(W) | 800 |
角度調整でき使いやすい。軽量で野外に軽々持ち出せる
おすすめポイント
●重さ約2kgで楽々持ち運べる
●上下の角度調整が可能
●2秒で暖まる。すぐに暖を取りたい人にぴったり
カーボンヒーター
山善(YAMAZEN) ツインヒートプラスネオ
サイズ(cm) | 33×33×66.5 |
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重量(kg) | 4 |
消費電力(W) | 1,200 |
弱点の少ない使い勝手抜群のアイテム。春秋にも重宝する
おすすめポイント
●温度センサーを搭載していて、暖め過ぎを防止
●本体背面には取っ手を搭載。楽に持ち運べる
●遠赤外線効果で体の芯まで暖まる
プラスマイナスゼロ(±0) カーボンヒーター
サイズ(cm) | 35.8×15.3×15.3 |
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重量(kg) | 1 |
消費電力(W) | 300 |
温かみのあるフォルムが魅力。首振り機能があり、複数人での使用にも対応
おすすめポイント
●コロンとしたかわいいデザイン
●左右約84度の首振りが可能
●転倒OFFスイッチを搭載
モダンデコ カーボンヒーター レトロ
サイズ(cm) | 31.7×32.5×60.7 |
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重量(kg) | 4.3 |
消費電力(W) | 1,200/600 |
かわいいレトロデザイン。暖かさを2段階調整できる点も魅力
おすすめポイント
●石油ストーブのようなレトロデザイン
●500W・1,000Wの2段階に出力を調整可能
●転倒OFFスイッチを搭載していて安心して使える
テクノス カーボンヒーター 2灯 首振り
サイズ(cm) | 34×23.5×64.5 |
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重量(kg) | 3.85 |
消費電力(W) | 900/450 |
スタイリッシュなデザインのアイテム。お手入れのしやすさも見逃せないポイント
おすすめポイント
●シックなブラックカラーがかっこいい
●ガードネットの取り外しが可能。お手入れが楽
●温度過昇防止装置を搭載。安全に使える
トヨトミ 速暖遠赤外線カーボンヒーター
サイズ(cm) | 66.5×29×25 |
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重量(kg) | 3.2 |
消費電力(W) | 1,000/500 |
2種のヒーターを搭載。速く、体の芯から暖まる
おすすめポイント
●速暖・遠赤外線の2種類のヒーターを搭載
●ダイヤルが大きく、スムーズに回せる
●自動首振り・手動首振りのW首振り使用
APIX アピックス 両面カーボンヒーター
サイズ(cm) | 19×19×52.5 |
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重量(kg) | 1.4 |
消費電力(W) | 300/600 |
対面シーンでも重宝する。デュオキャンプにもぴったり
おすすめポイント
●片面・両面の切り替え可能。対面でも使える
●3時間で自動OFF。切り忘れを防げる
●ハンドルを搭載。場所移動が楽
グラファイトヒーター
アラジン 遠赤グラファイトヒーター
サイズ(cm) | 32×35×70.3 |
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重量(kg) | 6.7 |
消費電力(W) | 1,000 |
レトロアイテムが好きな人におすすめ。縦でも横でも使用可能
おすすめポイント
●レトロ感溢れるデザイン
●縦でも横でも使用可能。シーンに応じて使い分けられる
●ecoモードを搭載。暖め過ぎを防止できる
▼アラジン「遠赤グラファイトヒーター」について紹介している記事はこちら
山善(YAMAZEN) 遠赤外線 グラファイトヒーター
サイズ(cm) | 30×30×77.4 |
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重量(kg) | 4.5 |
消費電力(W) | 300/600/1,200 |
速暖性の高さが魅力。暖かさを調整しやすい点も特徴
おすすめポイント
●スイッチを入れたら0.2秒で暖まる
●300・600・1200Wの3段階に切り替え可能
●操作部がシンプルでわかりやすい
コイズミ 遠赤電気ストーブ
サイズ(cm) | 30×30×82.5 |
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重量(kg) | 2.7 |
消費電力(W) | 900/450 |
スリムでスタイリッシュなストーブ。首振り機能付きで広範囲を暖められる
おすすめポイント
●スリムデザインで場所を取らない
●0.2秒で暖まる速暖性の高さが魅力
●約70度の自動首振り機能を搭載
シーズヒーター
コロナ コアヒート
サイズ(cm) | 34×30×71.7 |
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重量(kg) | 5.6 |
消費電力(W) | 200~1,150 |
さまざまなシーンで使用できる汎用性の高いストーブ。暖房力の高さも魅力
おすすめポイント
●ブラックコーティングが施されていて、遠赤外線効果が高い
●縦・横自在に変更可能。シーンに応じて使い分けられる
●上下の角度調整もできる。広範囲を暖められる
ダイキン工業 セラムヒート
サイズ(cm) | - |
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重量(kg) | - |
消費電力(W) | - |
ブラックカラーがおしゃれ。省パワーでも十分な暖かさを得られる
おすすめポイント
●省パワー運転でも暖かい
●ブラックカラーがスタイリッシュ
●遠赤外線効果で体の芯から暖まる
山善(YAMAZEN) ツインヒート プラスネオ
サイズ(cm) | 33×33×66.5 |
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重量(kg) | 4 |
消費電力(W) | 300/750/1,200 |
使い勝手に優れたハイブリッドモデル。暖め過ぎも防止できる
おすすめポイント
●シーズヒーター・カーボンヒーターのハイブリッドモデル
●温度センサーを搭載していて、暖め過ぎを防止可能
●温度調節がしやすく、春秋にも使いやすい
セラミックヒーター
デロンギ セラミック ファンヒーター
サイズ(cm) | 19.5×15×27.5 |
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重量(kg) | 1.35 |
消費電力(W) | 1,150/750 |
丸みのあるデザインがかわいい。サイトをおしゃれにまとめたい場合にもおすすめ
おすすめポイント
●コロンとしたかわいいフォルム
●1.35kgと軽量で、場所の移動が楽
●開閉式の台座付きで上下の角度を調整できる
アイリスオーヤマ セラミックファンヒーター 人感センサー付き
サイズ(cm) | 26×13.5×38.5 |
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重量(kg) | 2.5 |
消費電力(W) | 600/1,000/1,200 |
コンパクトながらハイパワー。節電もできる優秀モデル
おすすめポイント
●マットな質感がおしゃれ
●最大出力は1,200W。部屋全体を暖めたい場合にも重宝する
●人感センサーを搭載。節電にもぴったり
パナソニック セラミックファンヒーター ポッカレット 防滴仕様
サイズ(cm) | 26.5×21.8×12.5 |
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重量(kg) | 2 |
消費電力(W) | 600/590/240/235 |
水回りで使いやすい防滴仕様。持ち運びも余裕
おすすめポイント
●防滴仕様で水回りでも使いやすい
●強弱2段階に調整可能
●2kgと軽量で、楽に持ち運べる
キャンプで電気ストーブを使うときの注意ポイント
ここからは、キャンプで電気ストーブを使用するときに注意したいポイントを解説していきます。
電源サイトはあるか?

キャンプで電気ストーブを使用する際は、当然ながら電源の確保が必要。そのため事前に利用するキャンプ場に電源サイトがあるかをチェックしておきましょう。
使う電化製品は、消費可能電力内におさめよう

多くの電源サイトは上限1,000W(10A)となっている場合が多く、使用する電気ストーブの消費電力に注意が必要。上限を超えるような消費電力の電気ストーブを使用するとブレーカーが落ち、キャンプ場や周辺のキャンパーに迷惑をかけてしまいます。
電気ストーブ以外にも同時に電化製品を使いたい場合は、上限以内のワット数で使用するよう注意が必要です。
▼電源サイトについて詳しくはこちら!
ポータブル電源があると安心

電源サイトがないキャンプ場で電気ストーブを使用する場合は、ポータブル電源が必要となります。また電源サイトであっても前述したとおり上限が定められている場合が多いため、サブ電源としてポータブル電源があると安心です。

その際はポータブル電源のバッテリー容量に注意が必要。特に電気ストーブは消費電力が大きいのでポータブル電源も大容量モデルが必須となります。
例えば600Wの電気ストーブを使用する場合、少なくても1,000Wh以上の大容量モデルが必要となり、それでもわずかな時間しか使用できません。あくまでも電源サイトでの使用をメインに、ポータブル電源は予備的電源と考えましょう。
▼ポータブル電源について詳しくはこちら!
乾燥対策は必須!

狭いテント内で電気ストーブを使用する場合は空気が乾燥しやすいので注意が必要。乾燥した状態で長時間過ごすと体調不良を引き起こす原因となり、また空気が乾燥しているので引火しやすい原因ともなります。
テント内で電気ストーブを使用する場合は、濡れたタオルを吊るしたり加湿器付きストーブを使用するなど乾燥対策が必須です。
効果的な使い方は?

サイト全体を暖めるにはパワー不足ですが、安全性と携行面ではメリットが多い電気ストーブ。カーボンヒーターなら手足をスポット的に暖めたり、セラミックヒーターならリビングや寝室など狭いスペースを暖めるなど特性に合わせて上手に活用すると良いですね。
湯たんぽやホットカーペットなど、その他の防寒グッズとの併用も効果的です!
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