今回アイテムを紹介してくれるのは、デザイナーキャンパーBECKさん
奥様と愛犬のチワワと一緒に、ほぼ毎週キャンプに出かけているというBECKさんは「キャンプ以上、別荘未満のスタイル」がキャンプのテーマ。
「別荘を買うには経費や維持が大変、でも普通のキャンプには飽きてしまった……」という思いから現在の考えに至り、出かける頻度が高いため車をキャンプ仕様に買い替え、倉庫代わりとして積みっぱなしにしているそう。
そんなBECKさんがキャンプ道具を買ううえで意識していることは、“使いやすくシンプルなもの”。
収納のしやすさと、時短できるかどうかを重視。また使いやすく、シンプルなものを選んで購入しています。今はキャンプ用品としてではないものをどうやってキャンプで使うかを考えるのが楽しいです。
年間50泊、キャンプにどっぷり浸っているBECKさんの愛用ギアを拝見します!
1. “天窓”のあるシェルター
ミニマルワークス「シェルターG」
この規模のシェルターは設営に時間がかかりそうに見えますが、「15分ほどで設営できます」とBECKさん。ポールを4本入れただけで自立するドーム型なので、1人で設営でき、時短を叶えてくれます。
ショップで展示されているのを見て知りました。天窓から星空や花火を見ながら眠りにつける点がなによりも気に入っています。
さらにオプションで透明パネルの「TPUドア」、通気性を高める「メッシュドア」も付け足すことができ、BECKさんはフルオプションでシェルターGでのひとときを楽しんでいるそう。
夏はメッシュドアにして快適に、冬は透明窓にして開放的にお篭り。一年中、外の風景や星空が見え、自然を感じながらキャンプできるのが最大のメリットだと思います。
スポーツ色の強いドーム型ですが、「グランピング仕様にレイアウトしても似合うところも魅力」とのこと。
遠征キャンプで移動に時間がかかるとき、少しでも設営撤収を時短したいとき、軽めのデイキャンや雨が予想されるときに使っています。万能なテントです。
ミニマルワークス シェルターG
2. アレンジ自由の変形テーブル
ベルン「フラットテーブル」
インテリア家具と変わらないシルエットが大のお気に入り。キャンプサイトの統一感を出すため、天板に木目のシート を貼ってカスタムすることを前提に購入しました。
ベルン(BERNE)は韓国発のギアブランド。フラットテーブルは3枚の天板で構成されており、3枚使用でメインテーブル、1枚だけにしてサイドテーブルに、また同ブランドの他モデルとの組み合わせも可能で、使用シーンに応じて多彩にアレンジできるユニークなテーブルです。
本体にはデイジーチェーンとメッシュの収納バッグ付きで、収納バッグはテーブル下の収納も兼ねるという無駄のなさ。
ですがBECKさんはあえてそれらを使わず、脚部にバリスティクスのキッチンペーパーケース をプラス。自分にとって使いやすく、シンプルに過ごす工夫をしています。
他の組み立てテーブルとは違い、設営がとても楽にできるところもいいし、天板の薄さも気に入っています。
脚は中央の天板のなかに格納できるという秀逸な構造で、収納時もスマート。脚はショックコードでつながっているので、一瞬で立ち上がります。
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3. キャンプあるあるを解消するコンテナ
NODEL design「BECK container」
かねてからダルトンのアルミコンテナ を愛用していたBECKさん。自分の使い勝手をよくするため改造したことがきっかけで、BECKさんが新たにデザインを考案し、NODEL designが製作を手がけることに。
蓋を開ければ、細かいもの、よく使うものが収まり、キャンプでありがちな「あれどこ行った?」が解消されます。
ふたの内側にはコルクボードが備わり、“小さな壁”として有効活用できるデザイン。調理道具やナイフなどの定位置がつくれます。
1台は燃料とナイフなどを、もう1台にはクッカー類を納めています。この2台があれば大半の作業道具を収納しておけるので、キャンプの設営撤収がとても楽になりました。
そしてオプションのジョイントを併用すると、ミニキッチンが誕生……! クッカーも収納しておけるため、これ1台で収納と調理どちらも成立するという構造は「そうきたか……!」と思わず唸るさすがのアイデア。
アーバンヴィンテージ感にこだわったので、メンテナンスで自宅に持ち帰ったときにインテリア性が高いところもポイントです。
4. デザイナーが惚れ込む薪バサミ
ASOBU「HIMORI-02」
本業がデザイナーであるBECKさんが「まさにこれはデザインが高い品」と太鼓判を押すのがASOBUの薪バサミ。
火吹きと火バサミが一体となっているところに惹かれました。機能美=デザインだと考えているので、これがまさにそれそのもの。とくに握るだけでロックが解除する機能がスマートで気に入っています。
僕は焚き火の炎の形を操ることが好きなので、薪を下から積み上げてを繰り返しますが、この薪バサミはサイズも重さもちょうどいいし、使いやすい。加えて火吹き棒にもなっているので、これ一本で思う存分焚き火が楽しめます!
焚き火ラバーのみなさん、これは見逃せないですよ…!
ASOBU HIMORI 02
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5. エイジングがたまらないアルミボックス
フィールドア「ギャレーボックス」
冒頭にも書いた通り、キャンプ用品ではないアイテムを「キャンプでどう使うか考える」ことを楽しんでいるBECKさん。
ビンテージショップで偶然見つけたというこのボックスは廃業した航空会社の中古品で、お皿やコップ、調味料などの収納に適していると考え、キャンプ道具として迎え入れたもの。
天面にハンドルがついているので片手で持ち運べますし、スタッキングできるので、一度に二つ運ぶことができ時短になります。アルミの酸化した表面や、使い古した感じが他のギアとよく合うんです。
本来は航空機の機内食の運搬や収納に使われるボックスですが、アルミ製で耐久性があり軽量なことから、現在は同等品がキャンプ用品メーカーからも販売されています。
これはたくさん使ってエイジングさせたくなりますね。
フィールドア アルミギャレーボックス
〈番外編〉Amazonで見つけた掘り出しモノ
キャンプ用品として販売されているアイテムではないものの、目が肥えているBECKさんによって発掘されたアイテムを最後に2つご紹介!
1. 絵になるグリルパン
新光金属「グリルパン」
amazonで偶然発見したという、素銅でつくられた美しい佇まいのグリルパンはなんとお値段3,000円台。
価格がとても魅力的でした。なのにクオリティーが高く、しかも新潟でつくられた国産品というところにもグッときました。
銅は熱伝導がいいため均一に熱が行き渡り、焦げ付きにくい特長があります。また火の当りもやわらかいため、料理がまろやかに美味しく仕上がるのだとか。
銅メッキがとても綺麗なので、テーブルを飾りたいときに使っています。
幅は16cm、卓上に出しやすいコンパクトさもキャンプで重宝するポイント。煮込み料理に向く少し大きめの両手鍋もあり、そちらもかなり気になるところ…!
新光金属 グリルパン
2. キャンプにだって持ち出せる卓上コンロ
ドウシシャ「鉄なべ ミニ」
二人分の調理に最適なサイズと、デザイン、シルエットが気に入りました。そしてなにより安い!
こちらの鉄鍋もAmazonで発見したもの。お値段は1,980円とコスパ◎(2022年7月1日現在)。
おもに夕食に登場するそうで、BECKさんの好物、すき焼きや焼肉を楽しんでいるとのこと。
調理仕立てで食べることの贅沢さを味わえます。テーブルに出していても邪魔にならないコンパクトなサイズ感もいい。
ドウシシャ 鉄なべ ミニ 470ml 固形燃料 ブラック レシピ付き LivE
選び抜かれたギアはどれも欲しくなる…!
今回は厳選した7アイテムをご紹介しましたが、BECKさんの目利きが気になる方はぜひBECKさんのInstagramへ。すてきな世界観に思わず魅了されてしまいます…!
BECKさんのInstagramはこちら