デザイン会社「amadana」が作ったカセットコンロ
「amadana」とは、商品企画や、ブランディングなど総合的なデザインを提供している会社。実は、CAMP HACKでも何度か取り上げている「Whole Earth」のリニューアルデザインも手掛けています。
そんなデザイン会社「amadana」とガスコンロで有名な「ニチネン」がタッグを組んで生まれたのが、「amadana カセットコンロ CC-146」です。
amadana カセットコンロ
今までにない飛び抜けたデザイン性に惚れ込んで購入した筆者ですが、実際に使用してみて、良かった点、気になる点をいくつかご紹介していきます。
「amadana カセットコンロ」のココが気に入ってます
ココが良い!①「考え抜かれたデザイン性」
まず、なんと言っても無駄のないスタイリッシュなデザイン。家庭的なカセットコンロにはないシックな雰囲気が素晴らしいですよね。
見た目だけでなく、使い勝手の良さも気に入っています。
全体サイズはW265×D160×H106mmと、一般的なカセットコンロよりもコンパクトな設計ですが、画像のように直径18cmのストウブ鍋も乗せられます。
小さいカップも安定するクロス型の五徳
特筆すべき点は、カセットコンロの五徳がクロスしていること。これによって、スノーピークのチタンマグやシェラカップなど、直径の小さなクッカー類も安定して載せることができるんです。
冷めてしまった飲み物を温め直すことも、このカセットコンロなら簡単にできますね。
以下、様々なクッカーを載せてみた画像ですのでご参考に。
ココが良い!②「本体とCB缶の着脱が簡単」
CB缶の接続部分にはマグネットが付いているため、ある一定の距離まで近づけると引きつけられて着脱がとても簡単。
また、カセットボンベ内の圧が異常上昇してしまった際に、自動的にガスを遮断して火を消す圧力感知安全装置が装備されています。
本体は全てアルミ製。ボンベカバーの持ち手にはおしゃれな牛革が採用されていて高級感を感じます。こういったニクい演出は、さすがamadana製のカセットコンロ!という感じがしますね。
ココが良い!③「簡単に分解できるので掃除がしやすい」
本体の五徳部分とボンベカバーは取り外し可能。中の構造もシンプルなので拭き取りしやすく、跳ねてしまった油などを簡単に掃除することができます。
見た目のいい道具なので、メンテナンスがしやすく清潔に保てるのは嬉しいところ。
気になるところも……
考え抜かれたデザインと機能性もあるカセットコンロなのですが、唯一気になるのがズバリ、火力です。
300mlの水を沸かすのに5分15秒かかる
筆者は購入前に事前に火力を確かめていたのですが、一般的なカセットコンロの火力はおよそ2000kcal/h前後に対して、「amadana カセットコンロ」は750kcal/hと半分以下。
実際に使用してみて、300mlの水を沸かすには5分15秒かかりました(室内環境にて実測)。コベアのガスコンロ「キューブ」では3分49秒だったので、やはり火力不足は否めません。
ですので、グループキャンプや真冬での使用には不向きかなと思います。
コトコト煮込んだり保温には向いている
火力は弱いのですが、熱が逃げにくい内向きの炎のため効率の高い加熱ができます(外炎式と比較して消費量10%カット)。なので、料理や飲み物の保温には最適。時間に縛られないソロキャンプにはもってこいですね。
この“火力が足りない点”をどう捉えるか次第で、この製品の魅力は人それぞれ大きく変わってきそうです。
唯一無二のデザイン性!火力不足を気にしないなら買いです
飛び抜けたデザイン性と使い勝手の良さを持ち合わせた「amadana カセットコンロ」。火力が少し物足りないと感じる方もいるかもしれませんが、コンパクトサイズなので、メインではなく“サブ”として、活用するのも良いかもしれません。
amadana カセットコンロ
amadana カセットコンロ専用ケース