ところで「カヤック」と「カヌー」って違うの?
「カヤックやってみたーい!」の次に私がよく聞くフレーズは「え?カヤック?カヌー?何が違うの?」です。
実は、全然違うカヌーとカヤック。深く知れば知るほど興味深いのですが、今記事では「簡潔な説明」にまとめたいと思います。
ぜひ、違いを知ってカヤックにトライしてみてください!
カヤックはカヌーの一種
総称としてのカヌーは、パドルの違いで「カヌー」と「カヤック」の2種類に分類されます。
パドルには「シングルブレードパドル」と「ダブルブレードパドル」があり、基本的にシングルはカヌー、ダブルはカヤックに分類されます(例外もあります)。
つまり、カヤックは総称としてのカヌーの1つなのです。
カヌーの特徴
カヌーは「シングルブレードパドル」を使い、その形状の特徴はブレード(水かき)が片方のみに付いています。
片側のみで漕ぎ、左右の持ち替えがあるため、カヌーののんびりとしたイメージとは裏腹に、実は漕ぐのに少しコツが必要です。ゆったりと漕いでいるように見える人は、達人の可能性大!
同じシングルブレードのウォーターアクティビティとして、SUP(スタンドアップパドルボード)やラフトボートがあります。
そしてカヌーの船は「オープンデッキタイプ」が主流。
写真のような形のカナディアンカヌーは、北米の先住民族が、移動や荷物の運搬を目的に使用していたと言われ、船体は広々とした造りです。
波と風の強い海では、船の両側に浮きのついたアウトリガーカヌーというタイプもあります。
船体内部に漕ぎ手の下半身が収まる「クローズドデッキ」のカヌーもあり、競技やエクストリームの世界で使用されています。オリンピック種目にもなっているカヌースラロームでは、日本人五輪メダリストが出たのも記憶に新しいですね。
カヤックの特徴
カヤックは、「ダブルブレードパドル」を使い、その形状の特徴はブレードが左右両方についています。
シングルブレードのようにパドルを持ち換えて漕ぐ必要がないため、初心者やお子さんにも漕ぎやすいパドルです。
カヤックの船は「クローズドデッキ」が主流になり、船内に水が入りにくいように、座席の部分が甲板で覆われています。このつくりは、先住民族のエスキモーが狩猟のために海で使用していたと言われ、転覆しても船内に水が入りにくい構造です。
ちなみにエスキモーロールと言う、転覆したときに起き上がる技術もあるんですが、これはまた別の機会で説明しますね。
実は5種も!使う水域によってカヤックの種類が変わる
カヤックにはさまざまな種類があり、どんなロケーション(水域)で使うかによって、適した種類のカヤックを使います。
種類 | 主な水域 |
ファンカヤック(シットオン・シットイン) | 川、湖、内海 |
リバーカヤック | 川 |
シーカヤック | 内海、外海 |
インフレータブル | 川、湖 |
フォールディングカヤック | 川、湖 |
このなかでも、体験ツアーではファンカヤックがよく使われます。その理由は、ファンカヤックは安定性に優れており転覆の恐れが少なく、安心してカヤックを楽しめるから。
事前知識はここまで!
さて、「そもそもカヤックとはなんぞや」という知識面からご紹介してきましたが、いよいよ本題。
今年カヤックデビューを目論むあなたへ、ツアー体験の魅力とその様子をご紹介いたします!
デビューにはツアーがおすすめ!その理由は?
初めてのカヌー・カヤックデビューには、ツアーを強くおすすめします。その理由は、天気・危険個所・ローカルルールなどの、リスクコントロールをある程度してもらえるからです。
例えば、琵琶湖では、天候や時間帯によって、風が吹き、波が高くなることがあります。沖に流されて転覆し、低体温症で亡くなられる方がいらっしゃるのも事実です。
楽しいはずのアウトドアが悲しい思い出とならないよう、経験と知識が豊富なプロフェッショナルとともにスタートしましょう。
また、いきなり用具をそろえる必要もなく、自分がどんなカヤックをしたいのかを知る第一歩にも適しています。ツアーを経て、どんなカヌー・カヤックで、どんな遊びをしたいかを考えて行くのも楽しいですね!
【参加してみた】カヤックで神社参拝ツアー in 琵琶湖
家族全員では、数えられる程度しかカヤックをしたことがない我が家。
また、琵琶湖でのカヤックは経験が浅く、「この天候、この風では出ない方が良いな」という自然をリスペクトした判断にも不安があるため、安心できるツアーに参加しました。