「食」に特化したアウトドアセレクトショップに取材!
今回は、セレクトショップのオーナーが注目するセレクトショップに取材!
筆者が以前、人気アウトドアセレクトショップ「スタンダードポイント」のオーナーさんに取材した際「面白いショップがあるから取材してみたら?」と紹介いただいたのが今回のお店、東京都大田区平和島にショップを構える「マックスキャンプ」です。
平和島の閑静な住宅地に店舗を構えるこちらのショップにはどんなアイテムが置かれているのでしょうか……?食とアウトドアのセレクトショップ「マックスキャンプ」
ショップの中に入ると、ずらりと並んだアウトドア調味料やクッカーの数々。
決して広くはない店内ですが、パッとみただけで他のショップには置いていないようなものが視界に入り、ワクワクしてきます。
食品業界出身のオーナーの挑戦
今回取材に応じていただいたのは、ショップオーナーの松浦さん。もともと食品メーカーに勤めていた松浦さんは、北野エースやヴィレッジバンガードなどの有名なショップに卸す商品を作ってきたその道のプロ。
同時にプライベートではファミリーでキャンプを楽しむお父さんの顔も持ちます。そんな松浦さんが「マックスキャンプ」を立ち上げたきっかけとは?
人気のアウトドア調味料「まっくす」からスタート
「マックスキャンプ」を立ち上げる前の第一歩は、今ではリピーターも多いアウトドア調味料「まっくす」の開発・販売でした。
松浦さんが「まっくす」の開発に踏み切ったきっかけは、コロナによる取引先の減少とキャンプの盛り上がり。自ら材料の調合をしていくうちに行き着いたのが、松浦さんの実家が営むお出汁屋さんです。
日本人の食卓に欠かせない、出汁と醤油をスパイスに絶妙な配合で合わせることにより、和食はもちろん洋食にも合う美味しいスパイスが完成しました。
その後はクラウドファンディングで成功を収め、松浦さんの根気強い営業と味の評判により、今では人気スパイスの仲間入り!
「食」との向き合い方をアウトドア業界に知って欲しい!
「まっくす」の成功の勢いそのままに、松浦さんが挑戦したのが「食とアウトドア」をテーマにしたセレクトショップ作りでした。
以前から、料理をちゃんと作る楽しさをキャンパーさんに知ってほしい、食品をショップでどう扱ったらいいかわからない他のショップのオーナーさんに知ってほしいという思いを胸に抱いていました。
だったらショップを自分で立ち上げてしまおう!とアクションを起こして出来上がったのがこの「マックスキャンプ」です。(オーナー松浦さん)
ショップの成り立ちを教えていただいたところで、「マックスキャンプ」でどんなアイテムが売れているのかきいてみましょう!
「マックスキャンプ」で今売れているアイテム3選
その1. キャンプで点心が手軽に楽しめる「 シェラせいろ」
まず最初のアイテムは、シェラカップ調理用に作られたショップ特注のミニせいろ「シェラせいろ」。お馴染みのシェラカップで手軽に本格的な点心が楽しめるとあって人気のアイテムです。
「焼く」「煮る」が中心になりがちなキャンプに、「蒸す」調理法が加わることで、料理のバリエーションを増やせるので、よりキャンプの食が豊かになります。
一段あたりのサイズは、崎陽軒サイズのシュウマイなら4個、ジャンボサイズのシュウマイなら2個入る大きさです。
複数段積み上げられたミニせいろのたたずまいのかわいさも人気の理由なんだとか。
自然の中で、点心をつまみに昼間からお酒を飲んだら最高な休日になること間違いなし!
今までは、せいろのみでの販売でしたが、より安定してシェラカップにせいろを置くためのステンレス製の土台を6月5日からセットで販売します。
シンプルなアイテムですが、大田区の金属加工職人が作っているのでクオリティがかなり高いです。これにより肉まんサイズのせいろもシェラカップで蒸せるようになります。(オーナー松浦さん)
価格は、せいろ2段とフタ、土台がセットで4,730円(税込)。
その2. キャンプ料理の幅が広がる濃縮スープ「ブイヤベース&パエリアの素」
こちらは、本格的なブイヤベースとパエリアが作れる濃縮タイプのスープ。これ1本で1リットルほど(3〜4人前)のスープが作れます。
これらの料理はスープ作りに手間と時間がかかりますが、その工程をカットできるので、キャンプでも手軽に本格メニューが作れます。もちろん味も本物!
汎用性の高いスープなので、パスタやホットサンドの味付けなどさまざまな料理に使えます。税込価格は、「ブイヤベースの素」が496円、「パエリアの素」が410円。
食品メーカー時代に知り合った工場で作ってもらってるうちのオリジナル商品ですね。魚介系の料理はキャンプでは肉と比べるとハードルが高いように思えるんですが、実は思ったより簡単に楽しめます。
例えば「ブイヤベースの素」の場合、水で薄めて冷凍のシーフードミックスを入れて煮るだけで本格的なブイヤベースが作れます。(オーナー松浦さん)
ちなみ、「マックスキャンプ」では、食べたことのないアイテムでも味や使い方がわかるよう各商品に事細かくコメントが書かれています。これも大手スーパーの売り場作りなども経験してきた松浦さんならではのアイデア。
松浦さんに聞くとキャンプでの便利な使い方も教えてくれるので安心して買い物できます。
その3. 出汁が決め手のアウトドア調味料「まっくす」
そして、やはり人気は「まっくす」。ショップの看板商品ということもあり、他の買い物と合わせて買って行かれる方が多いんだとか。CAMP HACK編集部内でも編集長を筆頭にファンの多いスパイス!
実際に使ってみると出汁の味がしっかり出ているのがわかります。かつお節にくわえて、さば節、むろあじ節、いわし煮干など、さまざまな出汁がぜいたくに使用されているので、お湯に溶かすだけで美味しいスープができるほど完成された味です。税込価格は842円。
いろんなメーカーさんからアウトドア調味料が出ていますが、和の味付けのものはあまりなかったので、料理の幅を広げて欲しい想いで開発しました。開発時にはエクセルで材料の配合を管理して検証していたのはいい思い出です。(オーナー松浦さん)
「マックスキャンプ」店長のイチオシアイテム2選
続いては、松浦さんイチオシのアイテムを2つ紹介していただきました。こちらも他のショップにはないオリジナリティあふれるアイテム!