料理はほぼ実際に作っているものを撮影
ーー料理は相変わらずガンガンやって?
ガンガンやってますね。ええ、ガンガンやってます。
ーーさきほど「料理監修の方に教えてもらって」とおっしゃっていましたが、中華鍋を振る練習はしたんでしょうか? 私も上手になりたいんですが……
塩を入れて練習しました。最初は左手だけで、斜めにしてグッと下げて……。コツは、練習するしかないですね。
ーーしっかり練習されたんですね。吹き替え(ハンドモデル)は入れていないのでしょうか?
吹き替えは少し入れてると思いますよ。実際、料理監修の方が作ってる場面を撮ってましたから。でもどの程度入れてるかはわかりません。馬杉監督は、8割方は僕だと言ってました。
ーーそれはすごい! シーズン1では焚き火を使った調理が多かったですが、焚き火に魅力を感じることはありましたか?
やっぱり火を見ていると炎の表情が変わるんで、なんか雑念が飛ぶというか……。馬杉監督も「火を見てると落ち着く」って言うんです。僕も焚き火シーンの撮影をしたことで、火が好きだという気持ちが理解できるなと。
シーズン2はどんな展開に……!?
葛藤あり、サバイバルもあり!?
ーーシーズン2は何話構成でしょうか?
6話です。シーズン1と同じですね。
ーーまたそれぞれ来訪者があって、すべての来訪者に料理を?
はい。それに自分自身のために作る回もありましたね。人に振る舞うんじゃなくて、自分自身のために作る。あと詳しくは言えませんが、料理対決があります。
ーー対決……ですか
ゴジラとキングギドラみたいな(笑)。まあそれは冗談ですけど、あとはシーズン2では、明夫のバックボーンに関する話が出てきます。それはかなり物語のキーポイントになってるんですけど、明夫の過去……そこで明夫は葛藤します。
ーーシーズン1では仕事、仕事の日々で娘さんに冷たくしてしまった過去を悔やんでいるように見えました
そうですね、家族の再生ですね。それをどのようにしてやったらいいのかっていう。再生した方がいいのか、はたまた再生しない方がいいのか。それも含め葛藤しますね。
シーズン1では娘とも打ち解けましたけど、あれから距離が縮まったかというと、別にまあそんなに縮まってはいないところもあったりします。
ーーそういった描写もあると
そうですね。明夫自身もあれでけっこう柔らかくなったのかなと思ったら、シーズン2でまた元に戻ってるみたいな。そしてそんな明夫が、ちょっと危ないことをします。普通はキャンパーがやっちゃいけないっていうことを。
ーー危険なこと?
薪がなくなって、食べるものがなくなって……。詳しくは言えませんけど。
ーーサバイバル要素があるんですね、楽しみです。では他のキャストについて、言える範囲でお願いします。
子供時代の娘役の女の子、彼女が1年半でずいぶん大きくなってます。シーズン2の設定がちょうどシーズン1の1年後ぐらいなんで、監督はそれを計算してたんですね。あとちょっと面白いゲストの方が出られたりします。
ーー最後にベタな締め方で恐縮ですが、読者にメッセージをお願いします。
馬杉監督は、じっくり観ていただくのも嬉しいんですけど、流しっぱなしでも観てもらえるようなドラマを……と言っていました。BGMのように流して観るっていう、普通のドラマにはない楽しみ方ができるのが『おやじキャンプ飯』の面白いところじゃないかなと思ってます。若い方とか女性とか、おやじ以外の人にも楽しみに観ていただければと思います。
『おやじキャンプ飯』シーズン2は12月17日(金)21:00〜配信開始。近藤さんの言葉にもありましたが、じっくり物語を楽しんでもよし、流しっぱなしにして雰囲気を味わってもよしのキャンプドラマです。ぜひぜひチェックしてみてくださいね。