親から受け継いだ、コットン製のロッジテントが主役のオールドスタイル
その日は突然やってきました…「納戸にテントあるけど持って帰る?」と帰省時に親から提案されたのが3年前の話。それまで全くと言っていいほどアウトドアに興味のなかった我が家でしたが、この日から半ば強制的にキャンプ道を突き走ることになったのです。
コットンテントが冬にピッタリな理由
譲り受けたテントは、昭和な香りがプンプンするコットンのロッジテントでした。
子供達が夏休みに入ってはじめて決行した真夏のファミリーキャンプ…周囲を見渡すと軽量な化学繊維のテントばかりでふと不安な気持ちが頭をよぎります。「雨降ったら大丈夫かな?」「風吹いたら飛ばされないかな?」「みんなのテントはもっと涼しいのかな?」「ダサくないかな…」などなど。
しかし、経験も設備も不十分なまま挑んだはじめてのキャンプ…悪戦苦闘&疲労困憊のダブルパンチで夜を迎えた時、ふと見上げた星空の素晴らしさに大いに心を揺り動かされたのです!
それからは、夢中になってキャンプを繰り返すことになります。ブヨに刺されまくった湖畔キャンプ、夜中の獣の気配にヒヤヒヤした林間キャンプ、寒さに震えた山中キャンプ…回数をこなすにつれ、自然に呼吸し結露しにくく断熱性の高いコットンテントの素晴らしさを実感することが出来ました。そして、はじめての冬キャンプに挑戦する頃には「本当にコットンテントで良かった!」と思えるようになっていました。こうして、我が家のオールドスタイルは確立されていったのです。
コットンテントで楽しむ冬のレイアウト
フジカの上でお湯を沸かす音が好きです
「さぁ冬キャンプをするぞ!」となったものの、何が必要なの?!どうすれば暖かくすごせるの?!少ない予算で(でも安物買いの銭失いにならないように)オールドスタイルを目指す我が家が揃えたものを紹介します。
テントのレイアウトイメージ
石油ストーブ フジカ ハイペット
出典:フジカハイペット
まずはじめに購入したのが石油ストーブです。たまたま知り合いから譲っていただくことになったフジカ・ハイペット。とても頑丈かつ手入れしやすい構造なので、キャンプにもってこいです。
コットンテントならではの通気性を生かして、幕内でも安全に配慮すれば使用可能。(不完全燃焼による一酸化炭素中毒、火傷、などの危険性も同時に考慮し、できる限り安全な使い方をおすすめします)
マット THERMAREST Z Lite Sol
サーマレスト Zライト ソル
ちなみに、体重が軽く負荷がかかりにくい子供達は廉価品のマットを使い出費を抑えています。マットに限らずキャンプ用品を選ぶときに重要なのは経験者からのアドバイスです。Zライトを買うときにもキャンプに造詣の深い友人にたくさんアドバイスを受けました。買った当初は「こんな高価なものでなくてもいいんじゃないの?!」と思いましたが、アドバイスを受け購入に至ったもので買い直したものはひとつもありません。
mont-bell バロウバック
モンベル スーパースパイラルバロウバッグ♯1
我が家では、モンベルのバロウバック#1を愛用しています。独自の構造で抜群の伸縮性を持ち、体の大きな男性でも窮屈さを感じにくく寝心地抜群です。モンベルではさらに軽量かつ使用感の良いダウンハガーという羽毛が入ったシリーズがあるのですが、オートキャンプ主体の我が家に究極のコンパクトさは必要がなかったので比較的お値打ちなこちらを選びました。誤算があると言えば、大人用に2個買った寝袋を子供達にとられてしまうことです。あと2個追加しないとダメですね。
小さな工夫であったかキャンプ
あと、侮れないのがカイロや湯たんぽなどのアイテム。電源つきのサイトでキャンプするなら、電気毛布やヒーターも必須です!最近では、高機能肌着やダウン衣類も比較的入手しやすくなっています。それらを駆使してあったか冬キャンプを目指しましょう!
マルカの湯たんぽ Aエース 2.5L 袋付
BRUNO カーボンファンヒーター Nostal Stove L
おすすめコットンテント
我が家は偶然の巡り合わせでコットンテントを愛用するようになりましたが、今まさに「コットンテントを探しているんだ!」という方にオススメのテントをご紹介します。
Coleman クラシックテント/300(ストロベリー)
コールマン テント クラシックテント/300 [4~5人用]
Kirkham’s バガボンド4
簡単に設営ができ便利で頑丈なコットンテント。サイズが豊富で使用人数によって選びやすいのも特長です。雨にも強いと定評なので日本の気候にも適したテントです。
NORDISK アルヘイム
ノルディスク アルヘイム ティーピーテント
キャンパルジャパン(オガワテント)ミネルバ
小川キャンパル オーナーロッジ ミネルバ
MLIMA コットンロッジテント バハリ-4
出典:MLIMA
天然素材にこだわるリマ初のコットンテント。2ルームタイプに出窓がついた独特のデザインが目を引きます。日本の風土にあわせた通気性の良さと、コットンテントの特長である断熱性が一年中快適なキャンプを約束してくれます。
【番外編】とっておき!自分だけのコットンテントを手に入れる
もっとこだわりたい!自分だけのキャンプスタイルを追求したい方は…オークションを使って中古のコットン幕を手に入れるという裏技があります。写真は、コールマンのクラシック…そう、2016年最新モデルの原型となったものです。落ち着いたカラーリングでビンテージ独特のこなれ感がたまりませんね。
マルシャルに代表されるフランス製のロッジテントもおすすめです。入手先は、国内のオークションだけでなく、e-bayなどの海外オークションを使って探し当てるのが一般的です。
ビンテージロッジテントの魅力は見た目のかっこよさだけでなく、その使い心地にもあります。広々とした居住空間にお気に入りのキャンプギアを並べれば…まるで別荘にいるかのような居心地の良さ!癖になること間違い無しです。
もちろん良いことばかりではありません…高価であることの他に、中古品特有の手入れの煩雑さ、設営撤収時の労力など…手間と暇はかかりますが、こだわりのオールドスタイルを目指すなら行き着く先はこの境地ではないでしょうか?
あなたの冬キャンプスタイルを見つけてみては?
冬キャンプとひとことで言っても様々なスタイルがあります。今回ご紹介したコットンテントで楽しむ冬キャンプ スタイルもそのうちのひとつ。これから、冬もキャンプをはじめたい!という方に、多くのスタイルのひとつとして我が家を参考にして頂ければと思いました。
焚き火の暖かさ、朝の張り詰めた空気、テントの中で家族が寄り合語り合う夜…これら、冬キャンプの醍醐味をあなただけのスタイルで楽しんでみてはいかがでしょうか?