撮影・執筆:柳沢かつ吉
正直、Amazonの格安アイテムって怪しくないですか…?
出典:Amazon
キャンプギアを安く揃えようと思ったら、やっぱりAmazonですよね。でも正直、Amazonで販売されている格安商品って名前を聞いたことのないメーカーばかり。
そんななかでも、高品質と噂されているのが「Beszing」のLEDランタン。
でもこの商品、価格が約2,500円と激安なんです。サイト内のレビューが高いだけに、「なーんか怪しいな」と思っちゃいました。
百聞は一見にしかず。買ってみました。理系出身の筆者が、隅から隅までレビューしていきます!
パッと見は、ハンドクリーム!?
内容物をチェック
箱のなかには、LEDランタン本体・収納袋・充電用ケーブル・取説が入っています。
取説には見慣れない漢字や、変な言い回しがありました。一応、理解はできますが怪しさは増すばかり。
収納袋はちょっとガバガバで素っ気ない印象です。
激安商品にそこまで求めるのは酷ですが、もう少しフィット感があれば、うれしいですね。
可愛いサイズ感
本体を手に取ってみると、少し大きめのハンドクリーム容器のようなデザイン。手のひらサイズでなかなか可愛いです。
サイズは直径8.4cm×高さ7cm(実測値)の丸みを帯びた円筒形です。
重要は付属品を含めて215g(実測値)。普通のキャンプであれば、余裕で携行できる重さです。
点灯してみたら…
操作性はなかなか
点灯時は、1秒以上の電源ボタン長押しします。
長押しが面倒というレビューを見かけましたが、これは携行中の意図しない点灯を防止する賢い機能です。
さらに、前回使用した色光と輝度状態で再点灯する記憶機能も備えていました。
ボタンを押すごとに、電池残量表示のLEDが約36秒間点灯します。
取説には4つの緑色LEDのすべてが点灯すれば満充電とありますが、明確な残量はわかりません。
3色プラス無段階調整
点灯中に電源ボタンを短押しするたびに、色光は昼白色・電球色・昼光色に切り替わります。
+ボタンまたは−ボタンを押し続けると無段階に輝度が調整できます。
ただし、最小から最大までの変化が滑らか過ぎて、好みの明るさで止めるのが難しいかもしれません。
5段階程度の調整のほうが使いやすそうです。
もしものときのSOS機能
+ボタンと−ボタンを同時に押すと赤色SOSが点滅します。
点滅サイクルはモールス信号に準じ、「短短短(S信号)・長長長(O信号)・短短短(S信号)」となっています。
現実的に役立つかは疑問が残りますが、あるに越したことはないでしょう。
モバイルバッテリー機能もあるらしいけど
値段に見合わぬ大容量
このLEDランタン、安いのにモバイルバッテリーも搭載しているとのこと。
電池容量は5,200mAh/3.7V。入力・出力は、最大5V/2.1Aとなっています。
これが本当なら、満充電状態で最大出力を約1時間50分給電できる計算です。
側面のラバーキャップをめくると、給電用のUSB-A端子と、本体充電用のmicroUSB端子が現れます。ここから給充電がおこなえます。
意外にちゃんと使える
まずは本体を充電してみます。USBテスターを介在させると5.04V/1.49Aの電流が流れていました。
最大値の5Vを超えているのが少し気になりますが、満充電までの時間は短そうです。
使用するアダプターに左右されるものの、空から満充電まで4時間前後かかる計算になります。
次は、ランタンからiPadminiに給電してみます。USBテスターを介在させると4.82V/0.79Aと表示されました。
控えめな出力値ですが安定していて、発熱も少なめです。
安いけど安全回路もOK
さらに、取説には「過充電・過放電防止機能搭載」との記載も。
いわゆるBMS(バッテリーマネジメントシステム)回路と呼ばれるこの部品は、蓄電池の安全性や寿命を大きく左右する重要なパーツ。
超安価なモバイルバッテリーには入っていないことすらありますが、このLEDランタンはしっかり考慮されているみたいです。これは価格の割に優秀です。
使用感はいかに
テント内ランタンに最適
なんとなく期待値が高まってきたところで、実際に使ってみました。
明るさを確認するかぎり、屋外でのメインランタンよりも、テント内の照明が適任でしょう。
底面には可倒格納式の金属製吊り下げフックがあります。
フックは開閉環なので、S字フックを併用しなくてもテント内で吊り下げることができて便利です。
連続点灯もお手のもの
昼白色の最小輝度でも、手元を確認するのに必要最小限の明るさが確保できました。
この明るさで最大255時間(10日間以上)連続点灯できるため、災害時も頼りになりそうです。
今度は昼光色で点灯して最大の明るさにしてみます。やわらかい光質ながら、テント内で本が読める明るさになりました。
計算ではこの明るさで4時間以上の連続点灯が可能です。
使用シーンはいろいろ
置いたときの安定性も◎。ほどほどに丈夫な構造なので、寝袋の下敷きにならない限り壊れる可能性は低いでしょう。
枕元の照明としても活躍しそうです。
底面にはマグネットも内蔵されており、クルマのボディーにくっつけて使用することもできます。車中泊には便利!
取説には「生活防水」と明記されていますが、残念ながら防水性能を示すIPX表示は見つけることができず。
それでも、写真のような水滴適度なら問題はありませんでした。
【結果】あれ、本当にコスパ最強ランタンかも
今回は、Amazonで人気の「Beszing」のLEDランタンをレビューしていきました。
デザイン性と機能性を兼ね備え、かつ激安という優れたアイテムであることがわかりました。
これならAmazonで人気な理由も理解できます。今、LEDランタンを探している方はチェックしてみてはいかがでしょうか?