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夏の冒険家たちのシーズンラストキャンプ「終り火」

焚き火は大人のキャンプの必須条件
誰もが知る、アウトドア天国の北海道!でもその中で、実はあまり知られていない通好みのフィールドが日本最北の道北地域。
一年のうち5カ月近くが雪に覆われ、夏の最高気温と冬の最低気温の差が60℃以上もあるという過酷な自然環境の中、雪のないアウトドアシーズン最後の日として、地元キャンプガイドが特別なゲストのみを招いて集まる焚き火イベントが「終り火」です!
まずは地元の木材でクラフト!

地元産の木材を贅沢に使ったクラフト体験
まだまだ日が高い正午過ぎ、まず最初の楽しみは、地元産の7種の木材を使ったカッティングボードづくり。
今回は、スペシャルな一日にふさわしくネイチャークラフト作家の長野修平さんの指導のもと、用意された板から自由に素材を選び、ジグソーで好きな形を切り出していきます。

いよいよメインタイム!!氷点下10℃の世界で嗜むお酒&料理!

夕暮れ時、ランタンに火が灯りはじめるとメインタイムがスタートする
クラフト体験が終わりあたりを見渡すとすでに日が暮れはじめ、中心にある焚き火が大きな炎を上げ始めると「終り火」キャンプはいよいよメインタイムに。

焚き火のために大量に準備された薪は、着火しやすい広葉樹と火持ちのよい針葉樹を用途によって使い分けます
この日の予報では今夜は氷点下10℃まで気温がさがるとのこと。人々が焚き火の暖を求めて徐々にサークルに集まりだします。

東洋肉店の店主を務める東澤壮晃氏は、オーストラリアのMLA豪州食肉家畜生産者事業団のラムバサダー(オージー・ラムのアンバサダー)にも認定されています
地元道北にある「東洋肉店」の店主、東澤壮晃氏がこの日のために特別に厳選し、調理した羊肉やジビエを使った料理などが一品ずつ、先ほど作ったカッティングボードの上に盛り付けられてゲストのもとに次々と運ばれていきます。
今回のメニューは、羊の心臓、舌、肝臓のスモークや蝦夷鹿の生ハムの前菜からはじまり、羊のサルシッチャ、仔羊ヒレ、背肉、腰肉の低温調理ロースト、最後に地元産カボチャを使ったシチューなど、どれも北海道以外ではなかなか味わえない地元の逸品ばかり。

焚き火を囲んで飲むスコッチウイスキーはスモーキーな香りのものが特にオススメ
いつの間にか氷点下10℃BARと名付けられたBARカウンターも登場し、そこには料理に合わせたこだわりのスコッチウイスキーやワイン、地元限定ビールなどがズラリと並びます。


澄みきった寒空に映し出される満天の星空
気温はすでに氷点下6℃を下回っています。焚き火の周りに並べられた白樺の丸太イスから夜空を見上げると、まるで寒さに耐えたゲストへのご褒美のような満天の星空が。
そして迎えた朝

朝の気温は予想どおり氷点下10℃を下回り、草木にも霜が降りたった
翌朝、午前6時にテントの中で目が覚めると、外では薪が火にくべられ、すでにガイドスタッフが朝食の用意に取り掛かっていました。


お酒を飲んだ朝の身体には嬉しい、手羽ダシの効いた煎り玄米のお粥と、惣菜の朝食
ゆっくりと時間をかけて楽しんだ朝食が終わると、決められた時間も解散の合図もないままに一人、また一人と笑顔でその場を立ち去り、お昼頃にゲストが一人もいなくなると、ひっそりと「終り火」も終りを迎えます。
今季への感謝と来季へ向けた誓いの集い、それが「終り火」

非日常的なアウトドア料理や手軽に作れるクラフトの体験。それぞれが今季の冒険話を肴に満天の星空の下、お酒を片手に静かに囲む焚き火。すべての冒険家たちがシーズン最後の記憶を心温かく残せるようにと開かれた、北海道の道北地域でのキャンプ。このイベントの本当の目的は、ゲストたちが来季もまた、新たな冒険話を持ってこの地に集まるための誓いの場を提供することなのかもしれません。
焚き火をするには、焚き火台が必要!あなたに合った焚き火台を探してみては?
フィールド提供:「ファームイントント」北海道中川郡美深町 → HP
キャンプコーディネート:「river trip CAMEL(リバートリップ キャメル)」北海道中川郡美深町 → HP
料理コーディネート:「東洋肉店」北海道名寄市 → HP
クラフト指導:ネイチャークラフト作家&アウトドア料理人「長野修平」さん → HP
記事内にでてきたその他の情報:MLA豪州食肉家畜生産者事業団認定ラムバサダー(オージー・ラムのアンバサダー) → HP