大人が雪遊びして何が悪い!

いい大人が、何の目的もなく、ただ雪と戯れる。こんなバカげた遊び、楽しくないわけがないじゃないか!
ニッポンでクロカンヨンクはオーバースペックか?

実に身も蓋もないことを言ってしまうと、ここニッポンでリアルにクロカンヨンクが必要な場所は結構少ない。
高速道路はほとんど整備されておらず、国道ですら舗装路が少なかった50年前ならいざ知らず、今やどこに行っても大抵の道はきちんと整備されており、幹線道路ならば除雪も頻繁に行われるし、滑りやすい道路にはロードヒーティングが行われていたりもする。もちろん、ヨンクであるほうが安心な道はまだまだあるし、ヨンクの方が走行安定性が高いという利点は明確だが、「どうしてもヨンクでなければ……」という状況に日常生活で出会うことは稀だろう、たいていの人は。

それでも、ヨンクに憧れないオトコはいない(多分)。それは子どもの頃スーパーカーに憧れたのと同じ理由だ。
クルマはいわばパワースーツのようなモノでもあり、自分では到底成し得ない巨大なパワーを、思うままに操ることができるというのは、オトコにとって永遠の憧れなのだ。
愛車ヨンクを雪だらけにしに行こう


だから、せっかくヨンクを手に入れたのなら、その力を存分に発揮させてみたいと思うのは当然の道理。スポーツカーがその力をもっとも発揮できる場所がサーキットであるならば、ヨンクが一番生き生きとするのはオフロードをはじめとした悪路である。
日本各地にはオフロードコースがあり、そこで泥んこになって遊びまわるヨンク乗りも多い。そんな連中は、冬になると今度は雪まみれになって遊びまわったりもする。雪のいいところは、どこかにぶつけても大けがになる可能性が少ないこと。さらに低い速度でも楽しめることだ。つまり、クルマのダメージが少なくて済むのである。


ただ、この日北軽井沢に集まったヨンク乗りは、ちょっと尋常じゃなかった。
全く除雪されていない雪原に嬉々として突入し、案の定埋まる。埋まったらバックして、また突入。一度に数十センチしか動けなくても、それを1時間繰り返せば、後には道ができる。ただ、それを楽しむのである。
もちろんスタックして、にっちもさっちも行かなくなるクルマもそこらじゅうにいる。その時は、「手伝いましょうか?」と、これまたなぜか嬉々とした表情を隠しきれない仲間が牽引ロープやウインチを使い、ズルズルとクルマを引き出す。そしてまた、懲りずに雪原に突入していくのである。

頭がスマートにできている人から見れば「バカなんじゃないの?」と思われるかもしれない。いや、きっと思われる。でも、体験はしないまでも、一度その目で見てみればよくわかる。無意味なことほど楽しいことはないのである。
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