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快適生活研究家・田中ケン氏連載企画:アウトドアで人生が変わった『僕のターニングポイント』(2ページ目)

カッコよかった、親父の姿

親父とお袋
親父とお袋

僕のアウトドア歴は長い。まぁ途中にかなりのブランクはあるのだが・・・

僕はドイツ系の4世である。田中という名前は曾おばぁちゃんが日本人でその性が田中だったということらしい。実は3年前に次のステージに向かった親父がその前に教えてくれ、最近、知ったことだった。僕が言うのは何だけど、かなりきれいな人である。そのきれいな日本の祖父を持つ3/4のドイツの血を持った親父と日本人の母から僕は生まれた。

曾おばあちゃんと曾お爺ちゃん
曾おばあちゃんと曾お爺ちゃん

親父から僕はアウトドアを学んだ。僕が幼少のころの家族旅行はアウトドアが多かった。テント泊ではなかったが、コテージに泊まり親父が料理をしてくれ遊びはコテージのそばの山にまさに藪漕ぎのようなトレッキングを楽しませてくれた。親父がいる週末は、いつも家の庭でBBQを楽しんだ。そんな幼少時代を過ごしていた。

モデル時代
モデル時代

小学校の高学年になりサッカーをはじめたためそんな生活から少しずつ遠ざかってしまった。高校を卒業し、モデルの世界に飛び込んだ。

この時にはすっかりアウトドアのことなんか忘れ、都会のジャングルをさまよい歩く、アーバンアウトドアを楽しむようになった。まぁ、このアーバンアウトドアも今思えばかなりのめりこみ、かなりの時間を楽しんだ。この辺の話はどこかでタイミングが合えば書くことにしよう。

僕の、アウトドアとの出会い

ファミリーキャンプ3
家庭を持つようになると、ファミリーキャンプに出かけた

モデルとしてメンズクラブやポパイなどの雑誌、いろいろな広告物などの仕事をさせてもらった。そんな時、初めてキャンプを楽しむチャンスが訪れた。モデルの先輩から山中湖で開催されるマラソンに一緒に出ないかという誘いだった。学生時代はサッカーで全国大会まで言った僕である。2つ返事で出場すると即答した。

ただひとつ気になったのは宿泊だけである。どうするのか尋ねると、”キャンプ”をするという。キャンプをすると言われても、僕には経験がない。経験がないだけでなく、道具なんか何一つ持っていない。そんな僕にモデルの先輩は「シュラフだけ買って来い」、そう言った。

田中ケン氏のキャンプの様子
家族ができてからは、ファミリーキャンプを楽しむようになった

実は僕も今、初めてキャンプをする人には「シュラフだけは用意してください」と言う。なぜなら、テントやタープ、その他のものを購入してしまって、もし、やはりアウトドアを、キャンプを、好きになれなかったら宝の持ち腐れになってしまう。シュラフは家に友人が泊まりに来たら布団代わりに使うことができる。小さくなるので家に置いてあっても邪魔にならない。それに他人が触れたものに触るのは・・・なんて人もいるし。

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