ソロキャンパーに人気の「炎幕」に進化形が登場!
軍幕を思わせる無骨なスタイルが特徴的なテンマクデザインの 「炎幕」。ワイルドなスタイルがお好きなソロキャンパー熱愛の、人気シリーズのひとつです。
スタンダードな「炎幕」にはじまりスカート付きの「炎幕DX」や大型サイズの「大炎幕」など様々なモデルがリリースされてきましたが、この度さらなるアップデートが施された新型が登場!
最新モデルの炎幕は、なんと「前室」付き!
それが、2021年新作としてリリースされた「炎幕フロンティア」。「炎幕DX」が横に拡張され、前室のような新たな空間が配置されています。
ここを活用して、荷物を入れたり雨が降っていても中でゆとりを持って過ごしたりと色々とイメージが膨らみますね。そんな気になる新幕をイチ早くフィールドレビュー! 前室の使い勝手やサイズ感など詳しくチェックしていきます。
炎幕シリーズの最終形態「炎幕フロンティア」をウォッチ!
まずは基本スペックと設営方法から見ていきましょう。素材がコットン主体ということもあり収納サイズはそれなりに大きく、なかなか重めです。
開封してセット内容をチェック
幕の他にポールとペグとガイラインなど、設営に必要な基本的なパーツは揃っています。ポールはストレートのポールが4本と二股状のポールが1本。
ストレートのポールのうち2本はテントの両サイド用で、残りの2本はフロントフラップを跳ね上げるためのキャノピー用です。
よくあるジュラルミン製やプラスチック製のペグは、強度が低くすぐ曲がってしまうものが多いですが、炎幕フロンティアに付属しているペグはスチール製。
耐久性の高いペグが標準装備というのは嬉しいですね。
さっそく設営してみた
シンプルな構造のため、慣れれば立ち上げまでおよそ10〜15分程度ととてもスピーディー。焚き火などをしながらのんびりキャンプを楽しむには、設営が簡単というのは大事な要素のひとつですよね。
無事に設営も完了したところで、実際にテント内で過ごしてみた感じをレポートします!
ソロキャンプを想定して過ごしてみた
やはりせっかくの炎幕ですから、しっぽりと焚き火を楽しみたいですよね。ソロキャンプに必要な道具を持ち込みつつ、焚き火を中心にしたレイアウトを組んでみました。
チェアにも座れる快適な高さ
パップテントと言うと地べたスタイルをイメージしがちですが、室内高は130cmと高くはないもののローチェアであればテントの中でも座れます。
身長180cmの筆者でも頭上にはスペースがあるので、小柄な方ならもっと余裕はありそうです。
テント前面の幅は通常の「炎幕」が約2mなのに対し、約1.6倍の3.3m。すべてのフロントフラップを跳ね上げた状態だと、逆にちょっと持て余してしまうぐらい広々しています。
中央部分のポールが二股になっているので、リビングから寝室への行き来がスムーズなのも快適でした。
前室があることでデュオにも対応できそう
一般的な軍幕は就寝エリアの前にリビングスペースを設置することが多いため基本ソロでしか使えませんが、炎幕フロンティアは前室を活用することにより二人での就寝もOK。
普段はソロの方が急に家族や友人と行くことになった、なんていうときにも対応できそうです。
いろいろな張り方ができる
過ごし方や天候の変化に応じて、様々な設営ができるのも魅力的! 独立した就寝スペース側はフロントフラップを閉じればプライバシーを保つこともでき、着替えなど人目を遮りたいときなどに便利です。
ちなみに標準装備では跳ね上げ用のポールは2本しか付属していないため、跳ね上げられるのは片側のみ。フロントフラップすべてを跳ね上げる場合は、追加でオプションのポールが1本必要です。
ポールは1本880円と価格的には抑えられているので、追加してすべて跳ね上げられるようにしておいた方が使い勝手は良さそうです。
そして個人的にとても良いと感じたのが、展開・収納可能なサイドウォール! 悪天候時に雨風の侵入を軽減してくれるほか、人目を遮ってプライベート感が欲しいときにも役立ってくれます。逆に開放的に涼しく過ごしたいときは巻き留めておくこともできますよ。
インナーテントも装着できる
就寝スペースには吊り下げタイプのインナーテントを装着可能。コット寝でのワイルドなスタイルもカッコイイですが、やはり夏場など虫が多い時期はインナーテントがあった方が快適に眠れそうです。
インナーテントも2人が寝られるほどの広さ。メッシュドアが大きいため通気性が高く、出入りもスムーズです。
横にも出入口があり、フロントフラップを閉じた状態でもインナーテントにアクセス可能。雨などで閉め切っているときでも、わざわざ前側を開ける必要が無いのはとても快適ですね。
素材はコットンで撥水加工済み
本体の生地はコットン100%で火の粉に強いため、幕の近くで焚き火をするときでも安心。幕内にしっかり影を作り遮光性も抜群で、撥水加工も施されているため水濡れや結露に強い点も優秀です!
スカートにも一工夫あり
冷気の侵入を防ぐスカートが付いているのですが、ここは露などで濡れたり湿気やすい部分。それを考慮してフロントフラップ以外のスカートは比較的乾きが早いTC素材にするなど、各所に工夫が凝らされています。
機能性が高くオールシーズン対応できそうな万能なソロキャンプ幕という印象ですが、実際使って感じた気になる点もありました。
炎幕フロンティアの気になるところ2点
ULスタイルのソロキャンプには不向き
まずは約10kgという重量。やはりコットン主体ということで手で持つとずっしりと重く、収納スペースも嵩張るのでソロ用のテントにしてはなかなかの存在感。ソロといえどオートキャンプが前提となりそうです。
もう一つもコットンによるものですが、「雨で濡れたときのアフターケア」です。撥水効果が効いているうちはいいですが、徐々に弱まり水が染みてしまうとただでさえ重い幕がさらに重くなり、乾燥作業もひと苦労……。
この辺りは使用後は完全に乾かしたり撥水スプレーをかけるなど、こまめなメンテナンスをして愛用するべきですね。
広々していて快適に過ごせる炎幕フロンティア
ワイルドさを残しつつも居住性がアップして、無骨系キャンパー以外にも使いやすくなった「炎幕フロンティア」。これだけの使い勝手でありながら56,980円(税込)という、高コスパなところも見逃せないですね。
しっぽり焚き火三昧で過ごしたいソロキャンパーの方に、オススメの一幕です!
テンマクデザイン 炎幕フロンティア
テンマクデザイン 炎幕フロンティアについて詳細はこちら