CAMP HACK[キャンプハック]


こんなに違いがあるなんて!知るほどに奥が深い「ファイヤースターター」をガチ分析

2


その1. ロッドの素材をチェック

棒状の「ロッド」には主に2つの素材があります。「フェロセリウム」と「マグネシウム」の特徴や違いを把握しておきましょう。

【 着火のしやすさならフェロセリウム 】
出典:Instagram by@nora_outdoor_tools
より着火しやすく初心者におすすめなのが「フェロセリウム」製のロッド。発火点が約473℃と高い「マグネシウム」に比べ、フェロセリウムは約150〜180℃。およそ1/3の温度で発火するので、軽い力でも火花が散って簡単に着火できるのが特徴です。

【 気軽に入手しやすいのがマグネシウム 】
出典:Instagram by@hideya.u
気軽に入手しやすいのは、ロッドがマグネシウム合金製のアイテム。フェロセリウム製のアイテムに比べて安価な商品が多く、最近ではセリアなどの100均からもリリース。

一方で約473℃と発火点の温度が高いため、コツを掴むまでは着火が難しく感じるかもしれません。

その2. ストライカーの握りやすさをチェック

出典:Instagram by@alpen.outdoors.kasugai
ストライカーの握りやすさや形状もチェックしておきましょう。棒状のロッドを素早く擦って火花を散らす道具なので、小さすぎると握りにくく使いづらい可能性が。

目安としては約5〜6cm程度のサイズのものを選ぶと◎。より握りやすさに配慮したグリップ付きなどのタイプもあり、自分の手のサイズなども考慮しつつ、フィットするアイテムを選びましょう。

その3. ロッドの長さ&太さをチェック

出典:Instagram by@full_of_life_camper
一般に、ロッドが長いほど擦れる距離が長く、一度に削れる金属粉も多いため火花も散りやすくなります。ただし、長すぎても使い勝手や携帯性が悪くなるので、6〜13cm程度を目安に自分の手のサイズに合うものを選びましょう。

直径に関しては、太いほど削れる量が多く長期間使えます。市販の平均的なロッドの直径は約8mmなので、8mm以上を目安にしましょう。また太めのロッドは握りやすく、手のひらにフィットしやすいというメリットもあります。

その4. ストライカーとロッドがまとまっているかチェック

出典:Amazon
コンパクトサイズなので、失くしやすいアイテムでもあるファイヤースターター。また、ストライカーとロッドがセットでないと使えないアイテムだけに、片方を失くしてしまうと使い物になりません。

ストライカーとロッドを紐でつなげられるなど、1つにまとめて収納できるタイプを選ぶといいですね。

【 レーダーチャート付き】最新版!ファイヤースターターおすすめモデル6選

それでは定番アイテムから人気の新作までおすすめモデル6つをご紹介していきます! 今回は、各モデルの比較項目ごとに1〜6位までの順位をつけ、6点〜1点に置き換えて点数化。採点項目は
・ロッドの素材
・ロッドの長さ
・ロッドの直径
・ストライカーの長さ
・ストライカーの握りやすさ
・コスパの高さ

の6つ。36点満点で、6アイテムの相対評価がひと目でわかるレーダーチャートも作成してみましたよ。

①ライトマイファイヤー「スチールスカウト アーミー BIO」【 総合点:19点/36点満点中】

出典:Instagram by@basecampsaga
1995年、スウェーデンで誕生した「ライトマイファイヤー」。その原点となったのが、スウェーデン軍のために開発されたファイヤースターターでした。その使いやすさから、今では世界中で愛用される定番アイテムに。

こちらも実は近年大きくアップデート。ハンドル部分の素材が、植物由来で生分解性の高い「バイオプラスチック」に変更され、「スチールスカウトアーミー BIO」として生まれ変わりました。

出典:Amazon
さらに、今回おすすめするのは1枚目画像右側、新登場の「スチールスカウトアーミー BIO」。1枚目画像左側の「スチールスカウト BIO」に比べてサイズが大きく、約4倍となる12,000回の発火が可能。ロッドの長さは5.57cm、直径は9.2mmと使いやすいサイズ。

そして最大の特徴は、旧モデルから踏襲されたロッドとストライカーの両ハンドルにある“窪み”。他社製アイテムに比べてかなり小さめのストライカーですが、この窪みに指がなじんで握りやすく着火の動作がスムーズに行えるんです。

出典:Instagram by@basecampsaga
ロッドの素材はマグネシウム合金ですが、ロッドとストライカーは紐で繋いてセットで携帯できるほか、火吹き棒やナイフなど関連ツールも一緒に収納できるメッシュバッグも付属。

さらに、ストライカーはホイッスル仕様になっていて、エマージェンシーコールにも使えるスグレモノ。

表作成:筆者
総合点では、6アイテム中最も低い19点という結果に。握りやすさの工夫はあるものの、ストライカーの小ささで点数が低めに。とはいえそれ以外の部分では、レーダーチャートが最も均整のとれた形になっています。

ライトマイファイヤー ファイヤースチールスカウト アーミー BIO

●サイズ:約95×26mm
●重量:約50g
●発火回数:約12000回
●材質:ファイヤースターター/マグネシウム合金 、ストライカー/ステンレススチール
●カラー:ココシェル、ラスティオレンジ、ブラック


②sun’s hill「ファイヤースターター」【 総合点:23点/36点満点中】

出典:Instagram by@doors._m
アウトドア用品を中心に、日用品など広く手がけるメーカー「DOORS(ドアーズ)」。そんなドアーズが手がけるブランド「sun’s hill(サンズヒル)」から展開するのが、今回おすすめする「ファイヤースターター」。

6アイテム中で唯一、手に馴染んで滑りにくい木製ハンドル付きのロッドが魅力です。ロッドの長さは7cm、直径は7.8cmとやや細め。ストライカーの形状も独特で、アーチを描く先端部にはギザギザの突起がついた構造に。

出典:Instagram by@doors._m
ロッドの素材はマグネシウム合金ですが、ストライカーのアーチとギザギザで横滑りしにくく、安定して金属が削れる仕組みに。着火のしやすさでは評価の高いアイテムとなっています。

そしてもう1つ特筆すべきは、そのコスパの高さ! 実はこのファイヤースターター、単品ではないんです。ホイッスル・カラビナ・火吹き棒(ケース付き)の4点セットで、お値段はなんと1,080円だから驚きです。

出典:Instagram by@doors._m
さらに、フォールディングナイフ・絆創膏・救急ポーチまでついた6点セットも1,800円でラインナップ。これから焚き火周りのアイテムを揃えたいという初心者にピッタリのセットです。

表作成:筆者
横滑りしにくいストライカーの構造や木製ハンドル付きロッドで、使いやすい工夫が随所に詰まったファイヤースターター。コスパの高さがズバ抜けている点も評価を上げ、総合点は6アイテム中4位の23点という結果に。

sun's hill ファイヤースターター

●サイズ:7cm
●カラー: 木目
●ロープの長さ: 20cm
●素材: 鉄・マグネシウム
●付属品: 火吹き棒・カラビナケース・ホイッスル

sun's hill ファイヤースターター 救急セット

●サイズ:7cm
●ロープの長さ: 20cm
●素材: 鉄・マグネシウム
●セット内容: 救急袋・ナイフ・ファイヤーストライカー・火吹き棒・ホイッスル・絆創膏2枚


③④野良道具製作所「 野良スティック 」【 総合点:23点・24点/36点満点中】

出典:Instagram by@carnosa_fg
コンパクトながら高火力の「野良ストーブ」や画期的な伸縮式火ばさみ「野良ばさみ」など、ありそうでなかった斬新な焚き火周りギアが人気の「野良道具製作所」。もう1つ、大人気のギアがあるのをご存知ですか?

それが「野良スティック」。画像右側は2021年にリリースされたばかりの「銅ハンドルメタルマッチ 野良スティック〜竹〜」レギュラーサイズ、左側が「mini」サイズ。

出典:Instagram by@nora_outdoor_tools
ハンドル部分のバリエーションが豊富で、画像左から「真鍮」「真鍮〜竹〜」「銅〜竹〜」「チタン」の4種類。レギュラーサイズ・miniサイズ用それぞれ揃います。

ロッドとストライカーがセットのアイテムと、ハンドル単体での販売があり、着せ替えて楽しめるのが魅力です。もちろんロッドが摩耗したら交換も可能。今回6アイテムに選出したのは、「真鍮ハンドルメタルマッチ 野良スティック〜竹〜」のレギュラーサイズとminiサイズの2アイテム。

出典:Instagram by@cambiarepelle
共通しているのはどちらもロッド素材が着火しやすいフェロセリウムという点。ロッドの直径はレギュラーが13mm、miniで10mmと6アイテム中1位と2位の太さ。ロッドの長さもレギュラーが10.5cm、miniが7.5cmとやはり1位と2位を独占。

実はこのアイテム最大の特徴は着せ替えハンドルにあらず、他アイテムよりかなり大きい点にあり! ロッドが太くて長いほど削れる金属粉が多く、擦れる距離も長くなって火花が発生しやすいセオリーが、そのまま実装されたアイテムという訳なんです。

これまで他のファイヤースターターでうまくいかなかった人でも、あっけないほど簡単に着火できたという声が多く、“いざというとき”だけでなく、普段使いできる実用性を目指して製作されたというのも納得の逸品。

表作成:筆者
他アイテムより太く長いロッドに関する点数が高く、総合点は6アイテム中4位の23点。ストライカーに大きな特徴がなく、また価格が4,800円と2番目に高額なため、コスパの部分で点が下がっています。

表作成:筆者
レギュラーサイズは1点差で総合点24点と、6アイテム中3位にランクイン。miniサイズ同様ロッドに関する点が高く、ストライカーの点が低い傾向に。また価格が5,800円と最も高額なため、コスパも低いという結果でした。

野良道具製作所公式オンラインストアはこちら

野良道具製作所 野良スティック竹(小)真鍮

●長さ:120mm(全長)、75mm(ファイアスチール部分)
●重量:約100g
●素材:真鍮(ハンドル)、フェロセリウム(ファイアスチール)

野良道具製作所 野良スティック竹(大)真鍮

●長さ:160mm(全長)、105mm(ファイアスチール部分)
●重量:約210g
●素材:真鍮(ハンドル)、フェロセリウム(ファイアスチール)



関連記事