キャンプ目線で選んだ、先輩キャンパーたちの愛車履歴【#3:MMF 山口慎也さん】

2021/04/23 更新

キャンプと車は切っても切れない関係。さまざまな選択肢があるなかで、キャンパーたちはどのような車を経て、今の愛車にたどり着いたのでしょうか?先輩キャンパーたちの愛車履歴を参考に、次買う車を検討してみましょう。

アイキャッチ画像・記事内画像撮影:筆者

MMFオーナー山口慎也さんの愛車遍歴

車は人生の中でも大きな買い物。慎重に選ぶのはもちろんですが、キャンパーであれば、キャンプに使えるのか、不便はないのか、といった情報を知りたいところです。

そこで本企画では、先輩キャンパーたちが乗り継いできた愛車履歴をキャンプ目線で掘り下げて紹介していきます。

第三回目は愛知県名古屋市にあるアウトドアセレクトショップ「mountain mountain factory」の山口慎也さん(@mmf_yaman)にお話を伺いました。

キャンパーから受け継いだ、マッチョな2台を使い分け

撮影:下城英悟
車社会といわれる名古屋市出身の山口さん。若い頃から数多くの車を乗り継いできており、その数は20台を超えるとか。

大した車を乗ってきたわけじゃないんですが、すぐに先輩から「いい車あるよ~」と声がかかるんです(笑)。自分でも覚えていない車もあるぐらいで、それくらい車はライフスタイルに欠かせない存在ですね。

そんな山口さんが現在キャンプ用に使っている愛車は2台。いずれも個性的で見た目のインパクトが抜群ですが、実際問題、使い勝手やキャンプでの扱いやすさはどうなんでしょうか?

さっそく、選んだ理由やお気にいりのポイントを伺っていきましょう。

【現在の愛車:その1】シュタイア・プフのピンツガウアー

シュタイア・プフのピンツガウアーを選んだ理由


最初に紹介するのが、昨年手に入れたばかりというオーストリアのシュタイア・プフが製造していた軍用車ピンツガウアー。

鉄板むき出しのスクエアなボディに、黄色と白のツートンカラー、高い車高にごっついタイヤと、インパクト抜群の一台です。

昔から気になっていた車なんですが、なかなか現実味はありませんでした。それが昨年、知り合いのキャンパーさんが手放すというので、迷わず受け継ぐことにしました。

すごくキャンプをやる人が、しっかり整備して乗っていた車なので、使い勝手においては不自由ありません。

ここがキャンプにいい!


前2名、後ろ3名の計5人乗りで、広大な荷台も完備しています。

荷台は広いので積載力は抜群です。ただ、下部の左右にタイヤハウスが出っ張っているので、車中泊には向いていません。

ですので、この車でキャンプに着た場合は必然的にテント泊となりますが、そこが僕にとっては好都合。ずっとフォードのエコノラインで車中泊をしてきたので、テントで寝られるのって楽しいですね(笑)。

軍用の4WDなので、悪路の走破性は抜群です。高速走行も予想していたよりは安定しますし、100kmは出ます(笑)。

しかもこの見た目でホイールベースが2.2mと軽自動車と変わらないサイズなので、小回りも利くんです。キャンプ場の狭いエントランスや細い山道でも、臆することなく進んでいけますよ。

リアに取り付けたヒッチキャリアは山口さんが施した唯一のカスタム。キャンプ場内の移動用自転車をここに積載しています。

購入を検討する人にアドバイス


軍用車なので、運転席まわりにはご覧のようなメーターやボタン、レバーがずらりと並んでいます。運転席より、操縦席といったほうがふさわしい見た目です。

やっぱり運転は大変です。快適な条件は一切ありません(笑)。左ハンドルで重ステでミッション。

そのうえ、よくわからないボタンがいっぱいあるので、慣れるまでは少し時間がかかりますね。運転に慣れていて、古い車が好きな方には楽しんでいただけると思います。

日本ではなかなかお目にかかれないピンツガウアー。それだけに、中古市場の参考価格も700万円前後と高額です。

軍用車という選択肢はなかなか現実味はないかもしれませんが、山口さんのように、ひょんなきっかけで夢を実現できることも。頭の片隅においておきましょう。

【現在の愛車:その2】フォードのエコノライン

フォードのエコノラインを選んだ理由

撮影:下城英悟
続いて紹介するのが、山口さんが2年ほど前から愛用しているフォードのエコノラインE150。

フルサイズバンとして、アメリカの本国では国民車ともいえるほど人気を誇った一台です。最近ではバンライフのベース車としても人気ですね。

買付の仕事でアメリカに行くことが多くて、昔から“エコノラインで車中泊”というのをやりたくて探していました。そうしたら、知り合いのキャンパーさんから手放すという話を聞いて、譲っていただいたんです。

すでにバンライフ用と仕上がっていたので、自分で棚を付けて、あとはベッドまわりを少しカスタマイズしただけです。

ここがキャンプにいい!

撮影:下城英悟

エコノラインでのキャンプの場合は車中泊が基本です。カーサイドタープを張って、家具と焚き火道具だけ出せばいいので、設営と撤収がとにかく早い。車内が広いので自転車もそのまま積載できちゃいます。

撮影:下城英悟
屋根には特大のソーラーパネルを仕込んであるため、電源の供給体制もばっちり。寒い冬の夜でも、電気敷毛布を仕込んだベッドに横たわれば朝まで暖かく眠れるそうです。

見た目は古くてクラシックですが、中は快適です。アメリカのビンテージ雑貨が好きなので、それを中心にコーディネイトして楽しんでいますね。自分の部屋のようで、とても落ち着きますよ。

購入を検討する人にアドバイス

撮影:下城英悟
ここ数年で市場価値が大幅に上昇したエコノライン。2021年現在、中古相場は200万~300万円台が中心です。

フルサイズバンですが、大きな車体はすぐに慣れるのであまり気にしないで大丈夫です。ただ、二駆なので坂道は苦手。キャンプ場でも滑ったり、スタックしやすいので運転には気を使いますね。

古いアメ車ですが、交換パーツなどは豊富にそろっているので安心。メンテナンスをしっかりしていけば、長く付き合える一台だと思いますよ。

ロマンが詰まった車はオジサンからモテモテ


山口さんの愛車はいずれも“エンスー”で、やや敷居が高いと感じるかもしれませんが、車好きな男性にとっては憧れの存在でもあります。

女性からはあまり注目されませんが、高速のインターやキャンプ場にいると、必ずオジサンから声をかけられますね(笑)。古いから乗り心地や運転性能はわがままですが、そこも楽しめると愛着が湧いてきますよ。

デメリットをしっかり把握したうえで、古き良きを楽しむ。いつかはそんなキャンプスタイルを実現したいものですね。

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フリーランスのエディター/ライター。8歳からキャンプをはじめ、現在は二人の子どもを連れてのファミリーキャンプに勤しむ日々。「外でも家のようにくつろぐ」をテーマに、快適でお洒落なキャンプスタイルを探求中

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