アイデアは枯れない!注目の新作も続々登場
数多くの商品を世の中に送り出してきたペレグリン・デザインですが、いまだに作りたい商品のアイデアは次々に湧いてくるそうです。
思いついたことはまずラフスケッチを書きます。そして、自分でできるものはDIYで試してみて、設計のベースを考えています。
アイデアはいつか枯れるかなと思っていたのですが、意外と枯れませんね(笑)。いまでも作りたい商品がどんどん浮かんでくるんです。
取材当時、春の新作として開発を進めていたのが、人気のLEDランタン「ゴールゼロ」用のウッド製シェード。
ろくろを使って木製の椀など作っている木地師の方に作ってもらっています。まだサンプル段階で、いろいろと改良点を修正しながら製作していますが、まもなく完成予定です。
もうひとつ、自宅のワークスペースとしても活用できる新作テーブルが「ホーススタンド・ワイドモデル(フルセット)」。
2021年始めに発売したナローモデルのワイド版です。キャンプのメインテーブルとしてはもちろん、僕は事務所のパソコンデスクとして愛用しています。
収納力もたっぷりあって、分解・組み立ても簡単。ハの字に開いた脚の部分は2度傾いているので、荷物を置けば置くほど安定してきます。
天板やホーススタンド部分には穴が空いているので、ロープを通せばハンガーとしても使える拡張性の高さも魅力です。
今気になっているのはグリーンウッドワーク
取材の終盤、突然、青竹を取り出して作業を始めた見城さん。手際よく切って割って、ナイフで削り出しましたが、一体、何が始まるんですか?
実は最近、竹やぶを手に入れまして(笑)。その竹を使って、グリーンウッドワークとか面白いかなと考えています。カービングナイフを使ってカトラリーとかカップをクラフトするのが盛り上がってきているので、それを竹を使って提案できないかなと。
まだまだ構想段階のようですが、思いついたら即行動する見城さん。アトリエに用意されたさまざまな道具を駆使しながら、妄想を具現化していきます。
焚き火をしながらでもいいですし、休日の自宅のベランでもいいんです。家時間が多くなっているなか、ものを作りたいと考えている男性が増えていると思うので、そういった時にすぐにできるDIYクラフトキットみたいなのが面白いかなと思っています。
ただ、商品化する時間がないので、当分は日の目を見ないかもしれませんが(笑)。
人生を楽しみたい人に手にとって欲しい
モノ作りは、突き詰めるとキリがない作業。デザインと価格と機能の折り合いを、どう落とし込むかが難しいと見城さんは言います。
買う人たちの顔を思い浮かべて、その人たちが買える値段というのは意識しています。人生を楽しみたいと思っている人たちに手にしてもらわないと、意味がないですから。
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