コールマンの定番の焚き火台「ファイアーディスク」
スタイリッシュかつ手頃な価格で人気のコールマン「ファイアーディスク」。主にファミリー向けの焚き火台として定番になりつつありますが、2021年新作としてコンパクトなモデルも登場しました。
「ファイアーディスク ソロ」が仲間入り!
ソロキャンパー向けにコンパクトになった「ファイアーディスク ソロ」。その登場を機に、改めてファイアーディスクの魅力に注目してみましょう。
ノーマルサイズのメリットをミニマムに実感できるようになった新作とともに、異なるサイズ2種類それぞれの使い勝手をレビューしてきます!
ファイアーディスクのラインナップ
今回「ファイアーディスクソロ」が新たに加わったことで、ラインナップはミドルサイズの「ファイアーディスク」と2種類に。まずはそれぞれのスペックを見てみましょう。
製品名 | ファイアーディスク | ファイアーディスク ソロ |
直径 | 45cm | 30cm |
高さ | 23cm | 16cm |
重量 | 1.6kg | 800g |
耐荷重 | 30kg | 25kg |
材質 | ステンレス | ステンレス |
価格 | 6,980円 | 4,280円 |
これまでのファイアーディスクの直径45cmに対して、ファイアーディスク ソロは直径が2/3の30cmに。ソロなどより身軽なスタイルでキャンプを楽しみたい方の、新しい選択肢になりそうですね。
価格については1万円を越える焚き火台がザラにある中、どちらもリーズナブルというのもコールマンならではの大きな魅力です。
ノーマルサイズはゴールドもある!
ちなみにノーマルサイズには、東京・昭島にあるアウトドアヴィレッジ店・公式オンラインショップ限定のゴールドバージョンも! ちょっと人とは違うものが欲しい方は要チェックです。
「ファイアーディスク(ゴールド)」の詳細はこちら
どちらも専用のケースが付属しているため持ち運びもラクラク。重量はソロだと800gでノーマルサイズでも1.6kgと軽いので、どちらも片手で軽々と持つことができます。
コールマン ファイアーディスク
コールマン ファイアーディスク ソロ
「ファイアーディスク」4つの良いところ
サイズによる違いを見る前に、そもそもファイアーディスクがどのような特徴がある焚き火台なのか改めておさらいしてみましょう。
① 設営が超絶簡単
設営はケースから出して畳まれている3本の脚を起こすだけ。ものの3秒で完了し、迷う方が難しいレベルに簡単です。
畳むときも脚を手でグッと閉じて寝かせるだけなので、とても簡単。軽いこともあり運搬・設営・撤収の容易さという点では、他の焚き火台と比べてもかなり優れているように感じました!
② 付属の網で炭火調理ができる
標準で焼き網が付属しているので、あとは炭さえ用意すればすぐに炭火調理を楽しむことができます。網は上にのせるだけで固定でき、焚き火台の脚と同様に取り扱いは簡単。
網が別売の焚き火台もある中で、セットでこの価格は親切ですね!
③ 薄くて軽いから持ち運びが楽!
本体はステンレス製ですが、薄い構造のため見た目のわりにとても軽くなっています。運搬時はもちろん、灰捨てのときなども片手でラクに持ち運び可能。
キャンプでは他にも色々な設営撤収作業があることを考えると、このように一つ一つの負担が少なく済むのはとても助かりますね。
素材は薄くても、強度はしっかり。ご覧の通り、焚き火で使い終わった後でも反りや凹みもなくとても綺麗な状態。石などの硬いもので強く叩いたりぶつけたりしない限り、問題無く使うことができます。
④ ステンレス製でお手入れも簡単
炭火でバーベキューをした後に面倒なのが残った灰や垂れた脂の掃除ですが、ファイアーディスクは隙間や溝が無い構造のため汚れも落としやすい! ステンレス製なので水をかけて丸洗いもOKです。
灰をザッと流してから洗剤をつけてスポンジやタワシでゴシゴシ洗えば、すぐに綺麗になります。
それぞれの使い心地を比べてみた
それではさっそくファイアーディスクとファイアーディスクソロを実際に焚き火や炭火調理で使ってみて、使い心地がどう違うのかチェックしてみます。
焚き火の場合はどう違う?
まずは薪を使った焚き火から。それぞれのせられる薪の大きさや量など、詳しくレポートしていきますよ!
ノーマルサイズ
ノーマルサイズは、やはり直径45cmという市販の大きめの薪もそのままのせられる火床の広さがポイント。設置が簡単というだけでなく準備にも手間がかからない、どこまでも手軽な焚き火台です。
しかも大きいボウル状の火床のお陰で、思いのほか薪がたくさんのります。しっかり燃やして大人数で暖まることができる、多人数向けの設計ですね。
ソロサイズ
一方ソロは直径30cm。試しにノーマルサイズで置いたものと同等の大きさの薪を置いてみたところ、はみ出してしまいました。というのもこの日、筆者がキャンプ場で購入した薪が30cm以上の長さがあったからです。
このまま燃やすと薪の一部が地面に落ちて焦がしてしまうこともあるため、大きい薪を使う場合は鉈などで小さくしたり、薪が落ちないよう薪組みを工夫したり配慮ができるといいですね。
もちろん小ぶりの枝は問題なし。火種を少しずつ大きくしていくブッシュクラフト的な着火など、準備も含めてじっくり焚き火を楽しみたい……そんなスタイルのキャンパーにもマッチしそうですね。
ちなみに高さはノーマルサイズと比べて7cm低く、焚き火スタンドを使う場合は高さを変えられないタイプだとうまく合いません。ケトルや鍋などを火にかけたい場合は、高さを変えられるハンガータイプがオススメです。
並べるとサイズ感の違いはこんな感じ
並べて比べてみると、ソロの方が二回りぐらい小さめ。これだけ違うと熾せる火の大きさもだいぶ変わるので、しっかり燃やしたければ通常サイズを選ぶなど、用途に合った方を選びましょう。
炭火の場合はどう違う?
続いて付属の網で炭火調理をしてみました。網はのせるだけで引っ掛かって固定されるので、簡単に取り付け可能。一部隙間があり、そこから炭を追加したり火挟みで位置の調整などができるようになっています。
ノーマルサイズ
ノーマルサイズは、やはり大きいだけあって一度にたくさんのものを焼くことができます。鉄フライパンを火に掛けつつ、残りの半分で焼き鳥まで。家族や数人のグループで、色々なものを焼きながらワイワイ食べるのに良さそうなサイズですね。
ボウル状のため炭は中央付近に集まるので、真ん中は強火・周囲は弱火と火力の使い分けもできました。
ソロサイズ
ソロは小振りではありますが七輪と同等ぐらいの焼き面はあるので、1人だけでなく2〜3人でも対応可能。アテを炙りながらお酒をチビチビやるのにちょうど良さそうな大きさですね。
ちなみに付属の焼き網は使用すると、若干反りが見られました。もし使用回数を重ね反りが気になる場合は、パーツとして焼き網だけの販売もあるので安心ですよ。
「ファイアーディスク用焼き網」はこちら
「ファイアーディスクソロ 焼き網」はこちら
ダッチオーブンを使うならゴトクがあると便利
もちろん焼き網を使わない調理も可能! ファイアーディスクは30kg、ソロでも25kgの耐荷重があるためダッチオーブンのような重いものも難なくのせられます。
今回はSOTOのステンレスダッチオーブン10インチハーフをのせて3家族分のカレーを作りましたが、まったく問題なし! 炭の上にダッチオーブンをのせる際に筆者の手持ちのスタンドを置いてみたところ、安定して使うことができました。
ZAFIELD ミニクッカースタンド
総合的に判断してかなり秀逸なファイアーディスクですが、気をつけて使用したいなと思う点もありました。
使用する上で気をつけることは?
フィールドに配慮して使用すべし
ロースタイルの焚き火台全般に言えることですが、ソロモデルは高さ16cmと地面との距離が近め。今回の撮影は直火OKなキャンプ場だったため問題ありませんでしたが、芝のキャンプ場など場合によっては芝を焦がす恐れもゼロとは言い切れません。
やはりロケーションによっては防火シートを使うなど対策をしておくのが最善です。ノーマルサイズには火の粉の飛散を防ぐシールドもあるので、持っておくと良いかもしれませんね。
コールマン ファイアープレイスシート
コールマン ファイアーディスク用 スパークシールド
誰でも簡単に扱える、使い勝手の良い優秀な焚き火台
今回ファイアーディスクを使ってみて一番驚かされたのは、やはりこの品質してこの価格というコストパフォーマンスの面。初心者にも扱いやすくシンプルゆえに飽きの来ない、じつに優れた焚き火台でした。
ソロサイズも出たので、ミニマムスタイルのキャンパーの方もぜひ新たな焚き火台の選択肢のひとつとしてみてはいかがでしょうか。
コールマン ファイアーディスク/ファイアーディスク ソロについて詳細はこちら