なぜ、タウンエースがベース車に?
高森さん
独立してまずデモカーを作ろうとしたとき、ハイエースベースはすでにたくさんあったし「キャンピングカーをもっと身近なものにしたい」という思いに合わなかったんです。
ニッサンNV200も候補だったのですが、実車の室内を見て意外に狭いと思って。
ニッサンNV200も候補だったのですが、実車の室内を見て意外に狭いと思って。
高森さん
でも当時タウンエースは後輪駆動しかなく、それでもNV200は前輪駆動だから多少雪道にも強いし……。
悩んでたときにタウンエースに4WD車が追加されるという新聞記事を見て、これだっ!と思いタウンエースベースに決めました。
高森さん
タウンエースの4WDって、実は意外と高性能でフルタイム4WDにセンターデフロック(※ディファレンシャルロック…内側と外側の駆動輪の回転差がなくなり、雪道などでスタックしても脱出しやすい)まで付いているんですよ。
これなら雪道や悪路でも安心して走れますから、スキー、スノボ、サーフィンなどにもピッタリです。
どちらかというと可愛い印象の車ですが、4WDがあるため実は頼もしい車のようです。さらに……
乗れば乗るほどわかるタウンエースの魅力!
運転席が前輪よりうしろ。乗り降りがしやすい!
高森さん
ハイエースは前輪の上に運転席があるけど、タウンエースの運転席は前輪より後ろなので、段差通過などの突き上げ感が少なくて、乗り心地がいいんです。運転席に乗るときも『よっこいしょ』ってよじ登らなくていいんですね。小柄な人でもスッと乗り込めますよ。
ハイエースよりホイールベースが長い!
高森さん
それだけじゃないんです。タウンエースはハイエースの標準ボディよりホイールベースが長いから、直進安定性が高くて高速道路の運転も鼻歌まじりですよ。
使い勝手の決め手はバタフライシート
室内幅1,500mm、運転席から後の長さ2,050mmという、決して余裕があるわけではない居住空間を効率よく使えるのはバタフライシートと呼ばれるキャンピングカー専用シートに秘密がありそうです。
高森さん
タウンエース標準の2列目シートが使いにくいのでキャンピングカー向け座席「バタフライシート」を標準装備にしています。
前向き、後ろ向き、フルフラットだけじゃなく、背もたれと座面を垂直に閉じれるので、使わないときは畳んでおけるんですよね。
バタフライシートを畳むことでサイドドアから室内への通路も広く確保できます。
ひとりがけシート仕様でも、ふたりがけ仕様でも、展開すれば大きなベッドに!