話題のワークマンから発売されている「真空ハイブリッドコンテナ」ってどうなの?
アウトドアウェアに続いて、チェアやテーブルなど、ワークマンから続々とキャンプ用品が発売されていますね。作業服で培った高いスペック、さらにお値段も格安とは、いい時代に居合わせたものです。
アウトドアギアの性能もさぞや……そう思っていたところ、驚きの1,000円台で手に入る、ある「モノ」が気になり最寄りのワークマン店舗へ!
「真空ハイブリッドコンテナ」とは?
その名は、「真空ハイブリッドコンテナ」。保温・保冷効果があるため、言わばクーラーボックスのように使用できます。
こちらの価格は、なんと1,900円! 真空断熱パネル使用のクーラーボックスだと考えると破格の値段です。果たして実際の使い勝手はどうのなのでしょうか? キャンプでどのような使い道があるか、早速開封レビューといきましょう!
「真空ハイブリッドコンテナ」の基本スペックをチェック!
サイズは?
まずは気になるサイズから。筆者が計測したところ本体の高さは285mm、ハンドルを入れると386mm。直径は175mm、取っ手の部分を入れた横幅は215mmでした。
容量は、500mlペットボトルが4本入る大きさ
コンテナの内径はΦ158.5mmで、容量約4.6Lです。パッケージの説明書に「500mlのペットボトルが4本入る」と記載があったので実際に入れてみました。ご覧の通りジャストサイズです。
試しに500mlの“角型”ペットボトルも入れてみたところ、こちらも4本すんなりと入りました。
※500ml以上のものや、特殊形状のペットボトルは入らない場合も…!
ただし注意すべき点として、同じ500mlの容量でも写真の「天然スパークリング」のような特殊形状のペットボトルは入りません。また最近増えている500ml以上のペットボトルの場合も同様です。
コンテナ本体の内部は、高さ220mm。フタをきっちり閉めるためには、220mm以下のペットボトルに限られるためご注意を!
重量は?
重量は1,586gと二重ステンレス鋼の躯体としては、ソロキャンプでも持ち運びやすい重量に仕上がっています。
保温・保冷効果は?
パッケージの側面には、第三者検査機関による保温・保冷効果の測定グラフが記載されています。保冷試験で見ると、同じ環境下でコンテナを使用した場合と使用しない場合では、6時間後におよそ20℃ほど内容物に温度差が生まれるそうです。
これによると、保冷も保温もかなり高い効果があるのが伺い知れますね。後ほど、フィールドでこの実力を試してみたいと思います。
フタのロックは?
気になるフタの構造は、パカッと被せるだけの簡単設計。ハンドルの位置によってフタとハンドルの凹凸がハマりロックがかかるシステムになっています。スムーズでストレスフリーな開け方です。
ただがっちり密閉されているわけでではないので、アウトドアメーカー製のクーラーボックスに慣れている人にとっては、少々気密性に心配な面があるかもしれません。
「イージス」のロゴがさり気なく入っています
外観を眺めているとワークマンのオリジナルブランド名である「イージス」のロゴがさらりと控えめに入っていました。シンプルTHEベストな仕上がりです。お好みでステッカーチューンをしても映えそうですね。
ここまで基本スペックをご紹介しました。大きすぎず、小さすぎず容量約4.6Lの絶妙サイズの「真空ハイブリッドコンテナ」。クーラーボックスとしては珍しい円柱デザインのため、キャンプでの用途は一考の余地がありますね。
ソロキャンプ用クーラーボックスとして使ってみる
まずは、1泊2日のソロキャンプの想定で食材をまるっと入れてみました。「真空ハイブリッドコンテナ」は、考えて内容物を入れないとデッドスペースが生まれがち。この円柱デザインを活かした使い方を探ってみたのがこちら。
トレー食品は、保存袋に入れ冷凍しておくのがおすすめ
今回用意した1泊2日の食材一覧はご覧の通り。コンビニのサンドイッチは設営後のお昼に。おやつタイムのスイーツ、夕食用には手軽な冷蔵パックの豚汁、おつまみのチーズ、そしてメインは一点豪華主義の牛フィレステーキ。
肉は前日にトレーから出してチャック付き保存袋に入れ凍らしておけば、大幅な省スペース化が叶うばかりか、保冷剤代わりになり円柱形状のデッドスペースも埋められます。それに、ゴミを減らす効果も!
500mlペットボトルの水も凍らし保冷剤代わりにし、溶けたら飲料水にしました。ソロキャンプの場合冷蔵が必要な食材は意外に少ないため、この容量で十分といった印象です。
保冷剤を使う場合は、ロゴスの「氷点下パック コンパクト」を!
保冷剤を入れる場合は、直径63mmのロゴス「氷点下パック コンパクト」がおすすめ。コンテナの底に4個並べて入れられます。冷やしておきたい食材に合わせて、保冷剤の個数も調整しやすいので使い勝手がいいですよ。
ロゴス 氷点下パック コンパクト
気になる保冷力は?氷保存容器「アイスペール」として使ってみた
この形って、アイスペールとしても使えるんじゃ……?
よく見るとこのコンテナ、見たことがある形状。お酒の友、氷を入れておく「アイスペール」を大きくした感じですよね。ソロキャンプだけでなく、大人数キャンプでの飲み会でも本領を発揮してくれそう。
というわけで、実際にアウトドアで使用した場合の保冷力はどうなのでしょうか。単純に、入れた氷がどれほど保ってくれるのかを調査してみました!
コンビニの氷を袋ごと詰める
コンビニで入手したロックアイス(1.1kg)を袋のまま入れて屋外に静置。赤外線放射温度計を使い、氷の温度を調べながら実験してみました。
ちなみにこのコンテナの使用上の注意点として、直接口にする飲み物や食材を入れるのはNGとのこと。氷や食材は必ず袋などに入れたままにしてくださいね。
午前10時スタート!氷の表面温度は-10.7℃
午前10時から計測をスタート。コンテナに入れる前のロックアイスの表面温度は、-10.7℃。
この日の最高気温は21度
この日は最高気温21度、最低気温は14度。天候は穏やかな晴天。「真空ハイブリッドコンテナ」置いておいた場所は、午前中は日陰、昼から陽が当たる屋外です。ここから6時間放置します。
6時間後の氷は・・・
陽が傾いた16時、ロックアイスを取り出してみました。袋の内側に細かな水滴がみられつつも、氷にはしっかりと角があります。これなら午前中にコンビニに寄って買った氷で、夕食時にハイボールやロックが楽しめますね!
氷の表面温度は-4.2℃をキープしていました。スタート時-10.7℃だったため6.5℃ほど上昇しています。これはパッケージに記載されていた保冷試験グラフ通りの上昇値です。
さらに24時間放置してみた結果
そのまま一晩置き、24時間後の午前10時の氷の様子です。袋を傾けると底の方に溶けた水が少し溜まっていますが、まだまだ塊を保ったままの氷がゴロゴロ。ちなみに24時間たった氷の表面温度は-4℃をキープしていました。外気温の高い夏場だとまた結果が変わってくるとは思いますが、今回の結果は個人的に驚き。たったの1,900円でこの保冷力を手に入れられるのであれば正直買いだと思いました。
ソロならメイン使いに、アイスペールや飲み物専用クーラーとしても重宝!
デイキャンプやソロキャンプでは、食材の保冷用としてメインに。家族や友人同士なら、飲み物の保温や保冷専用として。高機能で価格もお手頃。使い方のターゲットを絞れば、これはいい仕事をしてくれるコンテナと言えますね。
今回は保冷にフォーカスしてご紹介しましたが、保冷力もあるのが「真空ハイブリッドコンテナ」の面白いところ。冬場は家で作った料理を温かいまま保存する容器として使うのも良さそうですね。
ちなみにワークマンのアウトドアギアの取り扱いは、店舗によって品揃えが異なります。また今回ご紹介した「真空ハイブリッドコンテナ」は既に人気となっており欠品している場合も! 夏に向けて今後入荷予定とのことなので、心待ちにしておきましょう。
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