OGCコントロールボックスを使ってみた!
まずは製品としての構成や詳細をチェックしていきます。電池部分と操作部分とが別々になっている前代未聞のアイテムですから、じっくり見ていきましょう。
起動前にアイテムをチェック!
こちらが新製品「OGCコントロールボックス」の本体。出力ポートは、USB Type-Aが2つにType-Cが1つ、それからACコンセントが2つ、シガーソケットも2つと大充実です。液晶画面の表示については、のちほど起動時に紹介しますね。
ちなみにACコンセントから出力されるのは純正弦波なので、あらゆる家電製品に対応。ポータブル電源によってはこれが矩形波だったりして、作動しない家電もあるんですよね。ちょっと難しい用語が出ましたが、「家電に適した電流が出る」と把握してもらえればOKです。
外付けで使用するバッテリーは、「ディープサイクルバッテリー」。一見してクルマのバッテリーのようですが、別物です。
ディープサイクルバッテリーは魚群探知機などマリン用に使われることが多く、衝撃や温度変化に強いためキャンピングカーのサブバッテリーとしても活躍しています。
クルマ用のスターターバッテリーが瞬発力のある短距離ランナータイプだとすると、こちらは長時間にわたって電気を流し続ける長距離ランナータイプ。使い切っても劣化せず、充電で復活する特長があります。
バッテリーはOGCコントロールボックスとは別売りで、自分で任意のものを購入して用意します。
おすすめは次の2つです。
□M24MF:幅277×奥行174×高さ231mm。重量20.7kg。容量960wh。
□WP50-12NE:幅199×奥行166×高さ171mm。重量14.3kg。容量600wh。
Amazonで価格を調べてみたところ、M24MF、WP50-12NEともに¥12,000弱でした。「バッテリーを自分で買うなんて面倒だな」と思った方は、この価格を覚えておいてくださいね。
別途購入したバッテリーはそのままでも使えますが、別売りで「OGCバッテリーバッグ」が用意されています。
さきほどの2種類のバッテリー、いずれにもフィットするアジャスタブル仕様で、ビジュアル的に本体との統一感もバッチリ! また取っ手は長めにできているので、2人がかりで運ぶことも可能。
バッテリーへの充電は、別売りの「OGCバッテリーチャージャー」を使用します。家庭用のコンセントを使って充電できるので、キャンプ前に済ませておきましょう。
というわけで以上、ざっと必要なもの一式を紹介しました。だいぶ「別売り」が続きましたが、注目してほしいのはその合計金額。
コントロールボックス29,800円、バッテリー12,000円程度、チャージャーは7,980円で、すべてを購入しても合計5万円程度なんです。普通は1,000whクラスのポータブル電源なら、軽く10万円を超えてきますよね? 一体型ではないことのメリット、まずひとつは段違いのコスパが挙げられます。
いざ!接続してみる
それではさっそく使ってみましょう。まずはOGCコントロールボックスとバッテリーとを接続します。OGCコントロールボックスにはスパナが付属するので、それによってバッテリー端子のネジを緩めて外し、「+」と「-」に注意して接続しました。
ここでも一体型ではないことのメリットに気付かされます。そう、バッテリーは複数個を用意しておいてもOKなんです。それによって容量は無限大となりますし、またいつの日かバッテリーが劣化しても、バッテリーだけを買い換えればOK!
無事に起動しました。液晶画面には電池残量のほか、使用中のW、A、Vの数値が表示されています。
使用できるW数は「MODE」と記載されたボタンで切り替えることができ、通常の「Normal Mode」、200W以上の電気を取り出せる「Power Mode」、バッテリーのダメージに配慮することなく最大限の電気を取り出す「Emergency Mode」が用意されています。
別売りの「OGC USBチャージャー」を使えば、USBポートを増やすことができます。本体とはシガーソケットで接続し、増設されるUSBポートは計6か所!
ポートの内訳は、1Aが4か所に2.4Aが2か所と、まず不満の出ない布陣です。
スマホやLEDランタン、ポータブルスピーカーの充電に使ってみました。豊富な出力ポートにより、さまざまなガジェットを同時に充電できるのが心強いですね。
ノートPCを充電しながら使うことも余裕で、MacBookならUSB Type-Cに接続。ここで気になるのがUSB Type-Cの「PD3.0」や「QC3.0」といった規格問題ですが、当製品はPD3.0に対応しており、MacBookユーザーも安心の仕様。
電気毛布など暖房器具に給電する場合、タイマーや温度調節機能があるとポータブル電源によっては使えないことがあります。
しかしACコンセントから出力される電流は純正弦波なので、高性能な電気毛布もバッチリ使えました。
バッテリーの充電方法は?
キャンプを終え、バッテリーを充電するときはOGCバッテリーチャージャーの出番です。充電方法に何ら難しいことはなく、クリップをバッテリーの「+」と「-」に接続して、あとはコンセントプラグを家庭のコンセントに差し込むだけ。
劣化していないバッテリーで容量600Whなら、空っぽの状態から半日〜1日で満充電されます。
別売りのバッテリーチャージャーを必要とするのはスマートでないと思われるかもしれませんが、ここにも一体型ではないことによるメリットが隠れています。一般的なポータブル電源は、たとえバッテリーがまだまだ元気でも、充電機能が壊れればアウト。その点、OGCなら該当部分だけを新調すればOKです。
バッテリーが空になってもクルマにつないで使える?!
バッテリーが空になってしまっても、OGCコントロールボックスを使うことは可能です。ディープサイクルバッテリーの代わりに、エンジンのかかったクルマのバッテリーに接続することができるんです。キャンプ中の緊急事態はもちろんのこと、災害時にも助かる仕様ですね。
ただしクルマのバッテリーから、ディープサイクルバッテリーへの充電はできないのでご注意ください。
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