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キャンプクックセット

【意外な使い方も】スタンレーの隠れた銘品「キャンプクックセット」の魅力を深堀り調査!

ソロ向けクッカーセットは種類も形も様々ですが、ロングセラー商品のひとつがスタンレー「キャンプクックセット」。ブランドのテイストが盛り込まれたおしゃれな見た目はもちろん、独特の形状ならではのメリットとは?そして意外な使い方も含め、その魅力を実用レビューでお届けします!

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目次

アイキャッチ・記事中画像撮影:筆者

スタンレーのコンパクトクッカーって、どうなの?

スタンレー ベースキャンプクックセット

ソロキャンプやツーリングキャンプでの料理に欠かせないクッカー。様々なメーカーから販売されていていますが、水筒でおなじみのスタンレーにもコンパクトなクッカーがラインナップされているのをご存知でしょうか。

縦長フォルムが珍しい「キャンプクックセット」

コーヒーをドリップしている

ブランドカラーのグリーンがアクセントになったカッコいいデザインが目を引くこちらは、スタンレーの隠れた銘品として愛用者も多いロングセラーモデル。

でもちょっと特徴的な形なだけに、どう使うのがベストなのか疑問に思う方もいるのでは?

今回はその円筒形ならではの意外な使い方も含め、実際に使ってみて感じたメリットや気になったことを率直にレビューしていきます!

まずはセット内容をチェック

クッカーとコップ2つがセット

クッカーとコップ2つ

セット内容はクッカー本体とコップが2つ。クッカーのサイズは直径100×高さ145mmで、500mlのボトルと比較してもほぼ同等のサイズ感です。

クックセットをスタッキング

コップは2つともクッカーにスタッキングできるようになっており、この通りコンパクトに収納可能。

取手部分を折りたたみ

取っ手部分は折りたたみ式。ハンドルが邪魔にならないので、バックパックなどに入れる際も快適です。

持ち運びも苦じゃない軽さ

カバンの中にクックセット

総重量は393gでザックに入れて背負っても苦じゃない重さ。円筒形なので荷物の隙間に入れやすく携帯性は抜群ですが、収納袋が無いので水気をしっかり切るなどの工夫は必要そうです。

500mlペットボトル1本分は余裕の容量

本体横のメモリ

最大容量は710mlと、500mlペットボトル1本分は余裕で入ります。本体側面にはメモリが付いているので計量カップとしての役割も。これは調理時に便利そうです。

フタには熱いときも持ちやすい工夫あり

蓋のつまみ部分がABS樹脂製

蓋のつまみ部分はABS樹脂製。立ち上げた状態で固定することができるので、本体を加熱したときもつまみが熱くならず持ちやすくなっています。

調理時に便利な7つの穴

蓋に7つの穴

蓋には6つ並んだ穴と、反対側に1つの穴が。この使い道は想像つく方が多いはずですが、この後実際の調理シーンでお見せします!

ハンドルはロック機構付き

ハンドルのロック機構

ハンドルに付いたストッパーを本体側に寄せるとロックがかかり、取っ手が動かなくなる仕組み。反対に取っ手を動かしたいときはストッパーを取っ手の持ち手側先端に寄せると動きます。

素材はステンレス

スタンレー ベースキャンプクックセットのステンレス製

本体の素材はステンレス製のため直火でも使えるほか、沸かしたお湯も冷めにくいためアウトドアシーンに最適。

スタンレー ベースキャンプクックセットの取手部分

取っ手部分もステンレス製。しっかりと固定されるので火の位置さえ気にしていれば問題はなさそうです。

スタンレー キャンプクックセット 0.71L

●サイズ:145×100mm ●重量:393g ●素材:ステンレス(フタのハンドル部分ABS樹脂)

スペック上はコンパクトで使い勝手が良さそうなクッカーですが、実際の使用感が気になるところ。というわけでアウトドアでのランチを想定して簡単な料理とコーヒーを楽しんでみました!

パスタを作ってみた

スタンレー ベースキャンプクックセットとパスタ

先ほど紹介したフタの穴は「湯切り」に使うもの。これを活用して、ソースを和えるだけの簡単パスタ料理に挑戦です。

ベースキャンプクックセットにパスタ

パスタをそのまま茹でるには少し長いようなので……

ベースキャンプクックセットに半分にしたパスタ

半分にカット。すっぽりと収まり、これで茹でられそうです。

ベースキャンプクックセットでパスタを茹でている

茹ででいる間パスタが鍋肌に張り付くのは地味にストレスですが、その心配は一切無用。スルスルと快適です。

ベースキャンプクックセットの湯切り穴を使って湯切り

さて、湯切り穴を使っての茹で汁を捨てます。ザルが必要ないのはやっぱり便利ですね! フタが浮いてパスタがこぼれる気配もありません。

ベースキャンプクックセットの蓋のつまみ

ちなみにこのときとても良いと感じたのが、ABS樹脂製のフタのつまみ。このつまみを持ってフタを抑えても、まったく熱さを感じませんでした! ちょっとしたことですが、こういう工夫はありがたいですよね。

ベースキャンプクックセット内でパスタソースを絡める

湯切りが終わったクッカー内でそのままパスタソースを絡めます。下の方の麺にも絡ませるには、ソースを半分ずつくらい入れて混ぜるのが良さそうです。

コップはフードジャーにもなる!

ベースキャンプクックセットのコップをフードジャーとして

コップの容量は296mlで、高さもそこそこあるので量も結構入ります。一般的なマグカップと同じサイズ感なので、スープなんかも入れられそうです。

ベースキャンプクックセットでレトルトカレーを湯煎

他にもレトルトカレーの湯煎にちょうどいいサイズ感。袋麺もそのままでは厳しいですが、半分に割れば行けそうですね。

1つ穴を使って食後のコーヒーを淹れてみた

ベースキャンプクックセットで湯沸かし

食後の一杯を味わうため、次はコーヒーを。まずは湯沸かしからですが、日中の気温約10℃の1月末の昼に外で500mlを沸かすのにかかった時間は10分弱。後日室内で沸かしたときは5分強で、熱伝導率の低いステンレス製ですが予想以上早い印象です。

ベースキャンプクックセットの最大要領まで水

ちなみに内側の線の位置が最大容量なのですが、それ以上入れてしまうと取っ手の結合部分から外に水が漏れてしまうので要注意です。

ベースキャンプクックセットとドリップコーヒー

湯量を調整したいので、コーヒードリップには1つ穴の方を使います。

ベースキャンプクックセットで蒸らしドリップ

まずは蒸らしでチョロチョロっと入れていきます。1つ穴なのでドバっと入ることなくいい感じ。

ベースキャンプクックセットでドリップしている

蒸らしが終わったので少し量を多くして注いでいきます。角度をつけると思ったよりもお湯が飛び出してしまうので狙った位置にコントロールするには少しコツが要りましたが、おいしいコーヒーを味わうことができました。

クッカーとコップ2つ

コーヒーで実感したのは、コップの性能。熱々のコーヒーを入れたときも2層構造のおかげで熱が伝わりにくく、安心して持っていられました。これに関しては沸騰させたお湯を直接入れてみてもまったく熱くならず、さすがスタンレー商品! とその実力を感じました。

ちなみにお酒好きにはこの使い方がオススメ!

ベースキャンプクックセットで熱燗

縦長の形を利用した意外な使い方は、ちろりを使っての熱燗! 自宅でもキャンプでも手軽にちょい呑みが叶ってしまうのも、スタンレーのキャンプクックセットならではです。

パスタにコーヒーと満足感たっぷりでしたが、実際使ってみて正直気になった点も……。購入を検討している方の参考までにお伝えしておきます。

キャンプクックセットの“ちょっと気になること”

1:合うバーナーが限られる

シングルバーナーの上にベースキャンプクックセット

縦長のスリム設計なので、ゴトクが小さいバーナーは不安定かもしれません。クッカーの直径が100mmということからすると、シングルバーナーならゴトク径120mm以上は欲しいところです。

家庭用コンロの上にースキャンプクックセット

家庭用コンロのような中心部分にゴトクが無いものも、クッカーが載るか確認が必要。となると重心が低く安定して使えるアルコールバーナーとの相性が良さそうです。

2:燃料・バーナーとの携行性がイマイチ

ベースキャンプクックセット、燃料、バーナー

縦長の円筒形状で直径が小さいので、燃料やバーナーを中に入れて携帯できないのもちょっと残念。超小型バーナーであれば入るものもありますが、その分安定性には欠けてしまうので選択肢として現実的ではありません。

ベースキャンプクックセットにシングルバーナー

燃料とバーナーすべてをひとまとめにできる収納性を重視したい方は、オールインワンタイプの別のクッカーがオススメです。

いろいろな可能性を感じるスタンレーの銘品

ベースキャンプクックセットを使ってコーヒーを淹れている

炒めたり煮たりといった料理は難しいものの、麺を茹でたりお湯を沸かすにはとても快適。何より蓋のつまみのABS樹脂素材やコップの2層構造など細かい作りは流石スタンレー商品と言ったところでした。

キャンプクックセットの基本の使い方はもちろん、便利で楽しいオリジナルの使い道を探すのも楽しいかもしれません!

スタンレー「キャンプクックセット」が気になる方は、こちらも要チェック!