【DRY】失敗しない乾燥方法は?
洗濯でしっかりと汚れを落としたら、お次は乾燥。じつは乾かし方こそ、とっっっっても重要だったんです!
おさえておきたいポイント含め、詳しく解説していきます!
①脱水後、風通しのいいところで陰干しをする(乾燥機でもOK)
脱水後は、ベランダなど風通しのいいところで陰干しをします。コの字型で干すと乾きやすくなるそう。
ただし直射日光にあててしまうと生地が傷みやすくなるので、“陰干し”がポイント。もし日陰がない場合は、シーツやシェードなどを使って直射日光を防ぎましょう。
\ここがポイント/
洗濯後は、“完全に乾くまで干す”ことがとっっっても重要です! なぜなら、生地が乾いていても中の羽毛が濡れたままになっている場合があるからです。
例えばナンガの場合、寝袋にはナイロン生地をメインに使っているため、生地の乾燥速度と、羽毛の乾燥速度が異なります。そのため生地が乾いていても、中の羽毛が濡れたままになっている場合があり、カビやにおいの原因になってしまうそう。
そこで有効な手段となるのが、乾燥機。短時間でしっかり乾かすことができます。ただし、生地のダメージを最小限におさえるため中温or低温でおこないます。乾燥機に入れたら、設定ボタンを必ずチェックしましょう。
今回はコインランドリーを利用し、低温(54度)で20分間乾燥機にかけました。かかった費用は200円。触った感じは羽毛まで乾いていそうでしたが、念のため家でも1~2時間ほど陰干ししておきました。
②羽毛までしっかり乾いたら、両手でたたき、羽毛をよくほぐす
羽毛まで完全に乾いたら、両手でたたいて羽毛をよくほぐします。
\ここがポイント/
羽毛の吹き出しや飛び出しがある場合は、コロコロなどを使って取り除いておきましょう。
③縫い目を中心に、防水スプレーを吹きかける
完全に乾燥したら、縫い目を中心に防水スプレーを吹きかけます。
\ここがポイント/
防水スプレーを吹きかける理由は、ダウンの抜け防止のため。洗濯により糸が水を吸い、乾燥することで糸がもとに戻ることから縫い目の穴の大きさが大きくなり、ダウンの抜けを発生させる可能性や、生地のコーティングが弱まることから抜ける恐れがあります。
そのため防水スプレーを吹きかけておくことで、目止めに繋がりダウンの抜けを軽減できるそう。 防水スプレーは市販のものでOKです。
せっかくなので……おすすめのスリーピングバッグを聞いてみた
年々進化を遂げている寝袋。余談にはなりますが、今冬のイチオシを米澤さんに聞いてみました!
おすすめ①ナンガ「オーロラライト750DX」
ナンガの定番モデル「オーロラライトシリーズ」はシェルが20デニールから15デニールに薄くなり、よりやわらかくコンパクトに進化。快適使用温度は、-8℃。防水透湿素材オーロラテック®ライトを使用しているので、シュラフカバーをしなくても結露などの水濡れを回避できます。これ、特に冬キャンには大事なポイントですね。
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おすすめ②ナンガ「UDDバッグ630」
羽毛に超撥水加工を施し、万が一濡れてしまってもスピーディーに乾くモデル。さらに生地を薄くすることで羽毛への伝熱を早めていて、寝袋に入ってからの保温力にも優れています。快適使用温度は-5℃。「水濡れに強いモデルがほしいけど、軽くて小さくなるほうがいい! 」というキャンパーさんにおすすめです。
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新品のように生まれ変わった……!
今回思い切って洗濯したことで、新品のように生まれ変わったMYスリーピングバッグ。ナンガの米澤さんいわく、“人間の髪の毛と一緒で、ダウンにもケアが必要”なんだそう。
洗わずに放っておくと、結露や湿気、人間の汗などでロフトがつぶれ、買った当初よりも保温力が発揮されないまま使用されていることが多くあります。洗うことで、清潔さと保温力を戻すことができ、より快眠できるので、まず寝袋の温かみがなくなってきたと感じた方は、ご自宅での洗濯または弊社クリーニング依頼をしていただき、きれいにしましょう。そして、よりよいアウトドア生活をお過ごしください!(ナンガ・米澤さん)
ということで、最後に洗い方と乾かし方の手順をおさらい!
最初は抵抗があるかもしれませんが、思い切って一度洗濯をしてみてはいかがでしょうか? 洗うとふかふかになって、とっても気持ちがいいですよ~!