進むコンパクト化!「達人のスパイスボックス」を拝見させてもらった
数あるキャンプギアの中でも意外と軽視しがちなスパイスボックス。スーパーや100円ショップで買った塩やコショウをそのまま使っている方も少なくないのでは?せっかくお気に入りのギアに囲まれるなら、調味料周りにもやっぱりこだわりたい。というワケで今回は、ソロキャンプがメインというお3方のコンパクトなスパイスボックスを見せていただきました。
2022/08/24 更新
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編集者
CAMP HACK編集部
月間550万人が訪れる人気No.1キャンプメディア『CAMP HACK』。累計制作記事本数は10,000本以上。環境省等の行政機関、「髙島屋」や「niko and ...」といったクライアントとの連携実績多数。また、TBSテレビ『ラヴィット!』等、各メディアで登壇機会多数の編集部員も所属。
CAMP HACK編集部のプロフィール 制作者
Rohiketa
音専誌の編集記者を経て2000年頃からフリーのエディター/ライターに。8年ほど前にYouTubeのオススメ動画からソロキャンプに興味を持ちはじめ気づけばこの世界に。趣味はレコード収集とキャンプギア収集。
Rohiketaのプロフィール
アイキャッチ画像撮影:小田島勉
まずは本当に必要か、しっかり見極める
整頓されたこだわりのサイトも、テーブルに並ぶたくさんの調味料で一気に雑多な印象になってしまいます。
凝った料理を作るにしても、仕込みを家で済ませておけば必要最小限の調味料でじつは事足りますし、ひとつまみしか使わないスパイスをわざわざ瓶のまま持っていくのもちょっと……。
キャンプ用の便利な調味料ボックスもありますが
どうしても必要とあれば、各ブランドからリリースされる専用ボックスという選択肢もあります。料理を楽しむスタイルならこういった既製品を使うのもいいですよね。
ただ今回ご紹介するのは、ソロでも持ち運べるミニマムなサイズ感に憧れる方向けの収納テク。
本来はキャンプ用ではないギアを取り入れ、よりコンパクトなスパイスボックスを実現しているお3方の実用例を参考に、「必要最小限の調味料入れ」を模索してみましょう。なお、食品収納への代用はあくまで自己責任でお願いします。
お話をうかがった3名の達人たち
中島貴大さん
メンズファッション誌をはじめ、広告やWEBなど、様々なメディアで活躍するベテランスタイリスト。ウェアはもちろん、インテリア、キャンプギア、ミリタリーなどへの造詣も深い
小田島勉さん
古着や雑貨、国内ブランドの新作やオリジナルアイテムも展開する東長崎のセレクトショップ「Sunbath」オーナー。かつてはエイアンドエフに在籍していた経歴を持つ生粋のアウトドアズマン
加瀬善隆さん
ストイックなスタイルで年間50泊ほどこなすというキャンパーにして、中目黒のヴィンテージウェア&ミリタリーギアショップ「hallelu」オーナー。ソロではキャンプ場よりも野営が中心とか
それでは3名の実例をご紹介いただきましょう!
スパイスボックスの実例その1 中島貴大さんの場合
画像すべて撮影:ご本人
中島さんのスパイスボックスは、本来はバッテリーやケーブルなどガジェット周りの小物類をまとめるJANSPORTの弁当フォトプリントケースを活用。
ユニークな見た目ですが16×23cmのサイズ感が絶妙なんだとか。
もともとフォトプリントものを集めていたので手に入れましたが、サイズがジャストだったので今ではスパイスボックスに。もう1パターンのステーキフォトと気分で使い分けています
スパイスケースはブレンダーボトル「GoStak(ゴースタック)」を愛用中。気になる密閉力にも優れ、ポット同士の連結が可能なので、さらにコンパクトにもできると太鼓判。
ブレンダーボトルにはプロテインボトルなどアスリート向けに開発されたギアが多く、おそらく「ゴースタック」も行動食などをまとめるために開発されたと思いますが、ボディがスケルトンなのでスパイスをまとめるにも最適です
スターターキットは150cc、100cc、60cc、40ccの4サイズセット。基本は単色セットながら用途ごとに配色を変えることで、さらなる利便性にも期待できます。
よく使う塩やコショウは大きめのポット、ひとつまみ程度しか使わないオレガノやクミンなどのハーブ類は小さなポットと、自分なりに用途に絞って持っていけます。必要なサイズだけ後から買い足すことも可能です
スパイスボックスの実例その2 小田島勉さんの場合
画像すべて撮影:ご本人
次にご紹介する小田島さんのスパイスボックス実例は、まさかの手のひらサイズ。カラビナフックでキーホルダーにも付けられるという、超ミニマムスタイルです!
キャンプだけでなく登山や海の帰りなど、いつでもちょっとした調理をできるよう、外遊び向けにまとめたものです。醤油瓶は100円ショップのもの、スパイス類はアメリカで購入したピルケースを代用しています
左から塩、ブラックペッパー、トリュフ塩、だしの素の4種を常備。これらと醤油さえあれば、ソロやデュオでのBBQはもちろん、ちょっとした調理も十分とか。
塩、コショウ、だしの素、トリュフ塩、これが自分にとっての最低限の顆粒調味料です。これだけあればソロキャンプでの味付けはギリギリまかなえていますね。
そして気になるのがこの絶妙サイズのポーチ。これは、フェスでお馴染み「オリジナルチェア」や「ザ・チェア」の元祖でもあるクレイジークリークのポーチで、本来コインケースなんだとか。
以前は他の用途で使ってたんですが、たまたまピルケースがフィットするサイズだったので。余ったスペースにハマる醤油瓶を探す方が苦労したかもしれません(笑)
クレイジークリーク ロングコインケース
●サイズ:H5cm×W10cm×D1.5cm ●素材:ポリエステル
スパイスボックスの実例その3 加瀬善隆さんの場合
画像すべて撮影:ご本人
各国ミリタリーに精通する加瀬さんならでは、ケースからボトルまで全てミリタリーものでまとめていました。
大きい方のアルミケースにはコーヒー豆を、小さい方は砂糖、塩、コショウなどスパイスボトルとして代用しています。ケースはともに70〜80年代のドイツ軍のものです
80年代にドイツ軍で採用されていたフィルムケースは、シンプルかつ無骨な印象。
キャップがヘコんでしまっていますが、細かなことはあまり気にせず使っています。本来はフィルムケースですが、アルミ製ですから、おそらく食品に代用してもそれほど問題はないかと
ポーチには、負傷兵の身の回りのものをまとめるためのパーソナルエフェクトバッグを代用。
USミリタリーで60年代から採用されたもので、こちらは80年代頃のもの。ランチバッグやバッグインバッグとしても重宝するサイズ感なので、キャンプに限らず、いろいろな用途で使っています
最小限の調味料でスマートなキャンプライフを!
少人数でのキャンプ需要が伸びる中、スパイスボックスも極小コンパクトが新たなスタンダードなのかもしれません。アイデア次第でジャストに収まる自分だけのスパイスボックスを模索してみてはいかがでしょうか?