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【専門スタッフに聞いた】ルーフトップテントおすすめ種類・費用感・設置に必要なものを全調査!

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「車上泊」というスタイルで一世風靡したルーフトップテント。以前と比べて敷居が低くなったようで、キャンプ場で見るようになってきました。しかし、とは言っても「いくらするの?どうやって設置するの?どんな道具が必要なの?」と疑問も多いはず。それをすべて解消できるように、改めて魅力から金額面まで徹底解説します。

小川 迪裕

記事中画像出典:ジファージャパン

最近キャンプ場でよく見かけるようになったルーフトップテント

車の上に組み立てて過ごすルーフトップテント。アメリカやヨーロッパでは定番となっていますが、日本でも利用者が増え、フリーサイトがあるキャンプ場では見かけるようになってきました。

「車上泊」という言葉も定着し、今後の利用者が増えそうな予感のルーフトップテントはどんな商品なのか、またどんな種類があり、メリットとデメリットはどこなのか、徹底解説します!

歴史から紐解く、ルーフトップテントが世界中に広まった背景とは

ルーフトップテントのルーツを探ると、始まりは1958年のイタリアまで遡ります。それまで旅をする人たちは、宿泊施設で泊まるか、車の中でシートを倒して寝るかの2択が主流でした。車中泊においてはエアベッドといった便利アイテムも少なく、快適性はイマイチだったそうです。

この年、車の上に載せ、フタを開けば簡単に組み立てられる“シェル型”と呼ばれるルーフトップテントが開発されます。ここで初めてオートホームという概念が生まれ、ヨーロッパを中心とした旅人や冒険家がこぞって使うようになりました。

翌年1959年には、パッと見では鉄骨テントと似た形の“テント型”のルーフトップテントが登場。ラダーを引っ張るだけで設営することができることから、シェル型ルーフトップテントに次ぐ人気アイテムとなります。

1959年に、イタリアで開催された国際展示会でこの2種類のルーフトップテントが一般公開され、世界中の人の目に触れることになります。その後、アメリカやイギリス、フランスなど世界の主要国で製造するようになり、世界中で利用者が急増。ルーフトップテント市場が確立され、今でも多くのキャンパーや旅人が使用しています。

ルーフトップテントが広まった大きな要因は、「どこでも気軽に設営できる自由」と「車中泊より快適でテント泊より安全」の2点でしょう。

車の上にルーフトップテントをセットしていれば、海辺でも森の中でも、そして砂漠でもどこにでも“家”ができるので、これほどまで手軽なものはないと言えます。日本ではそのような場所はありませんが、キャンプスタイルが多様する中で1つのスタイルとして確立してきました。

ルーフトップテントってどんな種類があるの?

ではここで、ルーフトップテントの種類を紹介します。メリットとデメリットを見て、ぜひ購入の検討材料にしてみてください!

ちなみに、日本ではルーフトップテントを「ルーフテント」と呼んでいますが、海外では”Rooftop Tent”と明記しておりRoof Tentと表記しているところが少ないため、本記事ではすべてルーフトップテントに統一します。

(1-1)シェル型(垂直展開式)

ルーフトップテントの原点。これには垂直に展開する「垂直展開式モデル」と、片側だけ立ち上がる「ダンバー式モデル」の2種類があります。

垂直展開式モデルのメリットは、組み立てが簡単であること。金具を外し、ハンドルを付けて時計回りにグルグルと回せば上ふたが開き、数分程度で完成します。また撤収も楽チンで、ハンドルで上フタを下ろして底床の金具で固定するだけ!

現在のシェル型はFRP(繊維強化プラスチック)と呼ばれる丈夫な素材を使用しており、雨に強く断熱性にも優れています。よって、四季を通して使えるのもメリットです。

デメリットとしては、重量が重いこと。この後に紹介するテント型は45kg前後に対し、シェル型は65kg前後と20kg近くの差があります。

ルーフトップテントは当然ながら車の上に載せて持ち運ぶので、重さはあまり気にしない人もいるかもしれませんが、たとえば軽自動車の最大積載量は350kgまでと決まっており、シェル型ルーフトップテントを載せると2割ほど占めます。

坂道だと積載量が多すぎると登れない可能性があるため、荷台の荷物を少なくするしか方法がありません。その点に気をつけたほうがいいでしょう。

価格は、カップルサイズで国内メーカーなら20万円、海外メーカーだと40万円ほどし、ファミリーサイズ(4人収容)だと50万円を超えるモデルもあります。

(1-2)シェル型(ダンバー式)

ダンバー式モデルのメリットは、垂直展開式より組み立て・撤収がもっと簡単であること。フタのロックを外して上へ押し上げれば完成! 開いている側にあるロープを下へ引っ張れば閉まって撤収できます。

特徴は、他のどのルーフトップテントよりも天井高が高いこと。たとえば、ジファージャパンが取り扱うダンバー式モデル「コロンブス」の最大天井高は150cmで、同じくジファージャパンが取り扱う垂直展開式モデル「マジョリーナ」の天井高は92cm。ダンバー式であれば上に手を伸ばせるほどの余裕があります。

重量と価格は垂直展開式とほぼ同じ。使っている素材も同じなので耐久性もあまり変わりません。デメリットとしては開いていない側は高さがほぼないため、デッドスペースが生まれやすいこと。また窓が2か所しかないため、他のモデルより風通しは劣るところでしょう。

(2)テント型


設営するとテントのようなデザインをするタイプで、本体とフライシートが一体になっているタイプと、フライシートが取り外し可能なタイプの2種類があります。

メリットは他のルーフトップテントと比べて比較的軽量であること、価格が抑えめであること、そして天井から少し光が入るので室内が暗くなりすぎないところが挙げられます。天井高は96cm前後で、シェル型の垂直展開型とほぼ同じ。どの窓も大きいので風通しが良いのがメリットです。

組み立て方法は、①カバーを外す、②ラダーを伸ばす、③ラダーを持ってテントを広げる、あとはものによってフライシートにキャノピーポールを通すといった作業があり、シェル型と比べると設営に手間はかかるのがデメリットです。撤収もしかりです。

出典:Instagram by @thule
とは言え、一般的なテントと比べるとポールをスリーブに入れて立ち上げて、フライシートをかぶせて……といった手間はないので、その点は楽をすることができます。

価格は、カップルサイズで国内メーカーなら13万円、海外メーカーだと30万円ほどし、ミディアムサイズ(3人収容)だと37万円ほどになり、ファミリーサイズの用意はメーカーによってないところがあるそうです。

ルーフトップテントの設置に必要な道具と費用は?【専門スタッフに聞いてみた】


ルーフトップテントを購入するところまで考えている、という人! 最後の難関は、取り付ける道具や費用について。

ここは知見がある方に聞いたほうが説得力があるので、スーパーオートバックスかわさきの勤務歴14年、キャリア担当のスタッフ・林さんに聞いてみました。

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