適材適所に小分けしながらも、重心は自転車の中心。
できるだけ用途別にパッキングし、重さと使う順番を意識して各バッグに入れるようにしています。例えば、走行中に使うアイテムは、トップチューブやフレームなどの手が届きやすいバッグに。
ハンドルとトップチューブ周りのフロント側のバッグには、寝袋やビビィなどの比較的軽いギアやレインウエア、カメラなど使用頻度の高いもの。サドルバッグとスタビライザーには、焚き火道具やクッカー、ペグなど重いものを収納。
フロントが重いと軽快さが無くなる気がするので、なるべく自転車の中心部分に重心を集めるように心掛けています。
ちなみに積載されていた全てのアイテムがこちら。タープ泊のためテントはありませんがが、焚き火台や鉈などワイルドなギアも揃っています。なによりも、こんなにも多くのギアがコンパクトに収納されていたことに驚きを隠せません。
用途に合わせてバランスよく小分けしていけば、これだけの荷物を積載しても快適なライドが楽しめるとか。
「キャンプ地へのアクセスもアクティビティになります」
タープ泊とはいえ、一晩中じっくりと焚き火が楽しめる大場さんのサイト。ソロキャンプなら、これでも充分ですよね。しかも自転車キャンプの魅力は、それだけじゃなさそうです。
自転車キャンプは基本的には1泊2日。移動距離は仕事帰りに行ける最短の5kmから100km未満までいろいろ。林道や農道などの未舗装路も必ずルートに入れて、アドベンチャー気分を高めています。
やっぱり、キャンプ地へのアクセスもアクティビティになるのが自転車キャンプの魅力ですから。自分でルートを調べて、目的地のキャンプ場まで辿り着いたときの達成感と安堵感は最高ですよ。
最初はデイキャンプからはじめて、少しずつ距離を伸ばしたり、ギアを増やしたりしていくとチャレンジしやすいかも。それで自分にとって必要なアイテムを厳選していくのも、自転車キャンプの楽しさのひとつだと思います。
【ナオキさんの場合】オフロードを走ることも想定して積載する
自転車&アウトドアをコンセプトにした都内のショップ「クルーズ」のブランド「バイクルーズオリジナルズ」のアンバサダーとして活躍。キャンプ歴は5年で、昨年より自転車キャンプにハマリ中。インスタは(@naoki_0304)をチェック。
続いては都内在住のキャンパー、ナオキさん。元々キャンプを楽しんでいたが、都内のアウトドア系の自転車屋で今の愛車に一目惚れし、「これで自然の中をライドしてみたい!」と、自転車キャンプを楽しむようになったとか。
ミリタリーを意識したタフなルックスの一泊装備
そんなナオキさんのキャンプセットがこちら。相棒はBMXシーンから派生したタフなブランド、フェアデールのフラッグシップモデルとなるウィークエンダーノマド。そこにラックをセットして積載量をアップ。前後にパニアバックも装備しています。
このセットは週末に一泊できるキャンプ装備で、移動距離は10〜20kmくらい。最長で90kmくらいは走れます。1番のお気に入りは前後にセットしたペラゴのコミューターラックですね。
他に、フロントにラルローダーズ、リアにオルトリーブの防水パニアバッグを装備して、ポーセリンロケットのフレームバッグと、ブラックバーンとウルフトゥースのステムバッグをセットしています。
そこに収納されているギアがこちら。ミリタリーを意識して、なるべく統一感を出しているとのこと。ライトファイターのソロテントや、ヘリノックスのタクティカルチェアやテーブルも迷彩カラーで揃えています。
では、気になる積載のポイントやこだわりは?
各所をしっかり固定して、左右を同じ重さにする
まずはしっかりと荷物を固定することを心掛けています。キャンプ場までの道中ではオフロードを走ることも多いですから。途中で荷物が落ちていないか、チェックすることも大切。目的地に到着してから、「あれ? 無い!」ってこともありますから(笑)。
積載幅が1番大きいテントはポールを先に抜いて別々にするのもポイントですね。幕はフロントラック、ポールは後ろのパニアバックに収納することで、驚くほどコンパクトになります。
あとは、できるだけ左右を同じ重さにすること。左右のバランスが崩れると走行に支障が出るので注意してください。オルトリーブの防水パニアバッグも、左右同じサイズのペアモデルを使っています。