世界に名を馳せる老舗が放つ、インディペンデントな一台
創業87年、1965年に日本で初めて台車を作った老舗物流機器メーカー「花岡車輌」。特に空港用物流機器に関しては国内では圧倒的、世界でも高いシェアを誇るなどワールドワイドに知られるメーカーです。
そんな信頼の日本ブランドから登場したのが今回ピックアップしている「フラットカート 2×4」。このアイテム、ポテンシャルの高さを感じずに入られません!
アウトドアカートの超新星。そのポイントを大解剖!
さて散々もったいぶって来ましたが、その実力やいかに。ここからアイテムの詳細について解説していきます。読み終わる頃にはきっと大言壮語でないことをお分りいただけることでしょう!
【ポイント①】2 WAYで使える
花岡車輌 「フラットカート 2×4」 ¥12,000
黒をベースに青いフレームが映える一台。その最大の特徴のひとつとしてあげられるのが2輪でも4輪でも使えるという2WAY仕様です。モデル名にもある“ツーバイフォー”。DIYに明るい方は木材を想起するかもしれませんが、ここでのツーバイフォーは2輪×4輪という意味で、文字通り2WAYで使えることを示唆します。またそのトランスフォームも超簡単!
4輪状態のハンドルを立てて、荷物の載る土台を立てる。たったこれだけ! あっという間に2輪に早変わりです。
【ポイント②】フラットになる
2輪へのトランスフォーム時、ハンドルを上にあげると同時に上部の小輪タイヤが折り畳まれたことにお気づきでしょうか? この“タイヤが収納される”というところが、このカートのもう一つの大きな特徴です。
収納時は台車を立てて、ハンドルを立てるのではなく荷台側に折り畳むと上の小輪が収納されます。そして荷台の裏側にあるハンドルを引き上げれば大輪が収納されます。
その薄さわずか、13cm。キャンプの荷物としてもかさばらず、お家では隙間収納が可能です。
四方のサイズは38cm×64cmで重さは約9kg。やや重たい感じもしますが、持ってみるとそこまで重量は感じられません。
花岡車輌 フラットカート 2×4
キャンプシーンとフラットカート 2×4
どんなアイテムか全容が分かってきたところで、一番気になる「それでキャンプシーンとの相性はどうなの!?」ってところに切り込みます。引き続きポイントをピックアップしてキャンプとの相性を見ていきましょう!
【ポイント③】車載もラクラク
今までのアウトドアキャリーワゴンの最大の懸案がタイヤの収納。それを鮮やかに解決したフラットカート2×4は、前述の通り極薄収納が可能なため車載も楽勝です。さらにオフロードで使うため耐久性も高いので上に重たい荷物を積み重ねることも可能と非の打ち所なし!
【ポイント④】荷室がないからフレキシブル
キャンプ道具を持ち運ぶとき、テーブルやイスなどにも代用できるコンテナを使うのはもはや常套手段。クーラーボックスなどの存在を含めると、意外と箱物が多いんです。そんな箱物と相性がいいのもこちらのカートの特徴。
荷台を囲う荷室部分がないので、お気に入りのコンテナにキャンプギアを詰め込んで載せればOK! オリジナルのアウトドアキャリーワゴンの完成です。しかも4輪時の耐荷重は120kg! 重さだけで言えば、ほとんどのキャンプスタイルの荷物が一発で運べるレベルですね。
そして荷室がないからこそ可能な2輪での積載。移動するとき、4輪が後ろから押すイメージだとこちらは前から引くイメージ。その分、悪路や傾斜などに対応しやすいですね。しかも4輪までとはいきませんが、耐荷重も70kgまでOK。一度に十分な大荷物を運べます。
【ポイント⑤】ディテールワークが秀逸
細かい部分に関してもしっかりと使いやすさが考慮されています。まずはハンドル側の小径車輪に付くT字型のパーツ。これはパンツの裾などの巻き込みを防ぐガードです。
タイヤの収納箇所にはマグネットが仕込まれており、収納されたタイヤの軸がクルクルと回ったり飛び出したりするのを防いでくれます。
荷台の底の波状の凹凸は、荷物を固定するゴムバンド等がしっかりと食い込むための仕様です。この様に使いやすさを高めるディテールもしっかりと備わっているところなんかも好印象ですね。
ハンドルはグリップしやすいマットな素材が張られており、握り心地も快適。長さも使うときのスタイルに合わせられるよう3段階に切り替えられます。
ハンドルの伸縮はレバーを指でワンタッチ。このレバーはフラットにしたときにハンドルが動かないようにするためのロックとしても機能します。
【ポイント⑥】コスパ
最後はキャンプシーンとは直接関わりないですが、大事なところ。多彩なギミックや機能性を備え、青×黒のスタイリッシュなアウトドア感も持ち合わせる一台ながら、その価格は「1万2000円」。
おおよそヘリノックスのチェア、一脚分の価格で手に入るとなれば、優先順位もテンションも高まりませんか?
インディペンデントだけど安心感ある一台
創業87年にしてアウトドア向けの製品を初めてリリースした花岡車輌。その渾身の一台はインディペンデントゆえに斬新な機構を備え、それでいてシンプルに使える一台でした。
実直にカートを作り続け、カートを知り尽くしている同社だからこそ辿り着ける、スタイルと機能を両立した一台となっているのです。
花岡車輌 フラットカート 2×4