箱を開ければ、上蓋の裏に組み立て図が。パッと見た感じ、非常にシンプルな構造のようです。
説明書は同封されていますが、見なくても使用できそう……と思いましたが、説明書には使用上の安全に関する記述があったので、しっかり確認しました。
専用のスタッフバッグに入っていました。こちらにもイラストが描かれていますね。使用する環境に関する注意書きのようです。これについては、のちほど実際に使用してみる場面で、再度触れます。
スタッフバッグから取り出すと、スタックされた状態で収納されていました。非常に美しいステンレスで、さすがパタゴニア製といった印象。重量は261gと、とても軽量です。
各パーツをじっくり見てみよう
構成パーツはシンプルに3つだけ
収納状態をバラしてみました。パーツはこれで全部です。パーツの名前は左から「トップ」、「ベース」、「コーン」。これらを収納状態とは違う形状にスタックさせると、使用できる状態に。さっそくやってみましょう。
あっさりと完成しました。コーンの内部に入っていたトップを取り出し、逆さにしてその名の通り一番上に設置するだけ。シンプルで品のある佇まいですね。
それでは各パーツのディテールを見ていきましょう。注目度の高いアイテムなので、若干しつこめに、じっくりと見ていきます。
シャープなゴトクの「トップ」
まずはトップから。一番上に設置される、クッカーを乗せるパーツです。ギザギザが刻まれたゴトクを搭載していますね。耐荷重は公表されていませんが、サイズ的にちょうどいいくらいのクッカーならまず問題ないでしょう。ゴトクがパーツの下まで貫通していて、かなりしっかりとした作りでした。
空気を取り込む「コーン」
胴体とも言えるパーツが、こちらのコーン。上下に空気穴が開けられています。燃焼時には下部から取り込んだ空気が上昇すると予想され、煙突効果が期待できます。
コーンの上部には切れ込みが入っていました。これはトップをはめ込むための加工です。実際にトップをはめ込んでみましょう。
トップの内側はこのような構造になっており、ゴトクのフレームが、ちょうどコーンの切れ込みにフィットするというわけです。ゴトクにかかった重量が、トップにもコーンにも分散されるようです。
ロストル付きの「ベース」
そしてこちらが、一番下に設置されるベース。小さいながらもロストルを備えています。燃料のウッドを浮かすことで、空気が通りやすくなることでしょう。このロストルはしっかり溶接されており、取り外すことはできません。
コーンを設置してみました。ロストルの下からも上からも、空気が流れ込む構造なのだと理解できます。燃焼効率の良さは間違いないだろうな、と率直に思いました。
改めて全体を見てみましょう。どことなくセクシーでもあり厳格でもあり、何にせよ魅力のあるフォルムではないでしょうか。直径はベースが一番大きくて約12cm、高さは約15cmです。
それではアウトドアに持ち出して、実際に使ってみましょう。
実際に木を燃やしてみた
使用する場所に注意
この写真には、許されない要素があります。当アイテムは全体が熱くなるため、燃えやすいものに囲まれた状態で使用するのはNGなんです。スタッフバッグに描かれていたイラストは、この点に関する注意事項なのでした。
燃料の枝は8cm以下で
適した場所に移動しました。さっそく燃料の小枝を投入したいところですが、その長さには制限があります。説明書によると「最大8cm」とのこと。8cmと言われても目分量では難しいところですが、ちょうどトップの上部の直径が約8cmなので、基準にすることができます。
枯れ草→小枝の順に入れて横から着火
注意点を整理したところで、いよいよ着火準備へ。まずは焚き付け用に枯れ草をたっぷりめに入れました。その上に細い小枝を放り込んで、着火準備は完了です。
着火方法は公式にアナウンスされていないので、トーチで横から着火することに。コーンの空気穴からトーチの炎を注ぎ込みました。
この着火方法はなんとなく勘で行ったものであり、正しいやり方として推奨するものではありません。杉の枯れ葉に火を点けて上から押し込み、その上に小枝を乗せる……なんて方法もアリでしょう。