プロのアウトドアズマンとコラボ!戦術的炊飯の極み
予備の食糧とて少ないソロキャンプ、肝心要のご飯炊きは、絶対に失敗したくないもの。
テンマクデザインのソロ向け「タクティカルライスクッカーセット」は、カヌーガイドの松本哲也氏オリジナルブランド「GRIT EQUIPMENT」とのコラボ製品。「炊飯は失敗が許されず、戦略的(Tactical)に行うべし!」という思想に基づいて設計されています。
ソロ〜少人数キャンプのあらゆる調理を網羅
炊飯はもとより、汁物や炒め物、麺類を茹でるなど、様々な調理に対応します。そして、細部まで考え抜かれた仕様により、炊飯の失敗が少ないんだとか! これは期待が高まります。
おひとりさまのタフな野営でも、カップルでのちょっとした息抜きキャンプにも柔軟に対応。ライスクッカーは最大3合炊き、麺類も2人前程度なら調理でき、ソロ使用想定ながら少し余裕のあるサイズ感です。
それでは、多様な火器を使いながら、実際に1〜2人分の食事を作ってみたらどうだったのかをレポートします!
シンプル・無骨・そしてスタイリッシュ!基本スペックを拝見
セット内容は全部で6ピース
まずは、セット内容をチェック。ライスクッカー、小鍋、フライパン、フタ大小、そして、このサイズのクッカーセットには珍しいザルが付属します。後ほどご紹介しますが、小鍋の中にすっぽり収まるこのザルがとても重宝しますよ。
全てスタッキングしてコンパクトに収納可能!
この6つのパーツは、一番大きなサイズのライスクッカーの中にスタッキングし収納できます。収納サイズは、約直径164×122mm。総重量は約772gとバックパックにも収まるサイズ感です。
焚き火での直火調理OK!おまけにフッ素加工でコゲ知らず
ライスクッカー、小鍋、フライパンの外側は、耐熱塗装のため直火に突っ込んでの調理も対応できるタフさ! ブラック塗装だから、煤汚れが目立たないのも嬉しいポイントですね。
また内側はフッ素加工が施され、ご飯やおかずがくっつきづらく家で調理しているかのような快適さを叶えてくれます。
丸みのあるフタ、たためるつまみ、そして……
両ブランドのロゴが刻印されたフタは、思わず見惚れる美しさ。フタは丸いドーム状の形が特徴的です。
また、フタの位置からライスクッカーの縁まで、約1.5cmほど高さがあります。実はこれらに大きな意味があるんです! その魅力を実際に使用した様子のレポートともにご紹介します。
①本当に失敗知らず?ライスクッカーとしての実力はいかなるものか…!
まずは白飯炊きから
まずは、1人分のご飯を炊いてみましょう。お米を1合研いで、水加減を調整します。
わかりやすい目盛り付き
ライスクッカーの内側には、目安となる目盛りが刻印されています。秀逸なのは、水位だけでなく、お米用の目盛りがあること! 計量カップがなくても、この目盛りを頼りにお米を入れて均せば、大体の目安になりますね。
アルコールストーブで炊いてみた
約30分浸水したのち、いつも愛用しているソロキャンプ道具、トランギアのアルコールストーブで炊飯を開始。
点火後約6分で沸騰し、プクプクと泡が出てきました。でも、縁の高さが約1.5cmあるので、吹いた汁が垂れてこないんです! ドーム型のフタの中を熱がうまく循環し、炊きムラも少ないのだとか。
約5分後、泡がおさまったので火を弱めました。10分経って音がしなくなり、炊き上がりとみて炊飯終了。結果は……?
みごとなカニ穴!
アルコールストーブで炊くのはぶっつけ本番でしたが、難しい火加減も不要でした。
火から下ろして約15分間蒸らし、フタを開けると、美味しく炊けた証拠であるプツプツとしたカニ穴がお目見え。粒の立った、甘くてモチモチの炊き上がりです。
ステンレス製のフタの重量は約134g。クッカーと同素材の軽量なアルミで揃えなかったのは、フタの自重で適度な圧をかけ、上手く炊けるよう狙ったのではないでしょうか。
ガソリンバーナーで炊き込みご飯も作ってみた!
次は、容量いっぱいの3合炊きに挑戦! 釜めしの素を使い、炊き込みご飯にしました。炊く量が多いので、パワーのあるコールマンのガソリンバーナーを使用します。
3合炊いても吹きこぼれナシ!
点火して約7分後、湯気とともにフツフツと水分が上がってきます。大容量の炊飯なのに、白飯同様、高さのある縁に水分が留まって、こちらも吹きこぼれナシ!
約15分炊いて火を弱め、その後約10分で香ばしい匂いがしてきたので、火から下ろします。
ふっくらと香り高い炊き上がり
約15分蒸らしたのち、しゃもじで上下を返します。醤油と出汁のいい匂いがふんわりと漂い、底の方にできたお焦げもまた味わい深い炊き上がり。熱源やお米の量に関わらず、美味しくご飯が炊けることが実証できました。
②小鍋+ザルで麺料理もお手の物
ザルが便利!麺の湯切りもできます
次は、小鍋を使ってそうめんを茹でます。小鍋の直径は約Φ15cm、深さ約6.8cm。茹で容量は、そうめん2把でちょうどぴったりといったところ。
茹で上がったそうめんを付属のザルで湯切りします。小鍋には注ぎ口がついていて便利! ザルは深さがあり、2人分の麺を流水で締めるのもやりやすかったですね。
美味しそうなサラダそうめんが完成しました! パスタなど麺類はもちろん、ザルは洗った野菜の水切りなどにも重宝します。
③フライパンの使い勝手は……?
焼きムラもなし!フッ素加工でつるんとキレイに焼ける!
フライパンの性能を探るべく、ホットケーキを焼いてみます。フッ素加工なので、思い切ってそのままタネを流し入れてみました。
なんと焼き上がりがこちら! 全く焼きムラもなく綺麗なホットケーキが完成。フッ素加工の恩恵を十分に実感できました。
ちなみに!フライパンは深皿としても使える
フライパンは直径約15.8cm、深さが約4cmあり食器としても使えるから、その分持っていく荷物を少なくできます。これだけ深さがあれば、炒め物やアヒージョ、1人前のパエリアなども作りやすそうです。
④ザル+ライスクッカーで蒸し料理もできるんです!
ちょっとした中華点心が作れる
せっかくセットにあるザルで、何か1品できないか考えてみたのがこちら。ライスクッカーに少量の水を入れ、ザルには割り箸で十字に上げ底を作りました。その上に小籠包を乗せて蒸し、ミニ点心を味わおうという魂胆です!
ガスバーナーで加熱すること4〜5分で、ホカホカの小籠包が蒸し上がりました。このクッカーを持っていくことで、料理の幅も広がりそうですね。
テンマクデザイン×グリットイクイップメント タクティカルライスクッカーセット
テンマクデザイン×グリットイクップメント タクティカルライスクッカーセット 収納ケース
これは優秀!一軍ギアの仲間入りです
今回、全ての調理は予行演習なしでいきなり挑戦してみたもの。炊飯をはじめ、茹で物、焼き物、蒸し物、どれを取っても難しい加減不要、失敗が少ないのは本当のようです!
見た目はもちろん、「タクティカルライスクッカーセット」の優秀さにすっかり惚れ込んでしまいました。最近はソロキャンプ、そしてパートナーとのデュオキャンプが増えたので活躍してくれそうです。