設営場所から吟味して手間削減&効率UP
設営それ自体ではなく、上級者はまず設営“場所”の選定から撤収の効率化に配慮!
朝からしっかり光が当たるところに設営して、撤収前にしっかりとテントを乾かす。
朝日が多く幕に当たる向きを考える。
干すことのできる木のそばで設営する。
朝日の当たる場所を選ぶことで、テントの乾燥時間が短縮できるという回答が多数。自宅に干す場所がなく、キャンプ場でしっかり乾燥させて帰りたい人はぜひ参考にしたいもの。
サイトが選べる場合は地面等周りの条件を確認し、泥などテントなどが汚れそうな場所を避けて設営する。
泥や砂がつかない場所に設営する。
設営する場所が選べるなら、地面が乾いている芝生、日陰になるが、落ち葉が少ない常緑樹の下を選びます。雨が降りそうなら樹の下にはテントを設営しない→テントに木の葉などが張り付きまくり。
雨を予測して水のたまらないところに設営。
撤収時の手間を倍増させるテントやギアの汚れ。しっかり設営場所を選ぶことが手間の削減に。また、天候によるコンディション変化を予測することも大切ですね。
設営時のひと工夫でさらにギア汚れを予防
設営場所の吟味だけでなく、設営時のひと工夫でさらにテントやギアの汚れを防ぐことが可能です。設営時、みんなどんな工夫をしているんでしょうか?
テントが結露で汚れないよう、下にブルーシートを敷いておく。
ブルーシート上で行動してアイテムを汚さない。ブルーシートは一年使ったら捨てる。
地面に直接触れる物を極力減らす。ラックやシートを多用。
設営時にグランドシートやラックを活用して、テントやギアを直置きしないことが汚れを防ぐポイントに。
グランドシート裏の掃除が以外と手間取るので、新聞紙をしいています。濡れた新聞紙はペグ掃除に最高です。
地面とグランドシートの間に、新聞紙を敷いています。そうすると、グランドシートが汚れず、かつ、テントの底面が地面からの湿気で濡れません。
さらに新聞紙でシートの汚れまで防ぐワザも! 確かにシート自体の汚れ落としも一苦労。目からウロコのアイディアです。
とにかくムダな“探す時間“を設営時から徹底排除!
空いた収納袋は一カ所にまとめて置いておく。
テントの袋等は全て空いた袋に1つにまとめています。結構撤収のときに袋が見つからない〜なんてありますよね(笑)。
ギアの収納袋は撤収場面を想定してまとめて車の荷台に置いておく。
設営時に気をつけている点で、一番多かった回答がこちら。撤収時に収納袋が見つからずイライラ……最も避けたい事態ですよね。
収納袋など、分かりやすくまとめておく。スノーピークのパイルドライバーに一括掛けて保管している。
具体的にこんな工夫をしている人も。これなら誰が見ても収納袋の保管場所が一目瞭然。ファミリーや大人数のキャンプにおすすめのアイディアです!
車とテント&タープの配置も撤収の動線を考慮
車やテント&タープのレイアウトも、設営の時点で撤収時の動線を考慮しておくとさらにスムーズ!
車とテントの位置関係、特に入り口とトランクの向きには気をつけています。
サイトと車の位置関係。撤収時の荷物置きシートをどこに敷くか。テントを片付けるためのスペースはどこにするか。をある程度決めておく。
雨撤収が予想される場合は、積み込みする場所(私の場合はカーゴトレーラー)に小型のタープを張る。
雨天の撤収を想定して、それぞれの装備の待避場所を設定する。 最終的には車や積み込み場所が待避場所になり、濡れを最小限に抑える。
天候が不安定なときは、あらかじめ雨撤収まで想定してレイアウトするベテランキャンパーも。
経験値に応じて“引き算”と“足し算”を使い分け
場所とレイアウトが決まって収納袋もまとめたら、いよいよテントやタープの設営。
天候を考えて、必要最低限なポールのみを使うこと。
ガイロープは必要最低限の本数しか張らない。
天候を考えて無駄なペグは打たない。
風のない日にタープ内にテントを張る場合は、テントのペグを打たないようにすることもあります。
ただし、タープやテントの基本構造上、安全面が懸念される部分もあり、“引き算テク”には経験値が必須。天気予報などよく確認し、前室など基本構造に影響のない部分を自己責任の上で判断しましょう。
ペグには、必ず印を付ける。
テント(ピルツ)ペグダウンの際に撤収時に先に抜くペグと、残すペグで違う色にしている 子供でも分かり易く、間違いもない。
口のヒモを目立つ色のパラコードに変えておく。撤収のとき、探す頻度が減る。
そしてこちらはビギナーにもおすすめの“足し算テク”。ペグや収納袋に、テント用・タープ用など用途別に紐やテープで印をつければ、回収効率が飛躍的にUP。ペグ撤収順の色分けなどもぜひマネしたい技。
ガイロープはカラビナに付けてすぐ外せるようにしておく。
ロープの端は結ばずカラビナで。
テントに関しては大型なので、ガイロープは付けたままです。
ロープはできるだけ引き解け結びにする。
こちらもビギナーにおすすめの“足し算テク”。またロープをつけたままにするときやペグダウンしないときは、引き解け結びやチェーンノットの活用でよりスマートに。
ギアは必要最低限の量をまとめて配置
テントやタープの設営が完了したら、次はサイト内でのギアのセッティング。至極当然かつ最も多かったのは「ムダに物を出さない」という回答でした。
必要最低限のギアしか出さないようにしている。
泊数に応じて余計なものは使わずシンプルに。
余計なギアは出さないですかね。その日の天候や作る料理によって必要のないギアは車から降ろさないかギアボックスから出さないようにしています。
雨模様なら必要最低限のギアしか出しません。
一言でムダな物といっても、天候や泊数、人数などに応じて変わってくるもの。そのときに必要十分なアイテムを、撤収効率とのバランスを考えて判断することが大切ですね。
あちこちに置くのではなく、なるべく置く場所をまとめる。
それぞれカテゴリー毎に物を配置しておく。
テント前室にペグ入れやハンマー、テントの収納袋等、片付けの道具を準備して置いています。道具にも1つずつ住所を付けてあげれば片付けはスマートになると思っています。
次に多かったのは、ギアの配置方法についての回答。サイト内に不規則に点在させず、カテゴリー別にまとめて配置すれば、キャンプ中も撤収時も探し回ることなくスムーズに。
コンロに片付け用のアルミホイルは必ず敷く。これは本当にかなり変わる。
食事用の収納ケースを小さめにして分け、「油っこいもの・朝ごはんに使った食器は帰ってから洗う用」の入れ物に収納し、帰ってから収納ケースごと洗う。
また、ギア使用時の工夫で後片付けの手間を減らすこんなアイディアも。ぜひ参考にしてみては?
そもそもキャンプの準備段階で撤収を意識して備えておくこと
時系列的にはさかのぼってしまいますが、最後はキャンプ以前の準備段階でのコツについて。準備段階から撤収を意識して備えるには、かなりの経験値が必要に。
特に積載物の縮小化は、ビギナーにはなかなか難しいところ。知識として頭に入れてつつ、少しずつトライしていけば必ずや高速撤収へつながっていきますよ!