ブロック肉を一口大にカットして作る「うまみたっぷりホロホロ肉骨茶(バクテー)」
バクテーとは、マレーシアのスープのこと。骨つきの肉や内臓などとスパイスを煮込んだ料理で、滋養強壮のための薬膳料理として作られたという説もあるそう。
たくさんの八角で香りづけしたスープはコクがあり、何時間も煮込んだコンソメのように深い味わいなので、二日酔いの日にもおすすめしたい味です。
作り方
①Aと一口大に切った豚肉を保存袋に入れてよく揉み込み、空気を抜いて密閉しておく
バクテーは骨つき肉で作ることが多い料理ですが、骨があると食べづらいので、豚バラ肉がおすすめです。
②鍋にニンニクと油を入れて香りが立ってきたら、大きめにくし切りした玉ねぎを入れて炒め、豚肉を入れる
ここでは、玉ねぎに少し油がまわるくらいに炒めれば大丈夫。肉の色が変わったら、次の工程に進みましょう。
③Bを入れ、アクを取りながら50分間煮込む。塩で味をととのえて、肉が柔らかくなったら完成
八角が6個も入るので、煮込んでいるそばから異国の香りがしてきます。シナモンスティックやクローブなどのピリッとした香りのするスパイスを入れてもおいしそう。
④皿に盛りつけてパクチーを飾る
濃厚なスープとホロホロに柔らかくなった豚肉のスープです。スープにごはんや麺を入れて食べたくなるこっくりとしたお味。
豚バラ肉はメインにもなり得るし、こうしてスープのだしとしても大活躍するので、本当に使い勝手がいいんです。
パエリアンさんの詳しいレシピはこちら
ブロック肉を包丁で挽肉に「豚肉としいたけのアヒージョ」
しいたけのかさの中に挽肉を詰めてオイルでグツグツ煮込むタパス。ニンニクとしいたけの香りが食欲をそそります。
大きめのしいたけを用意して、挽肉をこんもりと山になるように盛るとボリュームが出て、肉の中がふっくらとジューシーに仕上がります。おつまみだけでなくおかずとしてもいただける一品です。
作り方
①豚バラブロックをスライスしたら、みじん切りにして挽肉を作る
細かく刻むまでに時間がかかりそうに見えるかもしれませんが、実はかなりあっさりと挽肉の状態になります。
普通の三徳包丁でもできますが、出刃包丁など重さのあるもので刻むと、力をかけずにみじん切りできるのでおすすめです。叩いたばかりの挽肉は鮮度がよく、お肉がふっくらとしているので、どんなお料理にしてもおいしくいただけますよ。
②挽肉にAを入れてよくこねたら、しいたけの軸をとってかさの中に詰める
こんなふうにかさの丸まったところにもしっかり詰めていくと、焼いたときにしいたけと肉が剥がれてしまわないんです。
③フライパンやスキレットにオイルをひき、アンチョビとにんにく、鷹の爪を入れたら、肉を詰めたしいたけと軸を煮る
はじめは肉のほうを下にして揚げ焼きするように煮込み、焼き色がついたらひっくり返してしいたけのかさを焼いていきます。
竹串で刺してみて、透明の肉汁が出るようになればできあがりです。うまく焼き色がつかないときは、バーナーで表面を炙ってもいいですね。
加藤超也シェフの詳しいレシピはこちら
煮ても焼いても硬くならず、洋風にも和風にもいただくことができる豚バラブロック。一本持っていけば、お料理のアレンジの幅が広がります。
脂分が多くてカロリーが高いことばかりがクローズアップされてしまいますが、実はナイアシンやビタミンB1、コラーゲンなどの栄養が豊富で、優秀な食材でもあるんです。
暑い季節の疲労回復や、うっかり焼けてしまいしがちなお肌の日焼け予防にもおすすめですよ。
ライター:吉川愛歩
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