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IN⇄OUTをボーダレスに繋ぐ「INOUT(イナウト)」って何者?【人気ガレージブランドの裏話vol.3】(2ページ目)

小林さんにインタビュー!「イナウト」って何者ですか?

ブランド立ち上げのきっかけは?

イナウト

23歳で起業した設計施工会社の経営をしている小林さん。現在でもアパレル店舗を中心に、名だたるブランドショップを手掛ける売れっ子設計士でありながら、「イナウト」を運営。そもそも、なぜ自社ブランドを立ち上げることになったのでしょうか?

昔から什器やテーブルなど、家具は一通り設計して作っていました。そのノウハウを、趣味だったキャンプに持ち込んだのがきっかけですね。当時は味気ないギアが多くて、どうしても個人的に好きになれなかったので、テーブルや椅子、ギアボックスなどを作るようになりました。それらが、今のイナウトのベースになっています。

立ち上げ当初の反応は?

イナウト 小林さん

いまでこそ、グランピング施設が次々と増え続け、グラマラスなキャンプはひとつのスタイルとして確立されました。でも、イナウトを立ち上げた2014年には、まだグランピングという言葉すら日本には普及していません。お客さんの反応はどうだったのでしょうか?

当時はキャンプギアと家具を兼用しようなんて発想が浸透していなかったので、苦労しましたね。イナウトの商品は“家で使うことが前提”なので、頑丈で耐久性を重視してます。すると、小さくなりにくかったり、単価も高くなってしまうんです。お客さんからは「重い!」「高い!」ってよく突っ込まれましたね。でも、一部のコアなお客さんたちからは好評で、それが徐々に広まっていった感じです。

イナウトの代表作はこの3つ

タートルテーブル

素材も生産もすべてMade in Japanにこだわっているイナウト。その代表作として最初にピックアップしていただいたのが、ブランド第一号商品の「タートルテーブル(9万5,000円)」。スチール製の頑丈な脚はロータイプとハイタイプの2種類から選べるそうです。

自宅ではソファ前のリビングテーブルとして、キャンプでは家族で囲めるメインテーブルとして使用できます。スチール部分にはシェラカップをぶら下げられたりと、当時では珍しいかったギミックはコアなキャンパーたちから評価を頂きました。

ジャストライトチェア

お次がこちらの「ジャストライトチェア(3万6,500円)」。最高のくつろぎタイムを演出してれる、イナウトの定番モデルです。

タートルテーブルの次に商品化したのがジャストライトチェアです。長時間座っても疲れないように高さを設定しています。使用している倉敷帆布(はんぷ)は頑丈で伸びにくいから長く使えますし、沈みが少ないので座るととても快適ですよ。

スタックボックス

そしてもう一つ、イナウトと言えばこちらの「スタックボックス」も有名。ハイ(2万6,500円)とロー(2万1,500円)の2サイズ展開で、ウッドカバーやコネクトテーブルなど豊富なオプションが人気の秘密です。

荷物を収納するためのボックスですが、安い価格ではないので、買った後にもいろいろ応用ができるようにと、オプションを豊富に取り揃えました。天板を付けて台にしたり、コネクタを連結してサイドテーブルにしたりと、使い方は無限大に広がるボックスです。

壊れてしまっても、無償で修理

イナウト

キャンプ用品として考えると高価に感じるイナウトの製品ですが、自宅で使うことをメインに作られた家具と捉えれば、コストパフォーマンスは悪くありません。しかも、万が一壊れても、ほとんどの場合は無償で直してくれるというのですから、安心して購入できますね。

ウッドや金属製品の場合、どうしても経年変化で壊れてしまうことがあります。そんな場合は店舗まで送っていただければ、キレイにメンテナンスして無償で修理してます。テーブルに付いた染みなんかも、削ったり、その部分だけパーツを交換できますのでご安心ください。

送料のみ別途必要となりますが、こういったアフターサポートは嬉しい限りです。ユーザーでお困りの方は、ぜひ一度問い合わせてみてください。

家具屋だから、くつろいで買い物して欲しい

イナウト コーヒー

東向島の新店舗にはカフェスペースも用意。ランチタイムは軽食も用意され、コーヒーはイナウトのオリジナルブレンド(1,500円で購入も可能)を使用。キャンプの朝に合うテイストで作られたもので、香りが高く、外にいても濃い香りが楽しめるコーヒーに仕上がっています。

イナウト 小林さん

この物件はもともと自動車整備工場だったのもあって、とにかく広いんです。ずっとやりたかったカフェがようやく実現できました。イナウトはアウトドアショップというより家具屋。ですので、ゆっくりくつろぎながら見て欲しいというのもありますし、買い物をするときって少し頭を冷やしたくなるじゃないですか(笑)。そんなときにカフェスペースを使ってもらえたらと思います。

続いては、イナウトの最近のイチオシアイテムと今後の展開について紹介していきましょう。

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