目利きが光る!先輩キャンパー6名が最近買ったものとは?
ギアを購入する際、「欲しい!」と思うポイントは人それぞれ。デザインを重視する方がいれば、機能性にこだわる方、はたまたコスパ◎なものを求める方など、ポイントはさまざまあるはずです。
最終的に「コレにする!」と決め手になるのは、普段キャンプスタイルの参考にしている「あの人が使ってる!」なんてこともあるのではないでしょうか。
そこで今回は、アウトドアシーンで一目置かれる先輩キャンパー6名に取材。最近買った「新スタメン・ギア」を教えてもらいました。彼らがどんな理由でそれを購入したのか、またそのアイテムに何を期待しているのか。気になることもてんこ盛りですよね。
では、さっそく数あるアイテムから選ばれた「新スタメン・ギア」を拝見していきましょう!
超人気ショップオーナー山口さんは、ネイタルデザイン×グリップスワニー「FPタープ」
名古屋の超人気セレクトショップ「mountain mountain factory」でオーナーを務める山口さん(@mmf_yaman)。自ら海外へヴィンテージギアを買い付けに行くほどのヴィンテージ好きで、新旧のプロダクトを織り交ぜたスタイルが印象的。キャンプ歴は10年以上。最近は焚き火メインのキャンプを楽しんでいるようです。
サイズ感に惹かれました!ネイタルデザイン×グリップスワニーの「FPタープ」
最近購入したのは、ネイタルデザイン別注のグリップスワニー「FPタープ」です。独自の難熱素材ファイヤーシールドを使用したアイテムなので幕下でも焚き火を楽しめ、何よりミリタリーなカラーリングが僕好み。
このタープは、グリップスワニー初となる本格的なキャンプギアとして登場。発売前から話題を集めていたアイテムです。
ずっと愛車にハマるタープを探していました。というのも、愛車「エコノライン」のサイドのレインモール部分は長さが約315cmとかなり大きいので、(写真のものは同じサイズ感でまったくの別物なんですけど)こうやってジャストサイズで使えるタープってなかなかないんですよね。
今回ゲットした「FPタープ」は、サイズが300×400cm。ミリタリー感のある見た目も最高ながら、大きさも愛車と相性抜群なんです。
古いアメ車にも合わせることができる無骨な雰囲気もお気に入りのポイントですが、このように生地がしっかりしているので影が濃く、暑くなるこれからの季節に最適です。
レクタ型を採用した「FPタープ」は、構造がシンプルなのでビギナーにも扱いやすいモデル。加えて、8箇所ハトメ穴が付いているため張り方は自由自在! オールシーズン使うことができ、かつ自由度も高いタープなので即戦力になること間違いなしですね。
ネイタルデザイン×グリップスワニー「FPタープ」の詳細はこちら
フードコーディネーター三宅さんは、マーグズの多機能焚き火台「ラプカ」
フードコーディネーターとして活躍する三宅さん(@hapi.cammoc)は、“キャンプのある暮らし”をコンセプトに活動するアウトドアクリエイターズユニット「CAMMOC」の一員。
キャンプ中はずっと料理をしているほど料理好きで、アウトドアでのフードメニューを日々考案、発信しています。さて、そんな彼女が購入したものは?
本格的に料理を楽しめる構造に惹かれました!マーグズの多次元型焚き火台「ラプカ」
私が最近購入したのは、焚き火をしっかり楽しめるサイズ感(355×345×345mm)でありながら、コンパクトに収納できるマーグズの「ラプカ」です。逆台形型という、これまでにないデザインが気になり購入しました。焚き火料理に特化しているので、料理好きな私に最適なアイテムです。
聞き馴染みのない方も多いかもしれませんが『マーグズ(MAAGS)』は、アートやウェブ、建築などのさまざまな分野のクリエイターたちが集まり2019年11月に発足した新進気鋭のブランドです。
シンプルな構造なのでたった3ステップで組み立てられる設計。全てのパーツが平面でできているため収納時には、たったの厚み1.3cmまでコンパクトに。
魅力はたくさんありますが、なかでも一番気に入っているポイントは焼き場のレイアウトを自在に組み替えられる立体的な作り。五徳の高さを3段階に調整できるので、幅広い調理に対応してくれるんです。
焼き場を立体的に設定できるので、上段は保温、中段は焼き料理など1度に何品も焚き火調理を楽しめそうですね。
最近買ったばかりでまだ実際にキャンプ場で使用できてないのですが、焚き火を楽しみながらのんびり料理をしたいなって。想像しながら家で広げてはワクワクしています。
DIYや市販品を駆使して、自分仕様の調理焚き火台に変化させようと現在試行錯誤中です!
料理好きな三宅さんならではのアイテムセレクトでしたね。コンパクトな焚火台はさまざまなブランドからリリースされていますが、ここまで自由度の高いモデルはかなり珍しいのではないでしょうか。
皆さんもぜひ、マーグズの多次元型焚き火台「ラプカ」でアウトドアクッキングを楽しんでみては?
マーグズ「ラプカ」の詳細はこちら
バンライフにハマるヨツトシさんが買ったのは、H&O「SCウィングトップ」
アウトドアガレージブランド『SomAbito(ソマビト)』を2014年に設立し、ディレクションを行うヨツトシさん(@somabito_yotsutoshi)。キャンプスタイルは多岐に渡り、最近のマイブームはバンライフなんだとか。
そんな彼がギア選びで重視していることは“作者によって製品誕生までの背景がしっかりとしているもの”。果たして、どんな逸品が登場するのでしょうか?
機能美に惹かれました! H&Oの「SCスウイングトップ 25」
私が買ったのは、『H&O(エイチ アンド オー)』の「SCウイングトップ 25」という天板です。スノーピークの「シェルフコンテナ 25」をずっとカスタムしながら使っているんですけど、より機能性を追求したくてこの観音開きができる天板を購入しました。
天板に加え写真のヨツトシさんのシェルフコンテナは、自身のブランド『SomAbito』の十八番である「BLACKCHIP」のパウダーコーディングが施され、より男前なルックスにカスタムされています。
シェルコン蓋のカスタムパーツは、様々なブランドから色々なアイデアが採用されていますが、H&Oの製品は外観の美しさのクオリティ、機能美を兼ね備えた一級品! 天板を設置しシェルコンをテーブルとして使う場合も半分ずつ開くことができるので、天板の上の物を少し寄せるだけで中のモノが取り出せてとても便利です。
ソロでの軽装なスタイルではメインのテーブルとして使用したり、キッチンのサイドテーブルとして使用することが多いですね。キャンプサイトに置くだけで様になるので、すごく重宝していますよ!
ヨツトシさんらしい無骨なカスタムギアを披露してもらいました。愛用者の多いスノーピークの「シェルフコンテナ」が今後、キャンパー達の手によってどのようにカスタムされるのか。
試行錯誤しながら手持ちのギアの快適化を測るのも、キャンプの楽しみの一つですね。
H&O「SCウイングトップ 25」の詳細はこちら
キャンプ歴40年の玄人キャンパー・ジョーさんが買ったのは、サンゾクマウンテンの「マウンコル 悪tega」
キャンプ歴40年以上のジョーさん(@jawscj7)は、今回ご登場いただく先輩キャンパーの中で1番の長いキャリアの持ち主。Instagramのフォロワー3万人を越え、国内外より注目を集めているカリスマキャンパーです。
焚き火と相性抜群な仕様に惹かれました!サンゾクマウンテンの「マウンコル 悪tega」
キャンプサイトの中心にはいつも焚き火ギアで溢れています。サンゾクマウンテンの焚き火台「マウンコル 悪tega(ワルテガ)」は、火遊びが好きな私にとってピッタリなアイテム。焚き火をしながら調理もできる大型サイズと拡張性の高さに一目惚れして購入しました!
斬新かつワイルドな焚き火ギアで人気のガレージブランド『サンゾクマウンテン』。この「マウンコル 悪tega」は、当ブランドが展開する焚き火台の中でも一番大きな直径約45cmのモデルで、オルテガ柄にちょっぴり悪魔のような刺々しい雰囲気が注入されています。
直径が大きいのでこの焚き火台の中に耐熱性のテーブルを投入し、調理台代わりに使用しています。
キャンプ場ではよく料理を作りますが、これを買ってから一段と料理をするのが楽しくなりました。料理の後は焚き火を囲んで、晩酌する。これが最高なんです!
「マウンコル 悪tega」には、2サイズの鉄脚が付属しているので、調理に合わせて焚き火台自体の高さを調整することも可能。この他、焚き火台に設置できるオプションアイテムも同ブランドから数多くラインナップしているのも魅力の一つなのだとか。
肉を焼いたり、お湯を沸かしたり、焚き火を見てリラックスしたりと、これさえあればキャンプの醍醐味すべてを体感できるので、いつもサイトの中心に置いています。
素材そのものの雰囲気を生かすため、無塗装の鉄材を使用したサンゾクマウンテンの焚き火台。柄は全3種類、サイズも今回ご紹介した以外にも幅広く展開されているので合わせてチェックしてみてください。
「マウンコル 悪tega」の詳細はこちら
料理上手なソトレシピの千秋さんが買ったのは、タークの「クラシックグリルパン」
キャンプ料理専門レシピサイト「ソトレシピ」の代表取締役を務める千秋さん(@kotarochiaki)。またキャンプ料理ユニット「パエリアン」の一員でもあり、“旅とキャンプとごはん。”をテーマに色々なプロジェクトを仕掛けています。
そんな生粋の料理好き、千秋さんの購入品はやはり調理道具の様子!
熱伝導率の高さに惹かれました!タークの「クラシックグリルパン」
私が購入したのはタークの「クラシックグリルパン」。“パエリアン”と自ら名乗っているためカッコいいパエリアパンが欲しかったんです。そんな時に見つけたのがこのグリルパン。
長い取っ手が付いているターク定番のフライパンと違い、両サイドに短めの取っ手が付いているデザインなので、収納時に場所をとらず、キャンプに持っていくのに最適なんです。
プロの料理人も愛用するターク製のアイテム。千秋さんが購入したグリルパンは、短めの取っ手なのでオーブン調理にも好都合ですね。
なんと言っても魅力は、熱伝導の高さ! 火加減調整が難しいパエリアもムラなく炊き上がりますし、ステーキやお野菜などのグリルもサッと火通しでできるので、ジューシーな仕上がりに。また、IHにも対応しているので自宅での調理にもうってつけです。
本体にしっかりとした厚みがあるため保温性にも優れており、そのままテーブルに持っていけば熱々のまま美味しい料理を楽しむことができます。
パエリア以外の料理も作れるのですが、僕は主に“エクストリームパエリア”を作るのに活用しています。どのパエリアも美味しく仕上がるので、本当にオススメですよ!
ちなみに“エクストリームパエリア”とは、ラーメン二郎など誰もが知っている人気ラーメンをパエリア化してしまうこと。千秋さんはYouTubeでこういったパエリアを普及する面白レシピも紹介しているので、気になる方はこちらもチェックしてみてください。
ターク クラシック グリルパン 28cm
外遊び&DIY好き宮崎さんが買ったのは、アシモクラフト×38explore×デキテクの「三脚アタッチメント」
「38パレット」でお馴染みガレージブランド『38explore(ミヤエクスプローラー)』主宰 宮崎さん(@38explore)は、工夫を凝らした独自のキャンプスタイルから“フィールドのアイディアマン”の異名を持つほど。そんな宮崎さんがここ最近手に入れた「新スタメン・ギア」とは?
扱い勝手の良さがオススメ!アシモクラフト×38explore×DEKITECHの「三脚アタッチメント」
私が最近購入したのは、アシモクラフト×38explore×DEKITECHの「三脚アタッチメント」です。
宮崎さん主宰の38exploreと注目のガレージブランドであるアシモクラフト、そして町工場のモノづくり集団DEKITECH(デキテク)の豪華なトリプルネームで作られた三脚アタッチメント。
宮崎さんが一押しするだけで期待度高まりますが、今のところ「なんだろう?」と思っている方はきっと多いはず。さて、どういった使い道があるのでしょう。
使い方は、お好みの天板にこの「三脚アタッチメント」をネジで固定。あとは、そのアタッチメントに三脚を取り付けるだけでテーブルが作れます。DIY初心者の方でも簡単に扱え、かつ自分好みのものを作ることができるのでオススメです。
アイデア次第でどんなものも三脚に合体できるのでオススメです。w1/4とw3/8の変換アダプター付きなので、合わせる三脚も選びません。
キャンプ場などの不整地な足場でも、3点で支える三脚なら抜群の安定感。他人とかぶるのがイヤ! という方も、コレならオリジナルのテーブルが作れるので、キャンプスタイルの幅も広がりそうです。
キャンプで活用するのはもちろん、家でも活用できます。このようにライトとしても使えるので、ベッドサイドやソファーの横に置いてみるのもいいですよ! 高さも自在に変えられる三脚の利点も上手く活用できます。
ちなみに私は建築現場で立って打ち合わせができるように、いつもテーブルとして持ち歩いていますね。
DIY好きの宮崎さんらしいアイテムをセレクト。ホームセンターなどではさまざまな種類のボードが比較的安価で販売されていますし、DIYの入門編としてチャレンジしてみてもいいかもしれませんね! 宮崎さんを参考にDIYを追求してみてはいかがでしょうか。
アシモクラフト×38explore×DEKITECH「三脚アタッチメント」の詳細はこちら
先輩キャンパーを参考にして、より良いキャンプサイト作りを!
先輩キャンパーの「新・スタメンギア」いかがでしたか? 1人1人の個性が反映されていてとても面白いラインナップになっていましたよね! これを参考に皆さんも“良い”と思えるスタメンギアを見つけてくださいね。もちろん今回ご紹介したアイテムは機能性・デザイン性◎なので気になった方はぜひ購入のご検討を!
Text:笹谷淳介 Edit:GGGC