続・初心者のパラコードDIYチャレンジ
家で過ごす時間が増えたため、一念発起して挑戦することにしたパラコードを使ったDIY。前回、写真のシェラカップハンドルアレンジが意外とそれらしくできてしまった筆者。
今回もメイドインUSAの「ATWOOD ROPE(アトウッド・ロープ)」を使用して、さらなるDIYに挑戦してみることにします。ATWOOD ROPE 100フィート(30m)
教えてくれるのはパラコードのスペシャリスト!
ミリタリー&アウトドアショップ KINRYU 宮田さん
お気に入りのナイフを自分だけの仕様に
簡単そうなパラコードDIYを調べていて次に見つかったのが、ナイフのハンドルに巻きつけるというもの。そこでさっそくやってみよう……と思ったんですが、愛用ナイフのハンドルを改めて握ったところ、現状でとてもしっくりくるので、握り心地を変更したくない気持ちに。
そこでハンドルのホールにパラコードを通し、編み込んでアクセサリーを作ることに。「スネークノット」という編み方を勉強し、挑戦してみました。
いずれにしても、シンプルで簡単な編み方なので初めての方にもオススメです♪
スネークノットの編み方
それでは編み方を見ていきましょう。見ながらコピーしやすいよう、かなり細かく手順を分けてみました。またわかりやすくするため、現実的ではない短さのパラコードを使用しています。
パラコードの真ん中が起点となります。前出の写真では、ナイフハンドルのホールを通っている部分です。
左側のロープで、右側を跨ぎます。
Uターンしてくぐります。
もういっちょ、くぐります。左側のロープからしたら、自分自身もくぐり抜けるイメージですね。
さあ次は右側のロープの番です。左側のロープをくぐります。
Uターンして、今度は乗り越えます。
もういっちょ乗り越えます。
さらにもういっちょ、乗り越えましょう。3つのロープを上からごぼう抜きです。
最後のロープはくぐり抜けます。
両先端を広げるように引っ張れば、シュルル……と結び目が上がっていきます。
1つ目の結び目が完成しました。あとは繰り返すだけ!
手順はこんな感じ
よくわからないアクセサリーが完成
意気揚々と編み込んでおります。パラコードの編み込みは、間違えると結び目の形状によって「あ、間違えた」とすぐに気づくことができ、助かりました。
先端の処理は、余った部分をギリギリでカット。
ほつれないようにカット面を炙ります。他の部分を炙ってしまわないように注意しながら。
うーん、出来栄えは微妙ですね。いったい何の役に立つのか、自分でもわかりません。強いて言えば、シースから取り出すときに便利なような気がしないでもない、そんなアクセサリーとなりました。
ナイフのストラップにするのであれば、留めてしまう前に手首を通せるほどのホールを設けるとハンドストラップとしてツールの落下防止にも役立つので、次はぜひ試してみてください。
ブレスレットの自作に挑戦!
ナイフのアレンジとしてはイマイチ冴えなかったスネークノットですが、それは筆者の責任であり、スネークノットに罪はありません。
そこでスネークノットの名誉のため、ブレスレットの作成に挑戦! パラコードを編み込んだブレスレットは、いざというときに解いてパラコードとして使うことができ、アウトドアマンのアクセサリーとして最高クラスのかっこよさです。
2mのパラコードで編み込む
長さ2mにカットしたパラコードを用意し、編み込んでいきます。2mという長さの根拠は、「2mもあれば充分だろう、30cmにも満たないブレスレットだし」という素人の勘です。のちほど、これが裏目に出ます。
手首に当てながら長さを確認し、編み込み作業は完了。起点のループに先端を通します。
ループが狭い場合は、先の細いペンチなどで広げてやり、場合によっては先端を掴んで引っ張り出します。
あとはこの2つの先端を結びつけて、抜けないようにすればOK。
しかし中央を起点としたはずなのに、長さに差がついてしまいましたね。長い方をカットして合わせましょう。
止め結びで妥協のフィニッシュ
ループを通した2本の先端は、シンプルに「止め結び」で。調べたらブレスレットの先端処理には「ダイヤモンドノット」というかっこいい結び方があるようでしたが、習得する気力がなく、妥協しました。
ブレスレット完成!
装着してみました。2mのパラコードで充分と考えていましたが、着けるときも外すときも苦労する、小さめのブレスレットに。余裕のある長さのパラコードを用意して、調整しながら仕上げるのが吉ですね。
それでも満足度は非常に高いです。「あの葡萄は酸っぱい」と横目で見てきたパラコードの自作ブレスレットが、ついに実現しました。カラー違いのコードを溶接して使えば、ツートンカラーのものが完成するそうですね。いつか挑戦してみます。
難しく考えすぎず大体で調整しながら編んでみましょう。ただし、上のブレスレットのようにアジャスターとなる遊び部分が短くなると着脱しづらくなってしまいますのでご注意を。
ATWOOD ROPE 100フィート(30m)
及第点のブレスレットに気を良くした筆者、違う編み方にも挑戦したくなってしまいました!