「赤子泣いてもフタ取るな」は、炊飯に失敗しないための言い伝えですが、ここまでの行程が順調なら、もうフタを開けても大丈夫。表面と底の2箇所のご飯をスプーンですくって試食してみましょう。
ただし開けっ放しは禁止です。これが上手にご飯が炊けたときの表面、いわゆる「カニの穴」。
スプーンですくったご飯の表面が艶やかで、底側にうすくお焦げができていたら、大成功です。
【失敗しない極意・その7】奥義「コッヘル返し」
軍手や革手袋をしてコッヘルをしっかりと持って上下を逆さまにする奥義「コッヘル返し」。蒸気が底側に昇り、お焦げの部分を柔らかくするとともに、ご飯の自重で底に焦げ付いた部分が剥がれやすくなります。
タオルを下に敷き、その上に逆さまにしたコッヘルを載せましょう。
タオルなどでコッヘル全体を包み、3~10分間ほど放置します。これはいわゆる蒸らしの行程。冷めない程度の時間でOKです。
ご飯がベチャベチャだった場合は、以前より少し強めの火力で再加熱し、グツグツクンクン法でリトライしてください。反対に黒焦げ部分が多い場合は、食べられる部分だけ取り出しましょう。
ツヤツヤのキャンプご飯、できました!
キャンプでもやっぱり主食はご飯がいいですね。ご飯が美味しく炊けるだけでキャンプは数段楽しくなります。では、山盛りにして残さず「いただきま~す!」
【おまけの極意】お焦げはお茶漬けが美味〜!
焦げついた部分は「お焦げ」と言われるように人気でもありますが、少し多すぎると困っちゃいますよね。焦げに白飯を足してお湯を注ぎ、醤油と白ゴマで味付けして、お焦げ茶漬けにするのも美味しいリカバリー方法です。
こびりつきなく、ごちそうさまでした!
キャンプの食事は自然に感謝し環境に配慮して残さず食べ、生ゴミの量を極力減らしたいものです。
極意に沿って炊飯すれば、いつでもどこでも美味しく炊けて、ご飯のこびり付きはほとんどありません。そして洗う作業も楽チン! ぜひ、失敗知らずの炊飯マスターを目指しましょう!