ただの収納バッグと思いきや…？想定外な３通りの使い方ができるholo「ラガーバッグ」

お上品な見た目だけど、想像以上に使えます

皆さんキャンプ道具の収納ってどうしていますか？　とりあえず大きめの収納ボックスに、大小構わず雑多にギアを詰め込んでいる、なんて方も多いのではないでしょうか。

となると、意外にネックになるのが小物ギアの収納問題。雑多に詰め込んだものの、キャンプ場に着いたら「あれはどこ？」「入れたはずなんだけどな〜」と捜索するハメになることも。

そんな時にあると便利なのが、さらに小分けにギアをまとめられる収納バッグです。今回はそんな収納バッグとしても使える、個性的な機能を持つholo（ホロ）の「ラガーバッグ」をご紹介します。

一見ただの小ぶりなバッグですが、実は収納以外にも3つの用途で使えます……！　その想定外の使い勝手が、なかなか面白いんです。

おまけにこのルックス！　アパレルショップにバッグとして並んでいても、引けを取らないデザインですよね。品の良い見た目ながら、アウトドアシーンでどんな機能面を発揮するのか。その実力をレビューします！

holoって初耳！どんなブランド？

まずは機能面を追求する前に、ブランドのご紹介から！　holoは、2019年に始動したばかりのNEWブランド。

その立役者は、バックパックが入荷後即完をくり返すほど大人気ブランド「RawLow Mountain Works（ロウロウマウンテンワークス）」の谷口 亮太郎氏。

バッグを中心に、アウトドアで役立つ機能を日常に落としこんだアイテムの数々は、涼しい顔をしてギミック満載というギャップを持つ曲者揃いです！　そんなholoのラガーバッグを深掘りしていきます。

こう見えて、実は超タフなラガーバッグ！

基本スペックをチェック

ラグビーボールのような“ボテッ”としたシルエットが印象的なラガーバッグ。バッグの素材には、貨物や自衛隊のトラックなどに使われていた肉厚な8号高密度コットンキャンバスを採用。お洒落なデザインながら、耐久性にも優れているタフさを兼ね備えています。

また表生地にはパラフィン樹脂による撥水加工が施され、濡れや汚れにも強い仕様。取手部分のレザーに上質なヌメ革を使用しているので、使い込むほどに味が出て、手にも馴染んでくれます。

落ち着いたデザイン、かつハンドバッグタイプなので普段使いにも打ってつけです。

サイズ展開は、写真右からS、M、Lの3サイズ。カラバリはそれぞれオリーブとオレンジの2色から選べるので、用途に合わせて色違いで揃えるのも良さそうです。

収納例：Sサイズはカトラリーケースに！

ここで収納の参考例をご紹介。一番小さいSサイズ（縦11×横28×マチ13cm）は、カトラリーケースに。テーブルの上に置いておいても、その圧倒的なお洒落さでキャンプサイトの生活感を打ち消してくれます。

収納例：Lサイズは調理器具一式をまとめて！

一番大きいLサイズ（縦13×横42×マチ24cm）は、シングルバーナー、クッカー、燃料のCB缶、トーチ、シェラカップ、カトラリーなど調理器具一式まとめて入れられるほどのサイズ感です。マチがしっかり確保されているので、CB缶だって寝かせた状態で縦に入れられます。

一通りスペックを確認したところでやっぱり気になるのが、前述した「ただの収納バッグじゃない」という点。その機能面を見ていきましょう！

“収納”以外の3つの使い方が面白い！

使い方①簡易保冷バッグとして使える

まずは、ファスナーを開けて中身をチェック！　そこで見えてきたのが、このシルバーに輝くライニングです。そう、holoの「ラガーバッグ」は本体内側に保冷ライニングをあしらっているんです。

このように保冷剤を入れ……

食材を入れると簡易保冷バッグとして使用可能。とはいえ、分厚い断熱材が入っているわけではないので、クーラーボックスほどの優れた保冷力！　とはいきません。

通勤・通学のお弁当バッグとして、ピクニックやデイキャンプのクーラー代わりに丁度いいと言ったところでしょうか。

試しにこの日は、実際にどれほどの食材を入れることができるのか、Lサイズのラガーバッグを例に確かめてみました。

Lサイズだと保冷剤を入れ、500mlの缶ビール2本に袋タイプの焼きそば、一緒に炒める食材、おつまみまで入ります。撮影当時は、2月下旬で平均気温8℃。

強力な保冷力でお馴染み、ロゴスの氷点下パックMを入れていたおかげで、午前中スーパーでの買い出しから夕方までしっかりビールが冷えた状態でした。

容量もこれだけ入れば、保冷力がそこまで必要のない秋冬のソロキャンプ、日によっては春の時期でも十分活躍してくれそうですね。

使い方②食材・料理のフードシェードとして使える

保冷ライニングに加え、このようにフルオープンにできるのも特徴のひとつ！　底面両端のストラップを外し、ファスナーを全開放すれば写真のようなドーム型の一枚布になり、トレイのような形に変身します。

これを料理の上にサッと被せれば……

フードシェードとして使えちゃうんです！　ラップを使わずして、料理に虫や砂埃が入るのを避けることができる、キャンプの調理シーンであると嬉しい機能ですよね。

使い方③ランタンシェードとして使える

さらにバッグの底面中央には、表面・裏面ともにレザーのループが付いています。

内側にLEDライトを取り付け、表面のループをランタンスタンドに吊り下げれば、ランタンシェードとしても活躍！

暗くなってからライトを点灯してみましたが、保冷ライニングの素材に反射し、しっかり光を拡散してくれています。

何と言っても一味違うランタンシェードのデザインは、所有する満足度も高いですね。コロンとしたフォルムでキャンプサイトの個性を演出してくれます。

ここまで多彩な活躍っぷりを見せてくれたラガーバッグ。問題点と言えるほどの欠点ではないですが、使ってみて気づいたことがひとつだけ。

使用するときに気をつけたいこと

それは、バッグの形状を保つコチラのストラップです。

というのも、コレを外すと本体フルオープンになるわけですが、このストラップは完全独立型。しっかりと管理していないと失くす恐れがあります。

筆者も撮影をしながら、外したストラップをパンツのポケットに入れておいたのですが、後ほど「あれ、何処に置いたかな？」と慌てふためいてしまいました。

そのため、開放する時は各両端にあるループにストラップをくくりつけておくのがオススメ。こうしておけば、外しておいたストラップを失くす心配がありません。

holoの他のバッグも面白いんです！

この他にも多数バッグアイテムがラインナップ。全て国内でハンドメイドで生産されており、その質の高さとアウトドア好きなら「おっ！」と思わされるギミックは、大切な方への贈り物としてもオススメですよ！

一見なんの変哲もないサコッシュですが、バッグの背面に取り外し可能なタイベックポケット付き！　ポケットは単体でポーチとしても使用可能です。

両サイドにジッパーが付いており、フルオープンにすればグランドシートとしても使える大型トートバッグ。

バックパックとボストンの2way仕様。ファスナーを開くとバスタブのような形状になり、内容物を確認しやすいのが特徴！　容量45Lと大型ですが、パッキングしたものも取り出しやすいのでストレスフリーに扱えます。

大型の保冷トート、そしてサイドジッパーを開放すると車のフロントガラス用のサンシェイドとしても使える驚きの機能性を兼ね備えた逸品。常に車の中に忍ばせておけば、スーパーへの買い出し時にも役立ちます。

長尺ギアも収納できるサイドジッパー付きの「ダッドトート」は、ストラップを付け替えることでエプロンにも変身！

このようにholoのアイテムは、使用用途が一つに限られないユニークなアイデア製品揃い！　詳しい機能性は、ショップサイトをチェックしてくださいね。

タフに使えて多彩。お洒落なデザインが気分も高めてくれます！

収納バッグを選び方として収納力をみるのも極めて重要なポイントですが、このように多方面で活躍してくれるバッグをチョイスするのも良いのではないでしょうか。

使う度に楽しくなるような多彩な機能と、長く愛用できる耐久性を兼ね備えたラガーバッグを是非取り入れてみては？

Text：GGGC

Photo：編集部