【設営編】より簡単に!細部のブラッシュアップ・ポイント
設営編・細部徹底チェック①:フレームと本体底部四隅を留める部分
フレームを大きくしならせて接続する新型は、旧型より力が必要となった一方、旧型の接続時に時々あったピンとフレームの間に皮膚を挟んでしまう、あの痛さを心配する必要がありません。
設営編・細部徹底チェック②:フレームソケット部分と本体天井部の接続部分
仕様が大きく変わった部分。旧型ではゴムの輪に付けられたハンドループを使って、思い切り引っ張らないと掛けられなかったですが、新型はフックをかけるだけでOK。
設営編・細部徹底チェック③:本体とフレームを繋ぐフックの形状
新型のフックは小さくて留めやすいですが、全部で8箇所もあるので、単純に設営作業の手数が増えています。
設営編・細部徹底チェック④:フライシート張り出し部とフレーム棟部前後を接続するパーツ
旧型の金属フックから、新型は特殊な形状の樹脂製フックに変更。新型はパチッと留まりますが、見た目はちょっと心配になってしまう小ささ。個人的にここは旧型のままでもよかったような気がします。
設営編・細部徹底チェック⑤:フライシートの四隅とインナーの四隅を接続するパーツ
旧型新型ともに金属フック。O型リングにフレームが重なり、若干フックが掛けづらい旧型。対して新型はフックが小さいものの掛けやすい構造になりました。
【宿泊想定編】快適性アップ!細部のブラッシュアップ・ポイント
まずは、ドアパネルを開けた新型と旧型を重ねて見てみましょう。
新型は旧型に比べドアパネルの開口部が広くなり、入ってすぐの頭上高も増しているため、出入りがしやすくなっています。
宿泊想定編・細部徹底チェック①:正面ドアパネルの構造
旧型のドアパネルは外側がプレーン生地、内側がメッシュ生地。新型は外側がメッシュ生地のいわゆるアウターメッシュ。
テント内部からメッシュパネルの面積を調整でき、換気や通風による快適性が向上しています。
宿泊想定編・細部徹底チェック②:足元側のウインドウ
室内の足元側ウインドウは、旧型も新型もアウターメッシュ構造を採用。小さくて低い位置にあるため、テントの外側から開閉するのは大変なので、当然といえば当然でしょうか。
宿泊想定編・細部徹底チェック③:小物ポケット
旧型の小物ポケットは左右の壁面にひとつずつの計2個。開口幅は約11cm、深さは約18cmで文庫本がピッタリ入る大きさ。
新型の小物ポケットは入って右側にひとつだけで、開口幅は約22cm、深さは約15cm。メッシュ生地なので入れた物が外から見え、メガネやスマホを入れても安心ですね。
宿泊想定編・細部徹底チェック④:吊り下げ用パーツ
吊り下げ用パーツは旧型では入り口と足元の2箇所で、布製ループに金属リングが付いています。前後のリングを紐で繋げば問題ないですが、そのままではライトなどを吊り下げるには不適当な位置。
新型は入り口・中央部・足元の3箇所で、布製ループのみ。便利度が増し、カラビナや紐を取り付ければよりライトなどを吊り下げやすいですね。
宿泊想定編・細部徹底チェック⑤:換気システム(ベンチレーター)
旧型ではベンチレーターと銘打った部分はなく、フライシートのドアパネル上部に工夫があります。ジッパーをオープンすればベンチレーターとして機能しますが、雨が浸入する心配あり。
一方、新型は独立ベンチレーターが装備され、雨の日の換気でも雨の浸入の心配は少ないつくりです。
宿泊想定編・細部徹底チェック⑥:フライシートのジッパー
新型のフライシートのジッパーは最近のモンベル製テントに多く採用されている、生地より長くはみ出した構造のもの。
この構造はテントに風圧がかかっても、ジッパーが開きづらいスグレモノ。旧型のジッパーは従来通りの構造です。
オプションほか、新型の進化度はいかに?
収納袋のコードロックも進化しました
小さなパーツでですが、小型軽量化に貢献。非常にスマートでシンプルな構造だから、旧型のそれより壊れる心配が少ないかもしれませんね。単品販売があると嬉しいですが……。
オプションアイテムチェック:グラウンドシート
ムーンライトテント1型には、オプションとしてカモフライ(迷彩柄フライシート)、テントマット、グラウンドシートが用意されています。
写真は一番利用率が高いと思われるグラウンドシート。こちらも新型の方が小型軽量に進化しました。
1型に対応するテントマットは収納サイズが約17×12×50cm。登山、自転車、オートバイでの使用には大き過ぎる印象です。実質、クルマでのソロキャンプ用というサイズ感ですね。
伝統のクマロゴにも違いがあった!
最後に、ムーンライトテント伝統のクマのロゴは、旧型は右向きでしたが新型は左向きかつ若干スマートに変更されました。このクマの名前は「モンタベア」。
筆者はこのロゴにアウトドアのワイルドさや自由さを感じ、ムーンライトテントを使った。と言っても過言ではないのです!
より幅広い用途で使いやすく進化を遂げた!
徹底比較をまとめると、新型は旧型に比べ格段に収納サイズ&重量の小型軽量化を図りながら、内部空間の拡大を筆頭に快適性や利便性までもアップしたことが判明しました。
また、新型はオートバイや自転車用だけでなく、登山用としても無理がありません。
総合的に見れば新型の方が優れているのは間違いなし。ですが、旧型のおおらかさにも、改めて捨て難い魅力を感じるのでした。