焚き火飯
第1話でも触れましたが、食事は簡素に。
夕食は自家製の牛肉入りトマトソースにチリビーンズ缶、そしてバゲット。
トマトソースとチリビーンズを混ぜメスキットパンで火を通します。カウボーイの野営をイメージした夕食です。
焚き火は終始焚き続けなくても太い枕木に熾きが残っているので、必要な時に針葉樹を2本程くべてやれば炎は勢いよく復活します。
焚き火は小さく!
焚き火は熾きさえ残っていれば、いつまでもチョロチョロ燃えてくれます。
私の焚き火スタイルは、股の中で燃やせる程の小さな焚き火。焚き火は小さくすることで、炎との距離感が縮まります。
よくキャンプファイヤーまがいに盛大に燃やしている場合がありますが、凍えて死にそうならまだしも、その大きさの炎が必要なのかと疑問に思ってしまうのも正直な気持ちです。
熱くて近寄れないから人の輪が大きくなる。必然的に会話の声も大きくなり周りに迷惑をかけてしまう……。膝をつき合わせるほど火に近づき輪が小さくなれば、その分小声でも会話できますよね。
焚き火キャンプの夜
夕食シーンはソロキャンプをイメージして撮影しましたが、実はオーナーも夕食にお誘いしました。たった一品の粗食ですけど……。
ゴミはすべて持ち帰りのキャンプ場なので、極力残飯がでない工夫をしてきました。食材が残るほど余分に持ち込むのではなく、気持ち少なめに用意してすべて完食することが大切。
バゲットでソースを拭い取り、ケトルのお湯を注いで洗いやすくしておきます。
この日は満月。多少曇り空でしたが月明かりの下でコーヒーを飲み、オーナーと焚き火談義。
コーヒーも普段は生豆から自家焙煎するほど拘りがありますが、本当に美味しいコーヒーは器具も多くなるので自宅で味わえばいいと思っています。今回はお湯を注ぐだけの粉末インスタントを用意しました。
ふと空を見上げると、月の周りに大きな輪が! これは月暈(つきがさ・げつうん)と呼ばれ、雨が降る前兆とも言われますが、幸運が訪れるという言い伝えもあります。いいことあるかな……!?
焚き火の後半は、燃えやすく灰の少ない針葉樹系を使い、就寝前には燃やし尽くすように計算しながら薪をくべます。
燃え切らない炭の塊が残れば、火消しツボまたは蓋付きのバケツに入れて鎮火させます。熾きが残った状態で寝てしまうと、夜中の突風で火災になる危険もあります。念には念を入れて消化しましょう。
ついにエピローグ。最後はVol.03 ショップ立ち寄り〜帰宅編
次のVol.3はエピローグ。起床~撤収、帰り道に近隣のショップへ立ち寄り、ギアの物色をしてきました。帰宅してからのギアの手入れについても触れたので、良ければ読んでみてください。