定価の5倍に値上がりした商品も! 中古市場のプロに聞いた“身近な”廃盤レアアイテム

2020/04/06 更新

ここ数年内に買ったキャンプ用品が、廃盤の影響で高値で取引される──身近なアイテムであるものの、中古市場では価値が上がっている商品というのがじつは結構あるんです。それは一体どんなアイテムなのか?中古キャンプ用品市場に詳しいプロに、身近な廃盤レアアイテムを聞いてきました。


アイキャッチ・記事中画像撮影:筆者

2年前に買ったストーブが、中古市場で2倍以上の金額に…!?


筆者が2年前に購入したイワタニのアウトドアガスストーブ(写真)が、中古市場で高値取引されていると知ったのはつい先日。調べてみると当時は8,000円位で購入したにも関わらず、確かに中古ショップでは20,000円前後の値付けになっているではありませんか!

ほかの通販サイトだと新品が40,000円で売られていたりと、価格が跳ね上がっていました。

眠っているギアって、意外とお宝だったりするのかも・・・?


これに気づいた筆者は、ひょっとすると比較的最近買ったギアでも価値が上がっている商品はほかにもあるのでは……? という疑問を抱き始め、その道のプロに話を聞いてみることに。すると、なかなかにリアルで有益な話が聞けました!

もしかしたら読者のみなさんの“タンスの肥やし”のなかにも、お宝アイテムがあるかも? そんな期待を膨らませつつ読んでみてくださいね。


ズバリ聞きます!「中古市場で値上がりするのは、どんなギア?」


今回お話を伺ったのは、中古キャンプ用品の売買を行うサービス「GEAR HACK」の松下瑛人さん。日々持ち込まれる中古品の状態をチェックし、値付けを担当されています。

価値が上がるのは「レアで需要があるもの」

当たり前の話ですが、需要がないものは買取価格も安くなりますし、中古市場でも人気がありません。販売価格よりも中古市場での値段が上がっているギアは、総じて人気があったり手に入りにくいものとなります。


買取の際はヤフオクやメルカリといった、ユーザーたちが日頃使っているC to C(個人間取引)サービスの取引金額を参考にしながら、実際に過去の買取実績を見て値段を決めるそうです。

様々なブランドのキャンプ用品を買取していますが、最近人気が高いのはガレージブランド。レアな事例になりますが、ガレージブランドのキャンプセット一式を、先日は700,000円で査定したばかりです。

サンゾクマウンテンの焚き火台に、フルカスタムされたカーミットチェア、ざぁ~ッスの限定テーブルにミルスペック仕様のヒルバーグのケロンと、とにかくすごい一式でした。

とはいえガレージブランドのアイテムはそもそも入手困難なものも多く、もっとたくさんの人が持っている”身近”なアイテム例が欲しい! というわけで、メジャーどころで需要のありそうなギアを具体的に教えてもらいました。

中古市場でも不動の人気は「スノーピーク」

ジカロテーブル1ユニットブリッジ

スノーピークは年初にその年の廃盤アイテムを発表するのですが、2020年度の廃盤商品でもすでに値上がりしているアイテムがあります。

と言って教えてくれたのが、「ジカロテーブル1ユニットブリッジ」。スノーピークのジカロテーブルにIGTをセットするための土台になるニッチな商材ですが、廃盤が発表されるやいなや定価2,980円の商品が4,400円前後で取引されているそうです。

ITEM
スノーピーク ジカロテーブル
●サイズ:焚火台L使用時/1120×1120×400mm (開口部600×600mm )・剛炎使用時/890×890×400mm(開口部370×370mm)
●収納サイズ:745×170×400mm
●重量:10.5kg
●材質:テーブルトップ/ステンレス・脚部/ステンレス・ツマミ/アルミ合金

スノーピークはユーザーも多いですし、こういったニッチな商品は廃盤になると手に入らなくなるため、値が上がりやすい傾向にあります。この先、もっと値上がりすると思いますよ。

フィールドコードリール

こちらの「フィールドコードリール」も、廃盤が決まってから需要が高まってきた商品。定価は15,000円でしたが、現在は19,000円前後で取引されています。コードリールは数あれど、ミリタリー好きなキャンパーに人気のタンカラーというところが廃盤をきっかけに再注目されたんだと思います。

トルテュプロのオプション品

スノーピークの値上がり傾向としてもう1つ面白いのが、すでに愛用している商品の廃盤が決まったことで発生するケース。

2~3年前にトルテュプロの廃盤が決まったのですが、最近になってオプション品の値段が上がってきました。幕の価格はそんなに変わらないのですが、インナーテントやシールドルーフ・専用のインナーマットが値上がりしています。

需要のパイは小さいのですが、トルテュプロユーザーたちが買い替えや買い足しをするタイミングになってきているためと思われます。

たねほおずき用グローシェード


スノーピークのヒット商品であるLEDランタン「たねほおずき」のグローシェードも、廃盤をきっかけに2倍以上の価格になっているのだとか。

写真は「ほおずき」なのですが、これよりも一回り小さい「たねほおずき」の蓄光するシェードがいま値上がりしています。定価は1,600円ですが、中古市場では4,400円。もしお持ちで使っていないというのでしたら、今が売り時かもしれませんね。


値上がり率が半端ない!「ハイマウント」のキャンドルランタン


続いて紹介してくれたのが、ハイマウントが定番アイテムとして販売していた「キャンドルランタン」。値上がり率がここまで高いものは珍しいそうです。

すごく地味なアイテムなんですが、このキャンドルランタンがすごいことになっています。定価は1,870円だったんですが、今は9,900円まで上がってきているんです! なんと定価の5倍以上。使う予定がなく収納スペースの肥やしになっているという方は、今すぐ売ったほうがいいです(笑)。


じつはこの商品、生産していた工場が急に潰れてしまい惜しまれつつも廃盤となってしまったそうで、同じものは作りたくても作れないとのこと。シンプルな佇まいが人気のアイテムだっただけに、まさに身近な廃盤レアアイテムとして注目株のようです。

小さいサイズの価値が爆上がり!スタンレーの「クラシックランチボックス」

出典:GEAR HACK
スタンレーのクラシックランチボックスは、ここ数年人気を集めているギア。中でも廃盤になった小さいサイズ(5.2L)が中古市場では盛り上がっているようです。

9.4Lの大きいサイズは今でも8,000円台で買うことができるのですが、なぜか小さいサイズが15,000円~18,000円の高値で取引されています。大は小を兼ねるはずなんですが、面白い現象です。

スタンレーと言えば2020年モデルからロゴが変更になりましたが、今のところ“旧ロゴ”の値上がり傾向はないとのこと。ただ人気ブランドの旧ロゴはいずれ価値が高まるケースが多いので、大切に保管しておくといつか値上がりするかもしれませんね。

廃盤じゃないのに高騰中!「ユニフレーム」のキャンプケトル

まさしくここ数ヶ月の話なんですが、ユニフレームのキャンプケトルが値上がりしてきています。メーカーからの廃盤発表はされていないのですが、なぜか市場から在庫がなくなっていまして。2020年3月現在、中古市場では10,000~12,000円位で取引されています。

確かにAmazonや楽天で検索しても、キャンプケトルは在庫切れかヒットなし。ユニフレームを代表するアイテムだけに、この先の展開が気になるところですね。いまならGEAR HACKでも買取強化中とのことなので、余っている人はぜひこの機会に検討を!

こういったケースもあるだけに不要になったキャンプ用品は売りに出すのも賢明ですが、それが思いもよらない“収入”になったらラッキーというもの。高値で買い取ってもらえるコツというのは、あるのでしょうか?

中古アイテムを少しでも高く売る秘訣は?

メンテナンスをしてから売りに出そう

よく使ったままの状態で売りに来られる方がいるのですが、基本的にはメンテナンスをした上で査定に出したほうが賢明です。焚き火台もきれいにしたほうが高値がつきやすいですし、煤で汚れたケトルも研磨剤などで磨いてからのほうが査定価格は2,000~3,000円くらい変わってきます。


GEAR HACKではテントなども実際に設営した上で、傷や汚れをチェックして査定しています。スタッフの手間や労力を押さえられる分、きれいにしてから売ったほうが高くなるというのは納得です。

雨撤収でビショビショになったテントをそのまま査定に出されるお客様もいるのですが、正直査定額は安くなってしまいます。あとよくあるのが、ステッカー。張りっぱなしだと日焼けや汚れが発生して値下がりしてしまう可能性があるため、剥がして拭き取るなどのひと手間をかけることで、高く売れる可能性がアップします。

みんなが欲しくなる少し前に売るのが正解!


中古市場の価格は日々変動しているので、いま価値があっても時間が経つと価値がなくなってしまうということもザラです。ポイントは「人が欲しくなる少し前の時期に売る」こと。春先はテントの需要が増えるということなので、春キャンプに行って使わないなぁ……と思ったものは、思い切って査定に出してみてはいかがでしょうか?

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紹介されたアイテム

スノーピーク ジカロテーブル
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まつい ただゆき

フリーランスのエディター/ライター。8歳からキャンプをはじめ、現在は二人の子どもを連れてのファミリーキャンプに勤しむ日々。「外でも家のようにくつろぐ」をテーマに、快適でお洒落なキャンプスタイルを探求中

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