【はじめての冬キャンプに挑戦】小さい子連れのファミリーでも「極寒」は回避できるのか?

2021/01/25 更新

冬キャンプに挑戦してみたいけど、装備のこととか、寒さのこととか、不安や疑問がいっぱい。そんなアナタのために、筆者が小さな子ども連れで冬キャンプに初挑戦した様子をレポートします!


アイキャッチ・記事中画像撮影:岡村武夫
※この記事は2020年1月に作成した記事です

冬キャンプに挑戦したいけど、上級者向け?


巷は空前のキャンプブーム。ハイシーズンのキャンプ場は、どこも予約が取りづらいですよね。オフシーズンにもキャンプを楽しめたらいいのに、って思いませんか?

でも、冬のキャンプって上級者向けのイメージ。装備は今のままでいいのか、寒すぎてテントで寝られるのか、何をして遊べばいいのか……などなど、不安は尽きません。


そこで今回は、4歳と2歳の子どもを連れて、初めての冬キャンプに挑戦する様子をレポートします! 果たして、ファミリーでも冬キャンプは楽しめるんでしょうか?

小さい子供連れで冬のキャンプに挑戦してみた(準備編)

早速、2月のファミリーキャンプを計画してみました!

初心者向けのキャンプ場選び

写真:PIXTA
ファミリーで冬キャンプに初挑戦するので、なるべくアクセスしやすいエリアで、かつ高規格なキャンプ場を選ぶことにしました。そこで候補に上がったのが山中湖。東京から近く、スーパーなども充実していて初心者にピッタリです。

標高は約1,000mで、気温が低いのがやや心配ですが、ワカサギ釣りやダイヤモンド富士など冬の魅力がたくさんあります。


山中湖エリアで、電源サイトあり、お風呂ありなどの条件から「小田急山中湖フォレストコテージ」を予約することに。室内の共有キッチンなど施設も充実しているので、冬キャンプ初心者にも心強いです!

装備は夏キャンプと同じで大丈夫?

出典:Coleman
我が家のテントはコールマンダークルームシリーズの2ルーム。日光による温度上昇を抑える機能付きで夏は快適ですが、居室部分にスカートがなく冬向きではありません。

でも、初の冬キャンプでテントを買い替えるのは躊躇してしまいます……。そこで、インターネットで見かけたスカートのDIYを試してみることに。


テントと同じ生地を縫い付けるやり方もありますが、今回はより簡単なクリップで留める方式を採用。必要なものはユタカシートとWクリップだけ。事前にシートを30㎝幅の帯状にカットしておきます。
ITEM
ユタカ シート #3000シルバー/ブラックシート
素材:ポリエチレン(PE)
ハトメ:アルミ(内径:12mm)



マットとシュラフは登山と兼用です。シュラフの快適温度は6℃、リミット温度は1℃。山中湖の最低気温は-10℃の予想なので、追加のマット類や、毛布、防寒着などを多めに持参します。

冬キャンプでは石油ストーブを使う人もいますが、一酸化炭素中毒や子どものやけどが心配なので、我が家はセラミックファンヒーターを持参することに。


更にどうしても寒くて耐えられないときに避難できるよう、キャンピングカーで出かけます。「じゃあテント張る必要ないじゃん」と言われてしまいそうですが、あくまでも冬のテント泊に挑戦するのが目的なので、こちらは保険です。

なお、山中湖付近は路面凍結が予想されるのでスタッドレスタイヤを装着します。

小さい子供連れで冬のキャンプに挑戦してみた(実践編)

まずは現地で買い出し


初めに立ち寄ったのは「道の駅富士吉田」です。今年初めての雪遊びに、子供たちは早くも大興奮!

モンベルの店舗が併設されているのもうれしいですね。我が家は道の駅で産地直売品などをチェック。メインの食料品や追加の防寒着はオギノ山中湖店で買い出ししました。

100円ショップもあるので、DIYスカート用のWクリップはここで購入。準備万端でキャンプ場へ向かいます。

キャンプ場で受付&管理棟内を探索

オギノ山中湖店から10分ほどで「小田急山中湖フォレストコテージ」に到着。管理棟へ向かいます。

管理棟内には、おしゃれな休憩スペースや売店が。レンタル品もテントやシュラフのほか、マットや毛布、焚き火台、ダッチオーブンなどなど、品揃え抜群です。

休憩スペースの隣には共有キッチンもあります。温水対応はもちろん、電子レンジもあり快適です。コンロはIHなので、ここで調理する場合はIH対応鍋のご用意をお忘れなく。

子どもの遊び場もあるので、寒すぎる場合の休憩場所にも最適です!

写真:小田急山中湖フォレストコテージ
しかも受付の奥にはお風呂があります! 男女別で、15:00~17:30と、9:00~11:30の間、宿泊者は無料で利用可能。

脱衣所も湯船もすごくきれいで、ホテルに泊まっているような気分になれますよ。

湖畔テントサイト周辺の設備をチェック


管理棟から道路を挟んで反対側(徒歩2分くらい)の湖畔サイトへ向かいます。サイト脇の炊事場も温水対応ですが、冬期(12月~3月初旬頃)は凍結により使用できないので、管理棟の開いている18時までに共同キッチンで水汲みなどを済ませる必要があります。


トイレはすべて水洗で、冬にうれしい暖房便座完備です!

いよいよテント設営!果たして朝までテントで過ごせるのか?


こちらが予約した湖畔サイトAです。AC電源とハンモックが配置してあります。湖に面しているので景色は抜群ですが、子どもが落ちないよう注意が必要。

サイトは雪がうっすら積もっている程度でしたので、整地や雪かきなどはせず設営します。雪が解けた部分はどろんこ状態なので、グラウンドシートは必須ですね。


富士山と山中湖の素晴らしい景色を眺めながらのんびりテントを設営します。子供たちは初めてのハンモックに大喜び。賑やかな声に誘われて、サイトの目の前にはこんなお客様が。


山中湖に定住している白鳥のほか、冬の時期は越冬のため飛来する白鳥も見ることができます! 餌付けされているので、人を見ると近寄ってきてくれますよ。

さらに、1月後半から2月前半は山中湖周辺でダイヤモンド富士が見られるチャンス。

写真:PIXTA
この日は雲が多く断念しましたが、運が良ければキャンプ場周辺でこんな感じの絶景が見られます!


テント設営も済み、山中湖を満喫したらお風呂へ。ぽかぽかに温まって夜の寒さに備えます。


さて、夕方になると気温も急激に下がり始めました。17時の時点で外気温は7℃。2ルームテントのリビング部分はほぼ吹きさらしの状態で、フライシートの下から冷たい風がスースー抜けています。

インナーテントに入って5分ほど待っても、室内の気温は8℃とほとんど上がりません! やっぱりスカートがないと寒いです……。


そこで秘密兵器、DIYスカートの登場です! あらかじめ30㎝幅に切っておいたシートをフライシートの裾にWクリップで留めるだけ。

見た目はあまり格好よくないですが、背に腹は代えられません。

DIYスカートの効果は……?


そうこうするうちに外気温は1℃に。テント内も極寒です……。でもスカートの効果か、インナーテント内はすぐに外気温プラス2℃に。

さっきより温度上昇が早い! リビングも、さっきと違ってスースー抜けるすきま風がありません! DIYスカート、侮れません。




夕食はあったか鍋料理。外は極寒なので、ツールームテントのリビングでいただきます。テント内で調理するので、火災や一酸化炭素中毒を避けるため電気鍋を使用。

リビングの床にはブルーシートと、子育て世代の家に余りがちなジョイントマットを敷きました。これがめちゃくちゃ暖かいんです! 直に座っても全然冷たくありませんでしたよ。


デザートは定番の焼きマシュマロ。寒いから外に出たくないとごねていた子供たちも、焚き火を始めた途端に飛び出してきました。

子どもはスキー服、大人はユニクロの超極暖ヒートテックとフリース、ダウンの重ね着で防寒しました。周囲も皆、厚着をして冬の焚き火を楽しんでいましたね。


マットはありったけを敷くべし


さて、夜も更けたので寝る準備です。テント内の防寒で一番重要なのは、底冷え対策といっても過言ではありません。

厚手の銀マット、インナーマット、リビングに敷いていたジョイントマット、そして登山用インサレーションマットなどありったけのマットを敷きました。今回は使いませんでしたが、電気毛布やホットカーペットを敷くのも効果的です。



撮影のためにセラミックファンヒーターの位置を移動しています
セラミックファンヒーターをフル稼働し、寝具もシュラフに毛布を追加。子どもにはフリース生地のインナーシュラフも重ねました。

そしてダウンやフリースなどの防寒着を着込んだまま就寝します。現時点で外気温は0℃ですが、テント内の室温は12℃と結構快適です。

スカートがめくれないよう、できればペグダウンしておこう


明け方、風の音で目が覚めました。この日は特別風が強い日だったようで、遮るもののない湖畔サイトには容赦なく風が吹きつけます!

テントに元から付いていたリビング側のスカートはめくれてしまい、風が吹き込んでいました。しっかりペグダウンしていれば良かった……と後悔。応急処置のため外に出ると、DIYスカートのほうは厚みがあるからかビクともしていませんでした。


でも、強風のおかげで、外には一点の曇りもない美しい富士山が。震えるほど寒いですが、思わず立ち止まってしばし見とれてしまいました。

セラミックファンヒーターのおかげでテント内気温もギリギリ


さて、リビングは風が吹きこんで散々な状態ですが、インナーテントの中は5℃となんとか風邪をひかないくらいの温度を保っています。ヒーターを持ってきて良かった!




子供たちも、朝まで一度も寒がることなくぐっすり眠っており安心。

朝7時前の外気温は-4℃。夜の間にうっすら雪が積もっていました!


外に置き忘れた水は、タンクごとカチコチに凍結! 必要な水やコンタクトの保存液などはテント内(できればシュラフ内)に入れておくのがお約束です。

テントの金具やポールも地面にがっちり凍り付いていました。冬のテント撤収は気温が上がってからゆっくりするのがおすすめ。

冬の山中湖でワカサギ釣りに挑戦!


せっかく冬の山中湖に来たので、ワカサギ釣りにも挑戦してみました。幼児がいる場合は、貸し切りの小型ドーム船がおすすめ。

実はワカサギが一番釣れるのは秋と春で、2月前半はまだシーズン前とのことですが、子供たちはたちはやる気満々です。


お世話になったのは「丸一荘」さん。この日は強風で、釣れない可能性も高いので当日キャンセルしてもいいですよ、と親切に教えてくれましたが、せっかく来たので体験することに。

初めてのワカサギ釣りだと伝えると、竿の扱い方や餌の付け方など丁寧に教えてくれました。


子供たちは初めての船釣りにテンションMAXです。


ポイントについたら、船内のマスから糸を垂らして釣り開始です! しかし、やはり条件が悪く待てど暮らせどアタリは無し。でも、釣り糸を垂らしたり巻き取ったりするだけで、子供たちは楽しくてしょうがない様子です。

結局持参したおやつを船で食べつつ、山中湖を遊覧して帰ってきたのでした。そして……


じゃじゃーん! 釣果ゼロの私たちに、ご主人がワカサギを分けてくれました。これはたまたまワカサギが保管してあるときだけのサービスなので、必ずもらえる訳ではありません。

ちなみに秋と春なら、初心者でも数十匹釣れることもあるそう。特に朝イチが良く釣れるそうです。

小型のドーム船の料金は大人4,000円、小学生と3人目以降は2,500円、幼児は無料。エンジン付きで、免許無しで簡単に運転でき、釣りのポイントまで案内してもらえますよ。ぜひ早起きして挑戦してみてくださいね!


釣ったワカサギは、山中湖畔のほうとう・郷土料理の店「庄ヤ」にて、無料でてんぷらにしていただけます! もちろん、ほうとうを頼むのもお忘れなく。

ふわっとやわらかく新鮮なワカサギのおいしさに子供たちもご満悦。野菜とお肉がたっぷり入った熱々のほうとうも冷えた体に沁みますよ。

防寒対策さえすれば、ファミリーでも冬キャンプは楽しめます!


ということで、初めての冬キャンプは無事に終了。日中は太陽が出てそれほど寒くありませんが、夕方からの冷え込みは厳しいので対策必須です。

結論は、いきなりあれこれ買い込むのは現実的ではないので3シーズン用の装備に家にある暖房器具や防寒着、寝具などを加えることで快適に過ごすことができました。これでも寒そうと感じる人は、もっと標高の低いエリアを選ぶのもアリです。

ファミリーで行く場合、とにかく子供の防寒着を充実させることと、雪遊びをするなら手袋や撥水ウェアを用意することも重要です。

皆さんもぜひ冬キャンプにチャレンジしてみてくださいね!


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浅草を所在地とする編集プロダクション。主にキャンプ・アウトドア関連の出版物の編集・制作を行う。また、料理や健康など生活実用ジャンルの本も多く手掛ける。

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