このように余剰スペースがたっぷり生まれるので、熱しすぎたクッカーを逃がす場所として活用できると踏んだのです。
アンバランスな荷重がかかっても外れないよう、クリップで固定して対策を。
メスティン鱈ちりと、日本酒カップの熱燗に使ってみましょう。ピコグリルと和の組み合わせも、なかなかいい雰囲気になります。
日本酒の方をサイドに逃がし、メスティンは中央に陣取るフォーメーション。メスティンの重さで網が沈むなど、強度面に不安は残りましたが、使えないことはないと感じました。
先ほどうまく焼けなかったピザも、余裕を持って置くことができました。熾火でじっくりと焼き、今回はとろけるチーズのピザが完成。
使う前に断念した「アルミ深型鍋」
サイズ的にフィットするはず……と購入したのがこちらの「アルミ深型鍋」。鍋がつくれるかもしれません。
見事にシンデレラフィット!……したんですが、取っ手の部分の強度が不安でたまりません。鍋がいい感じにでき上がりつつあるタイミングで、中身をぶちまけてしまいそうです。
というわけでこちらは実践を断念。ピコグリルと使い捨て容器の組み合わせというのも、なんだか違和感がありますしね。
ピコグリル398にまつわるマメ知識
以上、ピコグリル398とダイソー商品の組み合わせをいろいろと試してきましたが、最後にピコグリルそのもののトピックを。
ピコグリル398は軽量でコンパクト収納できる焚き火台、それでいて薪のサイズを選ばない構造になっています。
しかし調子に乗って長くて重い薪をガンガン乗せ続けた結果、火床が歪み、こんなふうに切れ込みがフレームにハマらない状態になってしまうことがあります。まさに筆者の話です。
収納するときに折りたたんだ状態がこちら。すっかり膨らんでしまってますね。まあ火床がまったく歪まない軽量焚き火台も珍しいので、ある程度は仕方ないことではあります。
火床が歪んできたら裏返しに
そこで有効なのが、火床を裏返しにするというテクニック。まずは2枚の火床をバラバラにしましょう。火床同士をぴったりと密着させてスライドさせることで、分離させることができます。
両方の火床を裏返し、再び合体。外したときと同様、ぴったりと密着させてスライドさせ、はめ込んでいきます。
買ったばかりの「KINCO」のグローブがぐいぐいと汚れている最中です。火床を一度、しっかり洗浄してから取り組むことを推奨しておきますね。
折りたたんだ状態は、先ほどとはまったく逆の歪み方に。
フレームに設置すると、シャキッと復活! とても気持ちいいので、火床の歪みにお悩みのピコグリル398ユーザーはお試しください。
ちなみにこれは、ピコグリルの正規販売店「Pikari outdoor-shop」の方に教えてもらったテクニックです。
火床だけでも購入できる
前述のPikari outdoor-shopでは火床のみの販売もしているので、いつか火床が限界を迎えたら買い換えればOK。宣伝というわけではありません。火床だけでも購入できる、これもまたマメ知識かと。
自由に使える、それがピコグリル
火床よりも高い部分にフレームが走っているピコグリル398は、さまざまな焼き網に対応できます。必ずしも専用品を使わなくてもOKという、懐の深さを持つ焚き火台・ピコグリル398。自由な発想で、自分なりの使い方を探していくのも楽しいものです。
※このところ転売品やコピー品がより目につくようになりました。ご注意を。