CAMP HACK[キャンプハック]


3シーズン用テントで冬キャンプに挑戦してみた!先輩キャンパーから聞いた2つの対策 | 3ページ目

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テントの中からの景色

撮影:見城了
見城さんはカメラマンとして活動する傍ら、人気ガレージブランド「ペレグリン デザイン ファクトリー」を運営。最近では執筆活動も行なうなど、多岐に渡って活躍されています。

無論、キャンプやアウトドアの知識、経験値は豊富。そんな頼れる有識者の見城さんに、就寝時の寒さ対策のポイントを2つ伺いました。

その1. 外気と地面からの冷気を遮ることが重要

コット&マットレス

まず冬キャンプでは、冷たい地面からの地熱が体に影響しないように、できるだけコット&マットレスを使うようにしましょう。

また、これは私が行っている対策ですが、それでも寒いときにはアルミ蒸着してあるマルチシートをグランドシートの上に敷いて、その上にコット&マットレスを設置します。

オールウェザーブランケット
この事前のアドバイス通りに寝床を設営したというわけです。今回使ったアルミ蒸着シート「オールウェザーブランケット」のサイズは約152cm×213cm。

ハバハバNXの床全体を覆えたので冷気遮断の効果は抜群! 地面からの冷気を和らげてくれました。

グラバー オールウェザーブランケット

・原産国:アメリカ
・サイズ:152x213cm
・重量:約300g


そしてマットを選ぶ際に重要なのが「R値」。このR値とは熱抵抗値のことで、この値が大きくなるほど断熱力が高くなります。

R値が高いマットを使うことで、体の熱を逃がさず、かつ地面からの冷たい冷気もしっかり遮ることができるんです。

また、マットの「使用できる温度」もあわせてチェック。温度の表記は、メーカーによって「快適使用温度」や「参考使用温度」など表記が様々なので、なるべく余裕をもって選びましょう。

ニーモイクイップメント「スイッチバック」
実際にコットの上に敷いたマットも見城さんのアドバイスを参考にしつつ、今回は手持ちのニーモイクイップメント「スイッチバック」を選択。

大きさは約183☓51☓2.3(厚さ)cm。表面の凹凸の形状が六角形になっているのが特徴的で、よりクッション性があり寝心地も良かったです。

ニーモイクイップメント「スイッチバック」
R値は2.0とやや低めながら、参考使用温度は−7℃まである頼もしさ。ただ、アドバイスにもあったように、ニーモイクイップメントの表記は「参考使用温度」。あくまで参考なので、実際にほかの対策なしで‐7℃で使うと痛い目を見ます。

アルミ蒸着シート
今回は、コットで地面から高さを出して空気の層を作ったり、アルミ蒸着シートで冷気を遮断したりと対策をしたので「スイッチバック」でも過ごせました。

よりマット単体での断熱効果を求めるなら、同じニーモイクイップメントの「ローマー」などを選ぶとより快適に過ごせるはず。重さは2.34kgと「スイッチバック」より重くはなってしまいますが、R値6.0で厚さは10.5cmもあり、冬のキャンプで安心して快適に使える性能です。

ニーモイクイップメント スイッチバック

・サイズ:183cm(長さ)×51cm(幅)
・厚 さ:2.3cm
・重 量:415g
・収納サイズ:13×14×51cm
・素 材:ポリエチレン

ニーモ・イクイップメント ローマー

●本体重量:2.34kg
●幅:76cm、長さ:203cm
●厚さ:10.5cm
●収納サイズ:38×φ26cm
●参考使用温度:-34℃まで


その2.寝袋選びは妥協してはいけない

そして、なんといっても重要なのはシュラフ選び。厳冬期のキャンプではしっかりと保温できるダウンシュラフを選びましょう。選ぶ基準としては、ダウンの量やダウンのかさを示す値「フィルパワー」が目安になります。

また、各社で言い方は違いますが、使用温度の目安も表記されていますよ。自分が使用する環境に合わせて最適なものを選びましょう!

NANGA「オーロラ600DX」
このアドバイスを元に、筆者は国産メーカーのNANGA「オーロラ600DX」をチョイス! ダウン量が600gで快適使用温度は−11℃と、平地では冬用の寝袋として十分なスペックです。

たしかに3シーズン用テントの中で3シーズン用の寝袋を使用しては、当然真冬の寒さには耐えられません。

「コットやマットで冷気を遮る層をつくる」「寝袋だけは妥協してはいけない」、これら2つのアドバイスを実際に実行してみたら、無事に朝を迎えられました。

NANGA オーロラ600DX

・素材:表生地:オーロラテックス、裏生地:40dnナイロン内部構造:ボックス構造
・ショルダーウォーマー内蔵ダウン量:約600g (この商品は国内で洗浄したスパニッシュダウン90-10%を使用いたしております。)
・快適使用温度: -11℃ /使用可能限界温度: -30℃
・フィルパワー:760FP総重量:約1350g
・収納サイズ:φ18×30cm


ちなみに見城さんはどんな寝袋を使ってるの?

NANGA「オーロラ600DX」
出典:Helsport
アドバイスをくれた見城さんは、どんな寝袋を使っているのか聞いてみました。

私が使用しているのは、Helsport の「RAGO Xtrem」という寝袋。作りもよく、温かいですよ。

Helsportのテントを輸入販売している会社の社長さんに譲ってもらいました。なので日本ではまだ未発売のようです……。

NANGA「オーロラ600DX」

出典:Helsport

この寝袋を手に入れるまでの冬季のキャンプでは、フリースの寝袋も別で用意したり、さらにダウンの寝袋を二重にして使ったりもしていました。それでも寒くて眠れないときには、さらに上からシュラフカバーを寝袋にかぶせていましたね。

高スペックな寝袋を手に入れられなくても、こうした防寒対策でなんとか乗り切ってきました。それが楽しかったりするんですよね。今回は足が冷えたから次回はダウンシューズが必要だな、みたいな(笑)。


ここで疑問が。4シーズンテントは必要なのか?

ズバリ、見城さんに聞いてみた

冬用寝袋とクローズドセルマット
今回、冬のキャンプでも3シーズンテントで十分に過ごせましたが、果たして4シーズンテントは必要なのか? ズバリ見城さんに聞いてみました。

当然4シーズンテントのほうが、さらに快適に寝られる

北欧のテントは比較的冬仕様の作りだと思いますし、日本のテントは夏でも快適に使えることを想定して作られているな、と感じることが多いです。やはりそのメーカーのある国の気候に合わせた作りになるのは当たり前といえば当たり前なのかな? と思います。

テントに関しては、3シーズン用の普通のテントと、薪ストーブを入れることを想定した秋から冬向けのテント、2つ以上を保有する、後は季節で快適な寝具を用意する、というのがいいかと思います。ひとつのもので−5℃から+40℃で使うのは、どんな道具でも厳しいかと。

冬用寝袋とテント
確かに3シーズンテントでは、ハイパフォーマンスな寝袋やマットレスで暖かく眠れたとしても、テント内は寒いまま。テント自体の保温性能が上がればテント内を暖かく保てます。起きてからの着替えも楽!

よって4シーズンテントと3シーズンテントの使い分けができると、キャンプの過ごし方の幅が広がりますね。

ただ、急な大雪など積雪状況によっては、テント内で換気が十分に取れない危険性が想定されるので、3シーズンテントで寒さを耐えられると言っても無理に冬キャンプをしないのも手ですよ。

寝具をしっかり準備して、4シーズンテントに泊まれば最強

今回、テントが冬対応の4シーズン用のものじゃなくても、寝具をしっかり選んで冷気をシャットダウンすれば泊まれることが分かりました。しかし、少しでも快適にするならやはり4シーズンテントの選択肢は捨てられません。予算に余裕がある方は、ぜひ買い揃えてみましょう!


冬キャンプを充実化させよう!

焚火とドリンク
冬のキャンプでは寒さ対策が大事。もちろん、薪ストーブや石油ストーブを持ち込んでのあったかぬくぬくキャンプも快適です。でもキャンプギアの工夫次第では、暖房器具を持ち込まなくても十分に過ごせます。

冬用寝袋、スリーピングマット、マルチシートなど手持ちのアイテムを組み合わせて防寒対策をして、冬キャンプを充実させましょう!

執筆:高久浩一

紹介されたアイテム

フィグインク

フィグインク

浅草を所在地とする編集プロダクション。主にキャンプ・アウトドア関連の出版物の編集・制作を行う。また、料理や健康など生活実用ジャンルの本も多く手掛ける。

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